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ビール片手に

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か行の作家

June 21, 2007
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カテゴリ:か行の作家


ISBN4-14-084183-4

微生物がおこす発酵の働きを利用して、先人達が長い年月をかけて築き上げた食文化をグローバルな視点で紹介している。

世界各国の発酵食品を研究しながら、自ら口にし果敢に挑戦していく著者の探究心には驚かされる。世界で一番強烈な匂いを発する発酵食品(缶詰)「シュール・ストレンミング」など、一体どんな匂い、味がするんだろう?と興味はあるものの、私だったらお金を貰っても口にするのは躊躇するだろう。著者自ら「食の探検家」と名乗るだけあって、朝日新聞のコラムにも数々の食の体験記を載せて、こちらでも読者を楽しませてくれた。

酒・味噌・醤油・酢・納豆・漬物・チーズ・ヨーグルトなど毎日の食卓に欠かせない食品は目に見えない微生物の働きを巧みに利用した発酵食品。これらは栄養価も高く保存も効く優秀な食べ物だ。
顕微鏡もない時代に、カビや麹など目に見えないものの働きを見つけ、食品に利用した人々の知恵の高さには驚かされる。発酵食品は、なるほど人間の知恵の結晶だと思う。

私は子供の頃から酒粕の類が好きで、甘酒・酒粕汁をはじめ、おやつにも酒粕を網で軽く焼いたものに少量の砂糖をまぶしたものを好んで食べていた。
この本を読むと、酒粕はペプチド・必須アミノ酸・各種ビタミン・酵母など栄養価の豊富な優れた食品であることが書かれている。江戸時代は死亡率の高い夏に、甘酒を夏バテ予防の栄養ドリンクとして好んで飲んだいたようだ。

日本の伝統食が崩れ、街では手軽にファーストフードを口にしがちだが、発酵食品をはじめ昔から伝わる食べ物を改めて見直したいという気持ちになった。

本の内容からはちょっとずれるが、今日本の食料自給率はかなり低くて40%程度である。主婦なのでよく分かるが、スーパーに行くと海産物・農産物も国産よりも海外輸入物が手頃な値段で並んでいる。地球温暖化も懸念され、日本の「食」を取り巻く環境はこれからどんどん悪化すると予測されている。

海水温度上昇により魚の分布も変わり、異常気象による農作物の慢性的不足等から、代替食品として昆虫系を食料にする研究もあるようだ。蛋白質・ビタミン・ミネラルも豊富で繁殖しやすいということもあって、有力候補なのだそうだが、「今日の夕飯はイナゴのソテーよ。」なんて日が来たら怖ろしいな~と。私は気持ち悪くて料理できないかも?なんて心配をしている。

この本の最終章では、発酵技術Fermentation Technology(FT)に触れていている。
世界で大きな問題となっている環境・健康問題、食糧・エネルギー危機に関しても、発酵技術を応用して各分野で有効利用できるのではないかという研究が進んでいるようだ。発酵の過程でできる副産物を利用し、夢の無公害エネルギーを作る研究に今後ますますの期待をしたい。
私達も先人達に負けない知恵を絞り、次世代へ暮らしやすい綺麗な地球を残せていけたらいいなと思う。

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Last updated  June 21, 2007 02:53:09 PM
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