フリーズする脳・脳が冴える15の習慣 築山 節
脳神経外科医が書いた本二冊、読了。多忙なのか、それとも歳のせいか良く分からないが、最近うっかり忘れ物をすることがある。友人と話していて、俳優の名前や地名・店名等を瞬間に言葉に出せないときもある。そんな時はかなり悔しく情けない。うっかりミスがないように、手帳に仕事や予定・行事等こまめに書き込み、何回か確認して抜けないように注意している。読んだ本や観た映画の詳細も、印象的なもの以外は時間とともにだんだんと忘れてしまう。このブログは、そんな健忘症気味の私の大切な備忘録となっている。(エキサイトでの料理ブログも同じだ。)最近、携帯やパソコン等の便利なツールに頼りすぎて、自分の脳を活用してないような気がしていた。この二冊では、そのような現代人の偏った脳の使い方について警告している。ついつい楽をしたがる脳を、いかに効果的に活動させるかのポイント。当たり前のようだが、生活リズムを崩さないこと。物事を言語だけでなくイメージで捉え理解する。体を動かし眼を使い耳を研ぎ澄ませて覚える。入力した情報を、自分の中で理解・消化し、人にわかりやすいように出力する経験を積む。睡眠の時間をしっかりとって頭の中を整理する。忘れてしまっても思い出す努力を最後まで怠らない。趣味でも仕事でも目標を持ち、それを達成する為のプランを組み挑戦すること。書かれていることは、極めて常識的で斬新さはないものの、納得させられる内容だった。家事、特に料理は脳を活性化させるのに有効であるとのこと。高齢でも頭も冴え充実した生活をされてる方は、私の周りでも性別を問わず料理達者な方が多い。同時に、数種類の料理を平行して作り、段取り良く仕上げていく工程は、手先も脳もフル活用しボケ防止に効果的だそうだ。使わないとどんどん衰えゆく脳と体を、これからいかにして鍛え活用させ、より楽しく充実した人生を送れるかは、個々人に委ねられている。ボケは脳の生活習慣病とも言われる。感情を豊かに、身近にいる人と温和に心穏やかに暮らす。意識して、バランスよく脳を使うように心がけたい。