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2006/07/09(日)17:42

ワールドカップ ~match57,58~

World Cup Germany(30)

match57 Quarter Final: ドイツ 1 - 1(PK4-2) アルゼンチン (7/1 8:00よりBS-hiで観戦) 生中継開始の時間まで余裕があったのでまだ観てない「オーストラリア対クロアチア」をチェックしようと思い至ったのが、そもそもの失敗だった。その映像の中に「眠りなさい」というサブリミナル効果でも混じっていたのではないか。見事にストーンと眠りに落ちた。もう何回目だろう。悔しくて仕方が無い。 約4時間後ゲッソリとなって起き上がり、時刻を見て仰天し、慌ててチェンネルをBSに合わせると、そこに映し出されていた光景はこの世の驚愕だった。PK戦まであと少し、延長後半終了間近、スコアは1-1となっているではないか。LIVEで最初から観れなかったことに心底落胆した。部屋中響き渡るほど大きなタメイキが出て泣きそうになった。とりあえずPK戦まで、歯をガタガタいわせながらガマンして見守った。幸いにもBSハイビジョン放送で朝8時から再放送があったので、イタリア対ウクライナが終わった後、それを敗北感たっぷりの感情を押し殺して観ることにした。 マラドーナは応援に来ていたのだろうか。わからない。 アルゼンチンはサビオラに代えてテベスを先発させたが、中央を崩す攻撃をドイツはがっちりと守り抜いた。開幕当初に比べるとだいぶ改善されたのか、ドイツはペナルティエリア内に相手が侵入するとすっと4人のDFが絞り込み、素早く数的有利をつくってボールを奪う。ソリンも左から再三攻め上がったが、ドイツの中央が固くサイドからも容易にはフィニッシュに持って行けない。しかし後半開始間もなく、CKからアジャラのヘッドでアルゼンチンがリードを奪うと、クリンスマンの対応は早かった。すぐさまシュナイダーに代えてオドンコルを投入しサイドの活性化を図る。アルゼンチンは71分、GKのアボンダンシエリが、予期せぬクローゼとの接触プレーで負傷し、第2GKのレオナルド・ブランコとの交代を余儀なくされた。そしてこのアクシデントこそが試合に少なからず影響を与えることになる。リードしたまま70分を過ぎたこともあり、ペケルマンはドイツの攻勢を抑えようと、リケルメに代えてカンビアッソを投入。さらにクレスポに代え190センチのクルスを入れ、前線でボールを落ち着かせようと試みる。交代をもたつくアルゼンチン選手には、ベルリンのドイツサポーターから容赦なくブーイングと野次が乱れ飛んだ。 バラックが厳しいマークを受け、足を痛める苦しい状況のなか、クリンスマンもシュバインシュタイガーを下げ、ボロウスキを投入。そして80分、バラックの左クロスからそのボロウスキが頭で繋ぎ、ついにクローゼの同点ヘッドが決まる。沸き返るベンチでクリンスマンは狂喜。すぐに逆転を狙い、クローゼを下げノイビルを投入する策に出たが、90分では決着がつかず。また逃げ切れなかったアルゼンチンはメッシもアイマールももはや使えない上、リケルメも下げてしまった。ドイツに運は傾いていたが、足の止まるアルゼンチンを最後まで崩せず、延長戦はノーゴール。PK戦は開始前、レーマンにカーンが近寄り励ましたシーンが美談となったが、その期待に応えたレーマンが2人をストップ。クリンスマンが最低ノルマとして掲げた開催国のベスト4は見事に達成された。 match58 Quarter Final: イタリア 3 - 0 ウクライナ (6/30 27:45よりBS1で観戦) イタリアの最終ラインはなぜこれほど強固なのか。ネスタの負傷欠場、マテラッツィの出場停止、穴埋めは万全だった。バルザーリが初めて先発で起用されたが、カンナバーロとのコンビはまったく問題なかった。ウクライナはFWに190センチのミレフスキーを使ってきたが、前半はシェフチェンコが前に貼りつかず、うしろへサイドへとポジションを定めなかったからか、シュートまでなかなか持ち込めず、逆に6分のザンブロッタの早々のゴールでイタリアが完全にペースを握った。ウクライナはピルロを徹底的に抑えたが、前半ロスタイムにルソルを負傷で失ったのは痛かった。 後半、トーニの今大会初ゴールと2点目のゴールはいずれも左サイドからトッティのクロスとザンブロッタの突破から。効果的な攻撃も見事だったが、最後まで1点返そうとするウクライナの猛攻をはねのけ無失点で切り抜けたカンナバーロを中心にしたラインは、そう容易くは崩れない。グセフ、ティモシチェク、フシン等、シェフチェンコ以外にも好シューターの多かったウクライナだが万策尽きて、無得点で終わった。それにしても日本の宮本とカンナバーロは、身長、体重ともにサイズがほぼ同じである。フィジカルコンタクトの強さは必ずしも体格の大きさの差によるものでないことがよくわかる。 あと9時間余りで決勝戦に突入する。 そしてやっと今日、準々決勝まで辿り着いた観戦記を書いている。準決勝まで書き終わっておきたかったが、もう悪あがきはやめることにする。決勝に備えることが何よりも大事である。 ドイツ対ブラジルの決勝を予想していたが、当たらなかった。開催国の優勝パターンでは今回はなかったようだ。 昨日買い足した録画用のDVDに不備が判明。今朝行われた3位決定戦の録画を台無しにしてくれた。ずっと同じものを買えばよかったのに、「決勝と3位決定戦と総集編は別のでいいや」と違うブランドを選んだのが失敗だった。今さらながら、ツメの甘さを反省しなければならない。 あと1日で睡眠時間が平常に戻る。しかしその前に散らかった部屋をどうにかしなければならない。 再建のスタートは切られた。

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