2008/09/05(金)23:42
精神の豊かさが埋もれる時代
3つの原理 ローレンス・トーブ
カースト・モデルというのが紹介されている。
人類は紀元前から始まって
1.精神・宗教の時代1
2.戦士の時代
3.商人の時代
4.労働者の時代
5.精神・宗教の時代2
という時代に分類される。
現在は4の時代から、5の時代に入ろうとしている。
ちょうど2つの時代の統合が始まっているのだ。
そこで起こる価値観の違いがポイントになる。
戦士の時代には武士が尊重され、商人はカネの亡者として軽視された。
商人の時代には実業家が尊敬され、労働者は軽蔑された。
そしていま、労働者の時代。
尊敬され、重視されるためには「働く」ことが必要だ。
技術を持ち、専門的な職業に就くことが賞賛される。
自分が何者であるかを決めるのは自分の仕事なのである。
さて現在、精神時代のメンバーはどうなるか。
現在は尊敬もされずに重視もされない。
瞑想をしていれば「現実逃避」とみなされ、
通常の仕事を避ける人々は「怠け者」「ニート」と呼ばれる。
本書では5の精神時代のピークは2050年~とのこと。
ニートは、少し生まれるのが早すぎたということになる。
そうか、自分もちょっと生まれるのが早すぎたか(笑)。
仕事いやだからとサボっていると、怠け者だといわれんだよな~。
困ったもんだよ、嫌なもんはやんなきゃいいのにさ。
そこでこの本で一番大切な箇所が現れた!
”ポイントは、他者の尊敬を得て、言い分をまともに
聞いてもらうためには、精神カーストの人々としては、
労働者を模倣し、労働者の振りをしなければならないということだ”
もう気付く人は多いと思う。
今の時代にリーダーと呼ばれる人、実は精神性が高いことを。
逆にいえば、労働者時代の栄光だけを追い求める人たちは
徐々に時代の変化に耐えられなくなる。
両時代の統合はすでに始まっているのだ。
じゃあどうすればいいの。
わたしは本当に精神的に豊かですか?
そう自問自答するところから始まる。
いいか、そこから目をそらすなよ。
今回の本は前振りね
次回「奇跡の経営」に続く