1998年7月12日 決勝戦 ブラジル対フランス
昼頃起きて、サンドニそばのコリニャンクールという蚤の市へ行った。骨董品、がらくた、Tシャツや絵画などいろんなお店が出ており、見て回るだけで楽しい。 お昼は蚤の市近くのピッツァナポリという店へ。イタリア料理店に入ると日本でも馴染みのメニューが多いせいか安心する。カルパッチョがうまかったけど、パスタは茹で過ぎだった。イタリア以外ではアルデンテなんてないのかなあ。 さていよいよ決勝戦。冷静に考えればフランス代表はとてもよいチームだと思われた。しかし3決のブーイングの件があったのでなんとしてもブラジルに勝ってほしかった。今大会のブラジルが優勝に値するチームかといえば疑問符がつくけど、とにかくあの失礼なフランス人たちが喜ぶのかと思うとちょっとね。しかし試合はフランスの圧勝。ブラジルはもっとやれるかと思っていたが、ロナウドがあの状態では仕方なかったか。ただこの試合も後半にデサイーが退場してから、ブラジルがボールを持つ度にフランス人はブーイング。本当にブーイングしか脳のない観客なのである。試合後はみんな立って騒いでいるのに、私と妻と2人だけが「んだよー、ちっ」て感じで座っているのは奇妙な感覚だった。たいていは自分と関係ない対戦だったらホームチームを応援しちゃうものだし、その方が安全面からいっても楽なのだ。でも”フランス代表”には素直におめでとうといいたい。彼らは本当に優勝に値するいいチームだった。 代表チームには責任なし優勝が決まってからはパリの町中で大騒ぎが始まった。シャンゼリゼ通りは凄いことになりそうだとは聞いたけど、そこに行くとホテルに帰って来られなさそうだった。結局ツアーのバスでスタジアムからホテルへと向かったが、クラクションを鳴らしながらシャンゼリゼに向かう車がたくさんいた。やっぱ行けば良かったかも。フランス人は皆とても嬉しそうな顔をしているので、まあ地元開催で優勝すりゃ嬉しいだろうなと思い、少しは彼らを許す気になってきた。こちらとしても、あまり突っ張っていては楽しくないから、良かったねおめでとうっていう心境になったのである。しかし。ツアーの人達10人ほどで入ったホテルそばのレストランが最悪だった!!!ウェイトレスはブスーッとした顔でナイフとフォークをガチャガチャと投げてよこす!レストランで食器を投げられたのは生まれて初めてだぞ。そしてビールを4本頼んでるのに2本しかこないし、グラスも全然来ないし、ワイン頼んでも全然来ない。ウェイターはこれまたブスーッとした顔で、タバコの灰皿くださいって言ったらそばにあるのにないとか言ってる。ピザとパスタ頼んだらピザしか来ないので尋ねたら「ノーパスタ」とかでガチャガチャと音を立ててピザのお皿を下げちゃうし。こんな仕打ちもやはり生まれて初めてだ。全くもってひどいサービスだ。いや待てよ、これは断じてサービスなどではないぞ。しかも最後には、ノーパスタのはずのパスタ代まできっちり請求されるし。ふざんけんなよ!おめーら、日本人をなめるんじゃねえぇ~~~!!!嘘じゃないんだよぉ、作ってないよこれ、ホントの話なんだぞ。まあ悔しいことにピザは結構うまかった(≧∇≦)後で想像したのだが、彼らはフランスが優勝した記念すべき夜にこんな遅くまで働かされているのが気に食わなかったのだと思う。オーナーに休ませてくれと言ったのにダメだといわれたのではないか。そこに何だか決勝戦を見てきたっぽい日本人の集団なんかが来たものだから。。。しかしどんな理由があるにせよ、働いている以上は最低限の接客業務はこなしなさいよ。食器投げるなんて人間として恥ずかしくないのかい。大体こういうときは客と一緒になってバンザイ優勝だーって騒げばいいんだよ。そうすりゃこっちだってよかったねおめでとうって言ってチップもはずむってものだ。それをこいつらこんな馬鹿な態度で客を怒らせて頭悪いよなー。K君なんか「だからフランスは嫌いなんだよ~っ!!!」ってブチ切れて叫んでた。まあまあ落ち着いてよK君。俺もめちゃくちゃ嫌いだからさ(笑)。 しかしここまでひどい対応されたおかげで忘れられない夜になったよね。フランス嫌いだぜー♪の大合唱で逆に楽しくなっちゃった。だってこんな経験をするなんて、今回が最初で最後だろうからね。フランス(パリ)になんかもう二度と来るかっていうダメ押しにもなったし。 決勝戦のチケットというわけで見事にフランスが大嫌いになってしまった我々だけど、心配なのは4年後である。世界中から日本にサッカーファンが来て、みんな日本を好きになってくれるだろうか。せめて自分は出会った外国人に対してフレンドリーに接したいと思うよ。よく思い出せばフランスでも道に迷ったときは、少年からお爺さんまでみんな親切に教えてくれたよね。あれ、なんだフランスも悪い人ばかりじゃないぞ(笑)。あのレストランは特別だったなぁ。