Paul Brownおじさん
Paul BrownPaul Brown『Up Front』【送料無料選択可!】ザ・シティ / ポール・ブラウン最近聴いたPeter Whiteの作品で感じたことであるが、なんだかんだいってこの人Smooth Jazzのヒットメーカーであり、producerとして「The Babyface of Smooth Jazz」といわれるだけのことはあると感じた。かっこいい音作りは抜群だ。ネットのレビューを見ると「前米国大統領ビル・クリントン氏に似ている」とか「LEON系オヤジだ」という評もあり、僕もそれは当たっているかもと感じる。ネットで調べたところ、両親がLAのスタジオミュージシャンであったPaulはオレゴン大学で数学と音楽を専攻したそうだ。当時からGuitarを弾いていたようであるが、LAに戻ったあと、プロとしてはレコーディングエンジニア・ミキサーとして活躍していた。Bobby Caldwell作品のエンジニアとして参加していたときにBobbyのBandのSaxophonistであったJames Oppenheimとであう。PaulにとってJamesの音色は訴えるものがあったのか、Jamesは「Boney James」としてソロデビュー。瞬く間にKenny Gに迫るSmooth JazzのTop Saxophonistとなったのは言うまでもないね。Boneyと二人三脚で評価を上げたPaulにも多くのアーティストからProduceの依頼が来て、 Kirk Whalum (sax),Rick Braun (trumpet), Peter White,Norman Brown,Larry Carlton,George Benson (Guitar),以外にもVocalistのPatti Austin,Al JarreauをProduceしヒット作となっているとのこと。またBoney以外にもEuge Groove, Jessy J (sax)等の新人も育成。Contemporary Jazzの中のポジションは90年代のWalter AfanasieffとBabyfaceと同じだね。音作りについても上記の二人とよく似ていて、基本的には「トレンドを追う人」であると思う。そのときの流行をベースに聴きやすいサウンド作りを目指していると思う。(90年代は全体的にR&Bベース、昨今はラテンとリゾートが特色かな)でも、主役である「メロディを奏でる楽器・声」を際だたせるのはさすがというか天性のものなのであろう。僕の持っているPaulが関わったSmooth Jazz Albumの多くで「主役」を聴かせる巧さがある。アレンジの巧みさとも言うべきか。 両親がミュージシャンであるもの天性に影響しているのかもしれない。 PaulがWalter AfanasieffとBabyfaceと違う点としてはproducerとして不動の地位を得てからGutaristとしてソロデビューしたと言うことであろうか。長年愛用ながらも封印していたものをついに聴かせた喜びを感じたのであろうか、Gibson L5を奏でたPaulはデビュー作ながら本人の自信を感じさせた作品を作り上げたと思う。ただ、この作品ではGuitar演奏の個性はなくて「脱臭ニンニクみたいだ」というレビューを書いた方に僕は賛同してしまう。自らを主役にした作品では「The Babyface of Smooth Jazz」は「メロディを奏でる楽器」を際だたせることができなかったのかと思ったらそうではなかった。次第に「ミディアムテンポの枯れた味わい」の演奏をトレードマークに音作りは「70年代路線をまっしぐら」ときた。自作では自分の好みをだすけどそうした中でも「トレンド」は音作りに巧みに取り入れていると思う。第2作The Cityから第3作目White Sandでそうした傾向は濃厚であると感じている。だらだらと書いてしまったけど、ライブは是非聴いてみたい。来日してほしいな。Paul Brown White Sand人気ブログランキングへ