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ごろごろしよう

ごろごろしよう

読んだ本

 

22 読んだ本

くれよん




   
   ☆ああ娘
西原理恵子+父さん母さんズ   毎日新聞社   838円

    前作「ああ息子」に続く第2弾。
    幼い女の子の、かわいらしかったり、恥ずかしかったり、ハラワタ煮えくりかえるような、
    さまざまな言動をお父さんお母さんたちの投稿で本になりました。
    うちの子もおんなじようなことをしていたはずなのに
    あんまり記憶がないんです。


夜の果てまでkirakira
    盛田隆二   角川文庫    743円

    北大の学生とラーメン屋さんの後妻さんの不倫の話。 
    物語の背景が北大、狸小路、大通公園となじみの深い場所だったので
    なんとか読めましたが、内容はいまいちかな?
    特に東京に駆け落ちしてからの生活は無理がありすぎだと思いました。

 

聖(セイント)☆おにいさんkirakira

     中村光  講談社モーニングKC   552円

    新聞や雑誌で何度も取り上げられていたので、買うしかないべと思い
    買ってみたらやっぱり噂通り面白かったです。
    キリストとブッタが天界から降りてきてバカンスを楽しむという話。
    二人は東京の立川のぼろアパートでルームシェアしているのです。
    キリストはブログの更新に夢中。
    ブッタはせっせとオリジナルTシャツ作り。
    このTシャツに書かれている文字が何を意味するがらのか妙に気になって
    しまい、読みながらつい検索したくなる→宗教に妙に詳しくなる
    な~んていうおまけもあり。
    

   ☆鏡の告白kirakira
     中村うさぎ  講談社   1500円

    恋愛、過食、メール、ペットなど様々なものに依存してしまう女性たち。
    それは、そうせずにはいられない生きづらさを抱えている人たち。
    10人の女性たちへのインタビューは同じ生きづらさを経験している著者ならではの
    温かい眼差しが救いを与えてくれているように感じました。


   
   ☆熟れてゆく夏kirakira
     藤堂志津子  文春文庫   400円

    短編2編と中篇の表題作です。
    直木賞受賞作なのかぁ、ってかんじです。
    特別感激もしなかったなぁ。
    『混沌とした愛欲の世界を描いた~』という紹介文はちょっと誇大広告では?


   ☆上京さん
     ニコ・ニコルソン  ソニー・マガジンズ   893円

    雑誌PATIPATIの広告をみて買いました。
    日本人のイラストレーターのおねえちゃんです。
    お母さんはハハルソン、おばあちゃんはババルソン。
    何の計画もなく仙台から上京してきて、一人暮らしを始めるまでの物語です。
    特に不動産の物件選びは面白いです。
    引越し手伝いに来たハハルソンが仙台に帰る場面は自分の姿とだぶって
    ちょっとホロリときました。
    彼女のブログもVERY GOODです。


 ☆いつか陽のあたる場所で     
     乃波アサ  新潮社   1500円

   これも友達から借りて読んだ本。

   東京の片隅でひっそり暮らす2人の女性。
   2人は所謂ムショ仲間だった。
   過去を誰にも知られないように細心の注意を払って暮らす様子は「自由」
   とは程遠い息の詰まるような生活。
   親兄弟からも縁を切られ、自分の拠りどころとなるものをすべて失い、それでも
   自力で生きていかなければならない悲しさ。
   罪を犯した人たちが彼女たちの半分でも後悔の念を抱いてくれたら、世の中の
   再犯はもっと少なくなるような気がしました。  


  ☆らも  中島らもとの35年
    中島美代子  集英社   1400円

   友達から借りて読んだ本。
   中島らもという名前は知っていても作品を読んだことはありませんでした。
   ただ、なんんとなく破天荒な人らしいという印象でした。
   確かに、アルコール・薬物・女、すごい。
   でも、奥さんもよく言えば個性的な人。悪く言えば変わった人。
   奥さんはこの本で世の中に何を伝えたかったんだろう。
   亡き夫の才能は十分世の中が認めているでしょう。
   破天荒な夫を愛し続け、女ができてもやがて帰ってくると待ち続けた自分を
   知ってほしかったのか?
   たぶん違うんだろうなぁ。
   私的にはあまり感情移入できない本でした。
   友達は「すごくよかった」と言っていたのに。
   たぶん、らもと奥さんが「おぼっちゃん」と「お譲ちゃん」なのが
   私の中で気に入らないんだと思う。
   お金の苦労をしていない人の波乱なんて波乱のうちに入らない、
   としか思えないんだなぁ。
   何から何まで親に尻拭いをしてもらって生きる人もいるのね。
   
   
   ☆暗いところで待ち合わせ
    乙一  幻冬舎文庫   495円

   交通事故の後遺症で視力を失った一人暮らしの女性の家に
   殺人の疑いで警察に追われている青年が潜り込む。
   女性が盲目であることにつけ込み居間の隅でじっと気配を隠す青年。
   しかし、やがて女性の方も青年の存在に気付いていく。
   そしてある意味孤独な二人の間には友情のようなものさえ生まれてくる。

    
  
  ☆酔いがさめたら、うちに帰ろう。
  鴨志田穣  スターツ出版   1300円

   西原理恵子さんの元夫。戦場で10回血を吐いても死ななかった
   かもちゃんのアルコール依存症治療のための精神病院での闘病記。
   アルコール依存は治ったんだろうなぁ。たぶん。
   でも、今度は癌がかもちゃんに取り付いた。
   癌はアルコールより強力だった。
   でも、最後は元妻や子供たちに見守られて人生で一番幸せだったかも。
   ご冥福をお祈りします。


  ☆有得(ありえ~る)
    Shu-Thang Grafix・青木生  ソニー・マガジンズ   1300円

   タイトルとは裏腹に「ありえな~い」ことばかりを集めたイラストと文です。
   多少、笑いました。
   でも、「やさぐれぱんだ」を超えるかと言われると微妙かも。
   amazonの評価の高さに期待しずぎでした。
   650円なら許せるのに。  


  ☆こんなもん喰えるか!!
      ショーゲキの北海道名物111点
    月形三十郎   レブ・ジャポン   500円

   ジンギスカンキャラメルに始まりアザラシカレー、利尻昆布ジュースなど、
   道産子でも手を出しかねる迷産品を試食して5段階評価しています。
   面白いです。
   ぜひ、お土産を買うときの参考にしてください。
   試食した人の勇気に乾杯!

 
  ☆仮面山荘殺人事件
    東野圭吾  講談社文庫   533円
  
   逃亡中の銀行強盗に侵入され、ある意味密室状態の山荘で起こる殺人事件。
   犯人は銀行強盗ではない誰か。
   さまざまな脱出作戦も失敗に終わり、心理的パニックに追い込まれる8人の男女。
   うん、最後にどんでん返しがあり、まあ面白かったです。

   

お母さんという女    
    益田ミリ  知恵の森文庫   533円

   東京に住むイラストレーターの著者が大阪に住む実家のお母さんについて
   書いたエッセイ。
   彼女は本当にお母さんのことが好きなんだぁと思います。
   私は自分の母をこんなに好きにはなれませんが、娘にはこんな風に
   私のことを好きになってもらえたらいいなぁ…なんて。
   虫の良すぎる話か。。。
    

  ☆幸福な朝食
    乃南アサ  新潮文庫   476円

   華やかな女優の世界を夢みて上京した少女が30歳を過ぎて身を置く場所は
   地味な人形使いの世界。
   孤独な生活の中で少しづつ彼女に迫る狂気の世界。
   人が壊れていく様子は怖いです。
   作者のデビュー作です。


  ☆私が彼を殺した
   東野圭吾  講談社文庫   695円

   男に裏切られた女が男のピルケースに毒入りカプセルを仕込んで
   自分も男の家の庭で自殺する。
   ミステリーとしては面白いけど、実際にあったらうっとおしい話だなぁ。
   最後に謎解きの袋とじがあって面白かったです。


  ☆神のふたつの貌
     貫井徳郎  文春文庫   590円

   牧師の息子に生まれ、神の存在を求めすぎるあまりやがて殺人をも
   いとわなくなる無痛症の少年。
   最後に「あっ!」と思わせる仕掛けが用意されている。
   この人の本はミステリーとしてだけの楽しみだけではなく、人間を
   丁寧に描いているので好き。


  ☆ごはんの法則
  酒井順子  幻冬舎文庫   533円
 
   食べ物エッセイ。ヨーグルトに付いてくるフロストシュガーを使わないけれど
   捨てることもできずに貯め続けているという著者。
   何でも捨てることのできない私でもこれは捨てるな。
   最近やっと弁当の醤油とか辛子を躊躇なく捨てられるようになった私。

   
  ☆99%の誘拐
     岡嶋二人  (講談社文庫)   695円

   夏休みの時に一日で読んでしまった本。
   退屈ではないですが、もう一冊読もうかという気にはならなかったです。
   幼い時の誘拐事件の復讐劇というところでしょうか。



  ☆おまえが世界をこわしたいなら 上下
    藤原薫  (祥伝社)   各1200円

   漫画です。
   血液感染で吸血体質になり何百年も行き続けている若者の話。
   こういう話、好きなんですよ。
   永遠の命なんて手に入れてみればそんなにばら色じゃない。
   死にたいと思っても死ねない苦しみ。
   惹かれます。
   絵がきれいなのでグロテクスな感じはないです。


  ☆プリズム
    貫井徳郎  (創元推理文庫)   667円

   小学校の女教師の死を巡って、彼女に近い存在である4人が
   各章ごとに語り手となって事件の謎を追うという形です。
   4通りの謎解きを楽しむというもので、最後まで犯人像は
   ぼんやりとしたままで終わります。
   読み始めはだるかったんですが、後半になって面白かったです。


  
  ☆時計館の殺人    
  綾辻行人  (講談社文庫)   857円

   “館シリーズ”の中の1冊。
   時計=時間に弄ばれる人間の心理と密室の連続殺人。
   面白かったですよ。
   “館シリーズ”には文中に詳細な部屋の見取り図が付いているので、
   情景を思い浮かべるのにとても役立ちます。


  ☆白く長い廊下
  川田弥一郎  (講談社文庫)   590円

   江戸川乱歩賞初の医学ミステリー。
   つまらないと言う事もないけれどすご~く面白いと言う事もないような。
   暇つぶしには1日あれば読み終わります。
  


  ☆がんばらない
    鎌田實  (集英社文庫)   533円

   潰れる寸前だった諏訪中央病院を日本一心の通った医療を提供する病院に
   甦らせた鎌田先生は物凄く頑張りやさんです。
   でも、余命を宣告され残り少ない人生を静かに生きたいと願う人たちに
   頑張る事を求めず、患者さんが自分の人生を生き切ることを見守ってくれる人だと思いました。


  ☆小さなお葬式
   北村香織 編  (小学館)   1300円

   自分らしいお葬式を・・・と考えてはいてもそれを生前から言葉にして身近な人に
   伝えておかなければ何にもなりません。
   親族も「いざその時」になったら気が動転して結局は全て葬儀屋さ任せで
   従来と変わらないお葬式になってしまいかねません。
   自由葬とか家族葬と言っても具体的なイメージがつかめなかったがこの本を見ると
   とても分かりやすく写真入りで説明されています。
   大まかな予算も載っていて目安になります。
   「普段の時」に葬式の本なんて、縁起でもない・・・と思う方もいるでょうが、
   こういう事こそ何事もない「普段」に目を通しておくと「いざという時」に
   きっと役に立つことがあるような気がします。


  ☆迷宮遡行
    貫井徳郎  (新潮文庫)   552円

   『症候群』三部作の2作目を買いたかったのに近所の書店には置いてなくて、
   代わりに買った本。
   失踪した妻をさがしている男がいつの間にか暴力団の抗争に巻き込まれていく。
   まあまあだったけど、やっぱり『症候群』の方が面白かったなぁ。

   
  ☆失踪症候群
    貫井徳郎  (双葉文庫)  619円   

   『症候群』三部作の第1弾。
   面白いです。
   読み始めると止まりません。
   夏はやっぱりミステリー・・・?


  ☆キオミ
    内田春菊  (角川文庫)   476円

   短編集です。
   面白かったのは「スローロリス螺旋」。
   表題作の「キオミ」は最後の終わり方が怖かったです。
   

  ☆家族の中の心の病
    「よい子」たちの過食と拒食

    斎藤学  (講談社+α文庫)   700円

   副題にもあるように摂食障害を扱っています。
   どのような環境で病気は始まってゆくのか。
   様々な人間関係の中で少女達はどんなふうに傷ついて行くのか。
   そこから回復に向かう長い長い闘い(とあえて言ってもよいと思う)の中で
   同じ苦しみを持つ仲間がどんなふうに力を貸してくれるのか?
   そういうことがよく分かる本です。


  ☆恋愛は終わらない     
    柴門ふみ  (新潮文庫)   400円

   柴門さんの文章はマンガより好きだけど、恋愛エッセイより
   子育てエッセイの方が面白かったな・・・


  ☆致死量ドーリス
    楠本まき   (祥伝社)   980円

   結構前に買って読んだのですが今回また読みました。
   絵が綺麗です。
   でもタイトルからも連想できるように内容はハードです。
   普通の人は何でもないのかな?
   私のような精神的に壊れかかっている人間が鬱の時に読むと
   深い闇に引きずり込まれそうになります。
   でもそれが分かっていながら、闇の底を見たことのある人間は
   何故か懐かしさのようなものを感じて何度も読んでしまう、そんな本です。


  ☆ハッピーバースデー
    青木和雄 吉富多美  (金の星社)   1200円

   帯の“恋愛小説ではもう泣けないあたたも涙”というのに
   引かれて買っちゃいました。
   内容は児童虐待といじめ、引きこもりから立ち直っていく
   女の子の話。
   元々は児童書だった物を大人にも読んでもらいたいたいと
   再発行になったものです。
   確かに、泣きました。
   ただ、ストーリーの展開などに無理のあるところも多数ありました。
   「虐待やいじめがこんなに簡単に解決されるなら誰も悩まない」と
   言うのが正直な感想でした。
   意識の啓発には意味があると思います。



  ☆<弱さ>のちから
    ホスピタブルな光景

    鷲田清一  (講談社)   1600円

   月刊誌に連載していたものをまとめた物だかなのか、全体的に
   ひとつひとつの話に深みがなく薄い感じがします。
   インタビューに応じてくれている登場人物はみんな魅力的な人
   なのに。
   その魅力を引き出しきれていない感じ。
   哲学者然とした分かりずらい言い回しも好きじゃなかったです。

  
  ☆生きるかなしみ
    山田太一 編  (ちくま文庫)   500円

   友達にもらって読んだ本。
   友達も「よく分からなかった」と言ってましたが私も同じでした。
   唯一、心に残ったのは石原吉郎の「望郷と海」という文章でした。
 

  ☆女性なら誰でも「母親」になれるのか    
    斎藤茂太  (講談社)   1318円

   だいぶ前に読んだ本。   
   全ての「母」は「母親」に成長しなければならない。
   親になることは覚悟と責任と努力が必要なんだと思います。


  ☆ブラックジャックによろしく1~12    
    佐藤秀峰  (モーニングKC 講談社)   533円

   絵はあまり好みじゃないけど、話は面白いと思います。
   あるネット本屋のレビューで「この本はとんでも医療ネタで読者を煽っている」という
   書き込みを見ましたが、そういう本ではないと思います。
   あくまでもフィクションですし。
   本に書かれたりTVや映画で表現される医療現場が現実と違うのは、もうみんな承知のことですよね。


  ☆恋人たちの誤算
    唯川恵  (新潮文庫)   514円

   何冊か読んだこの作者の小説の中では一番おもしろかったです。
   でもやっぱり、最後の詰めが甘いなぁ。


  ☆上京ものがたり
    西原理恵子  (小学館)   781円

   東京にいったらきっと違う自分に出会えると思って上京し、
   美大に入りバイトをして家賃を払ってお米を買って、きれいな洋服買うお金は無いのに、
   ダメな男にお金を貸して、病気の猫を拾って病院に連れて行く。
   そんな毎日を繰り返しながらどこかの誰かがちょっとだけ笑って
   くれる事が嬉しいと思いながら漫画を書く人。
   心が洗われます。


  ☆0歳人・1歳人・2歳人―やさしい精神分析2
    木田恵子  (太陽出版)   1470円

   著者は特別な肩書きも資格も持たない臨床家です。
   しかし、40年間の経験は肩書きや資格よりも勝るものだと感じさせれます。

   自由連想式の精神分析が日本でも行われている事を初めて知りまた。
   フロイトの自由連想式というのはいろいろ批判を聞く事のほうが多くて、
   正直、どうなんだろう?という疑問が大きかったのですが、この本を読んで
   「そんなにインチキくさいモノではないんだ」ということを初めて知りました。

   専門用語もそれほど多くなくて読みやすい本でした。
   AC(アダルトチルドレン)の人が読んでも、いろいろ考えさせられるところがあると思います。

   最後の章で、著者の息子さんの死について自由連想式で書かれているのですが、
   私はここを何度読んでも涙なしでは読めませんでした。


  ☆皆殺しパーティ
    天藤真   (創元推理文庫)   640円
  
   友達からこの著者の作品は面白いと教えてもらって買ってみた1冊。
   元々は30年以上前に書かれた作品なので多少話しに古臭いところは
   感じるのですが、典型的な探偵小説ということでそれなりに面白く
   読みました。

  
  ☆GLAY~ツアー・ドキュメント・ストーリー~
    夢の地平
   
   田家秀樹   (ソニー・マガジンズ)   1800円

  '98年のpure soulツアー、ホールとスタジアムの様子が書かれて
  います。   
  まだ99年の幕張前で、売れてきてはいるもののまだまだ不安を
  いっぱい抱えていた4人。
  若さ故なのかむちゃくちゃもいっぱいしていた頃。
  札幌でステージから落ちてHISASHIが骨折したのもこの時。
  「大人の」スタッフに見守られながら、やりたいことをやれていた、
  ある意味勢いのある頃の4人だと思います。


  ☆こころのかたち
   なだいなだ 著  (三笠書房・知的生きかた文庫) 437円

  これはかなり前に買った本。
  「おっさんのぼやき」的な文章が多いかなぁ。


  ☆おしまいの日
    新井素子  (新潮社)   1200円

   もう10年以上前に読んだ本。
   夜、布団の中で読んでいたら気付いた時には朝になっていました。
   大好きな夫の帰りを待ちわびて、待ちわび過ぎて狂っていく主人公。
   帯にはサイコホラーとあります。
   当時、私はこの主人公が羨ましかった。
   不安や寂しさで狂ってしまえるのなら、どんなに楽だろうと。
   現実は不安や寂しさがどんなに激しくても人は狂わない。
   狂えない。
   現実の厳しさから逃げ出せないことの苦しさ。
   今は随分楽に生きられるようになったなぁ。

  
  ☆おぞましい二人
    エドワード・ゴーリー
    柴田元幸 訳     (河出書房新社)   1000円
   
   緻密な線画の絵本です。
   でも、ただものではない絵本です。
   内容はまさにおぞましいもの。
   悲しい事件を加害者側にも被害者側にも立たず、淡々と起こった
   出来事を書いていく。
   これは読む者を考えさせる本でしょう。
   私は加害者の生い立ちに胸が痛みました。


  ☆家族同時多発介護    
   鈴木輝一郎 (河出書房新社)   1400円

   こういう事ってありえないことではないと思うのです。
   自分の父親が入院・手術・退院を繰り返してやがて亡くなるまでの
   約3年間に叔父の死去、祖母の入院、義祖父の入院・死去、母親と
   自分が過労で倒れ、息子は喘息の入退院を繰り返す。
   その合間に近所や得意先の葬儀が入る。
   もう大変です。
   生死にかかわる判断を常に求められるのは。
   自分がこんな立場になるのは勘弁してもらいたいと思いました。
   それにしても、最後まで元気だったのは奥さん。強し!!


  ☆不自由な心
   白石一文  (角川文庫)   629円

   5本の短編すべてが不倫の話。
   う~ん、30代40代の恋愛は不倫しかないのか?と思ってしまう。
   著者が政経学部出身のせいなのか、物語の途中にはさまれるその当時
   の経済状況の説明がうっとうしい。
   最後の表題作が一番読み応えがあったけど…
   あくまでも男の一方的な立場で書かれた小説。


  ☆GLAY 函館物語
    大島啓夫  (ラインブックス)   1100円

   古本屋で53円で買った本。
   メンバー4人の生い立ちを函館で取材した本。
   2003年にTAKUROが自分で書いて出した「胸懐」の方が深くていい
   内容だったなぁ。
    
  
  ☆R.P.G.                     
    宮部みゆき  (集英社文庫)   476円 

   本を読む前に映画化されたのをTVでみていたので、ストーリーは
   すんなり理解できました。
   最後のところでありゃりゃという感じで落ちが付いちゃうところが
   ちょっと物足りない気もしましたけど。
   ネットの中の仮想の家族…こういうものに安らぎを求めてしまう
   人って、これからどんどん増えるのかも。
   ネット中で人間関係の練習を積むのは悪くないと思うのです。
   でも、いつかは現実と向き合わないとね。

  
  ☆魁!!クロマティ高校1~12
    野中英次  (講談社コミックス)   390円

   ギャグマンガです。引き算ができれば入学できると言うクロマティ
   高校に何故か入学してきた秀才神山君が主人公のはずだったのに、
   いつのまにか影が薄くなり、ワルのクラスメイト達ばかりが目立つ
   このごろ…
   脳を使いたくない時に読むのにぴったりです。
   作者はクィーンのファンらしく、一話ごとのタイトルはすべて
   クィーンの曲のタイトルだそうです。
   そのためか、この高校には馬で登校してくるフレディという謎の
   生徒もいます。イヤ、そんなことで驚いてはいけないのです。
   ゴリラもロボットのメカ沢君も生徒なのですから。
   
   
  ☆肩ごしの恋人
    唯川恵  (マガジンハウス)   1400円
   
   帯の言葉は「女はいつだって、女であること自体が武器だ。
   きっとあなたの中にいる、ふたりの女の物語」だった。
   私は女であることが武器だと感じたことは一度もないし、この物語の
   ふたりの主人公のどちらも私の中には居ないタイプ。そういう意味で
   共感度は低かったかも。ただ、脇役の少年が成長していく姿は
   きらきらして素敵だった。
   最後、強引にハッピーエンドに持ち込んだ感じが残念だった。


  
  ☆パラダイス・サーティー(上)(下)      
    乃南アサ   (新潮文庫)    各438円

   30代を目前にしたOLとレズビアンがそれぞれの理想の恋人を求めて
   物語を展開させる。
   苦い恋を重ねることで更にいい女と男?に成長していく二人。
   やっぱり、こういう話はこの年代に読むべきなのかな?
   40代のおばさんにはちょっと物足りない?


  ☆回文堂
    かわいしのぶ  (新潮文庫)   400円

   文字通り、回文がいっぱいの本。
   回文と言うのは上から読んでも下から読んでも同じ文。
   「しんぶんし」みたいなもの。
   あっという間に読めちゃいます。
   しかし、嵌るんですなぁ。。。。これは。 
   ただ、清音と濁音を無視して作っているのは好きじゃないな。


  ☆間取りの手帖
    佐藤和歌子 (リトル・モア)   950円

   とにかくへんてこりんな間取りがいっぱい載っている本。
   玄関の外にトイレがあったりシャワー室があったり、居室の形が
   船底型だったり八角形だったり、居室よりルーフバルコニーの
   方が広かったり…なんでこういう設計の企画が通るんだ?という
   気持ちとこういう部屋に住んでいるのはどんな人?という好奇心が
   湧いておもしろいです。
   熟読しても1時間もあれば読めちゃうので950円はちょっと高いかな
   とも思います(笑)書店で立ち読みしてください(爆)


  ☆鉄道員
    浅田次郎   (集英社文庫)   476円
   
   現実のようなファンタジーのような…どこか不思議なお話の短編集。
   ちょっとじーんときます。


  ☆イマジン
     槙村さとる    (集英社文庫)  571円

    いい話でした。途中で何度も切なくなって泣きました。
    この母親は自立した素敵な女性。それは経済的な面だけでなく
    精神的にも自己をある程度確立できているのは羨ましいです。
    男にも娘にも自分らしさでぶつかっていける人。
    その母親の姿を見ながら娘も大人へと成長していく…
    私も一度でもいいから、辛い時に母親に抱きしめてもらいたかった。


   ☆依存症の女たち
     衿野未矢   (講談社文庫)   533円
    
    電話・恋愛・アルコール・過食・買い物…などの依存症に陥って
    いる女性たちをを元買い物依存の著者が取材している。
    しかし、取材された女性達のほとんどが自分を依存症とは思って
    いない。だから回復して行く姿は見られない。
    そこが医療関係者が書くこの手の本とは根本的に違うところかも。
    著者自身の体験から依存症の予防法や対処法が最後にまとめられ
    ている。
    読みやすいです。


   ☆医療事故自衛BOOK     
     和田 努   (小学館文庫)   476円
    
    医療事故から身を守るのは自分自身であるということです。
    曖昧に命を預けてはいけない。
    医療の主人公は患者である。
    こういう当たり前のことが、何故か医者を目の前にすると言えなく
    なってしまうのはどうしてなんでしょうか?
    かかりつけ医を持つことと共に重要だと感じたのは救急病院を
    あらかじめ決めておくということです。
    救急車で運ばれた先の病院の良し悪しで助かる命も助からなくな
    る…これは私の父の件でとても悔しい思いをしたので強く思いま
    した。


   ☆「死んでもいいや」症候群     
     別冊宝島編集部   (宝島社文庫)   648円

    樹海の首吊りに始まり飛び込み・服毒・焼身等、ありとあらゆる
    自殺と自殺未遂の話がいっぱい。
    その悲惨さに怖じ気づいて思い留まる人もいれば、こうすれば
    死ねるのかと思ってアクセルを踏み込んじゃう人もいるのかも
    しれません。
    「自殺の経済学」なんてのもあって、自殺ってのはエライお金が
    かかるものだということもわかります。
    今年間の自殺者は交通事故の死者よりも多く3万人を越え自殺未遂
    者はその10倍いると言われている時代、自殺を『忌むべきこと』と
    して時代の裏側に隠してしまわずに、社会問題としてみんなが考え
    いく時が来ているのではないでしょうか?
    編集部は「完全自殺マニュアル」とは一線を画するためなのか、はし
    がきの最後に「この本は、徹頭徹尾、そのバカさ加減の社会に対す
    る転移を阻むために刊行されたものである」と結んでいる。
    私はこの「バカさ加減」という表現を非常に不快感に感じます。
    この取材に協力した心を病む人たちに失礼ではないでしょうか?
    誰も心の底から遊び半分で自殺を考えている人などいません。
    その人なりの止むに止まれぬ苦しさを「バカさ加減」という言葉で
    ひとくくりにされたのは残念です。


   ☆不完全でいいじゃないか!
     伊波真理雄・石村博子   (講談社文庫)   514円
    
    薬物依存・引きこもり・PTSD等の若者と彼等を回復へと導いた
    精神科医の「魂の記録」と言っても良いと思います。
    また著者(伊波)は自身をアダルトチルドレンとして、赤裸々な
    半生の告白もしています。
    医者と患者という上下関係の中で治療するのではなく、対等な人間
    同士の関係の中から患者の回復力を引き出すやり方は効率が悪い
    (一度にたくさんの患者を治療するという意味では)のでしょうが
    結果的にはとても確実な方法に思います。
     

   ☆死に方のコツ     
     高柳和江   (小学館文庫)   476円

    “死ぬのは当たり前”“死は怖くない”ということを精神論では
    なく医者としての科学的な根拠で簡潔に説明してくれています。
    自分の身に死が迫ってきた時、この本が手元にあれば慌てたり
    戸惑ったりせずに落ちついていられそうな気がしました。
    とても読みやすい本です。一度読んでいると自分や身内に
    「もしもの時」があった時にきっと役に立つと思います。


   ☆葛橋
     坂東眞砂子   (角川文庫)   476円

    表題作を含む中篇小説が3本収められています。
    ミステリーでもホラーでもないけれど、人間の心の奥深くに
    潜んでいる説明のできない“不思議さ”のような部分がどの
    話の中にも書き込まれています。


   ☆痴人の愛     
     谷崎潤一郎   (新潮文庫)   514円

    自分が見つけ出した美少女を理想の女性に育てようとした男は、
    気がつけば自分が妖艶に成熟したその少女の愛欲の奴隷になって
    いた…というお話。
    結局、男は妻となったその女に浮気され放題の上に贅沢三昧をさ
    せている。
    すらすら読めましたが、何となくスッキリしない読後感。
    こんな生活は長く続かないだろうという思いと、この夫婦はどちらもが
    心の中に欠けた部分を持っていて、それを埋めようと寄り添っている
    ように見えます。
    
    
   ☆シンデレラさんお大事に。
     精神科医が読み解くおとぎ話の真実
    杏野 丈 著   (メディアファクトリー)  1200円

   シンデレラを「境界性人格障害」、グレーテルを「摂食障害」、
   ぶんぶく茶釜を「性同一性障害」などというビックリするような
   たとえ話がいっぱいなのですが、「そう言われればそうかもね」と
   思えてしまうのです。(笑)
   シンデレラさん、ガラスの靴なんかに頼らないでアディダス履いて
   自分の人生は自分の力で歩きましょうよ・・・という著者の考え方は
   共感が持てました。

   
  ☆心の病が癒されるとき
    ロージー・ローガン 
    田村博一 訳      (晶文社)   2300円
   
   糖尿病が原因で失明の危機に陥ったとき自殺未遂をした主人公は
   精神病院の閉鎖病棟で暮らす事になる。
   初めは自分は他の患者たちとは違う、自分は気が狂ってなどいないと
   思っていたのに、長い入院生活の中で彼女の心を癒してくれたのは
   なんと患者仲間達だった。
   病気の症状がどんなであれ、人間の心の奥にはみんな目に見えない
   美しさや優しさを持っている。
   そういう事に気付かせてくれる一冊。


  ☆ドクターハラスメント
      許せない!患者を傷つける医師のひと言
    土屋繁裕    (扶桑社)  1333円

   医者の暴言に振り回されて泣き寝入りをするのはもうやめよう、と
   いうこと。そのためには患者も医療消費者としての意識改革をして
   いかなければならないということ。
   私がこの本の中で一番印象に残ったのは「インフォームド・コンセント
   を受ける時は録音しよう」という所でした。
   なるほど、こんな簡単な事にどうして今まで、気付かなかったんだろう
   と思いました。それは何か事故があった時の証拠としての意味も勿論
   あるのですが、それ以上に大きな役割を持つことがあると思われま
   す。
   大体、命にかかわるような病気の時に受ける医者からの説明を患者
   自身も家族も冷静に正確に聞き取る事はとても難しいのです。
   複数の人間がちゃんと聞いたつもりでも、後から「あれ?」といことは
   実際にあることです。そのような説明が一度で済む事はあまりない
   のですから、その内に話の前後がごちゃまぜになってしまうことも
   あります。しかし、患者や家族は些細な質問を度々医者にするのは
   失礼になると思い、それぞれが自分の思い込みで聞いた説明を信じる
   しかなくなってしまいます。まして、説明に同席できなかった親族に
   正確な説明をするのはまず無理です。
   そんな時のためにも、インフォームド・コンセントを録音しておく
   のは、とても意味がある事だと思います。
   ただ、医師に「これから聞く説明を録音させて下さい」と言って、
   快く承諾してくれる医師が一体何人いるでしょうか?

 
  ☆サイコドクター 1~5
    亜樹 直 作
    的場 健 画    (講談社漫画文庫)   680円

   先にTVドラマを見てから原作をよみました。
   原作の方が面白かったです。
   TVでは精神科医の設定でしたが、現実はあんな風に患者に関わる
   医師はいません。そこがかえって空々しい感じがしていました。
   原作の心理学者という設定なら、アリかな?と思います。
   原作には「これはTVでは、やれないだろうな」という過激な症例も
   いろいろあって、面白いです。

    
  
  ☆あなたは変われる
     言葉や態度に傷つけられた心を救う本
    グレゴリ-・L・ジャンツ 
    白根伊登恵 訳       (毎日新聞社)  1500円  

   心理的虐待を扱った本です。
   心理的虐待は他の虐待(身体的虐待、性的虐待、ネグレクト)に
   比べて非常に目に見えずらいので、一般的に理解してもらうのは
   とても難しいです。児童虐待が社会問題化してその手の本が
   随分出版されるようになっても、心理的虐待を扱った本はまだとても
   少ないのが現状です。
   私はこの本を読んでいる間、泣き通しでした。
   過去の様々な出来事が思い出されてある意味辛かったです。
   著者は最後の章で過去を乗り越えるための対処法の一つとして、
   「相手を許す」という事を書いています。
   私はこの一点に限ってとても違和感を感じましたが、最後の
   訳者あとがきで白根さんが「これは虐待者と和解して今まで通りの
   付き合いを続けるという意味ではなく、相手への執着を絶つという
   意味だ」と書いているのを読んで納得できました。

   
  ☆オレンジ・シティ 1~2
    名香智子    (講談社漫画文庫)  620円・600円   
   
   普通の女の子が芸能界にデビューするサクセスストーリー。
   正直、う~ん、イマイチ…   ごめん。


  ☆同・級・生
    柴門ふみ   (小学館文庫)   676円
 
   結構有名な漫画だとは知っていたのですが、父の看病の合間に
   読んだのがいけなかったのでしょうか?
  「ふ~ん…」という感じ。
   それとも私の恋愛感情にカビでも生えているのでしょうか…


  ☆白い犬とワルツを
    テリ-・ケイ 
    兼武 進 訳   (新潮文庫)  522円

   妻に先立たれてた老人の静かな老後の生活。
   現存するのか?幻なのか?
   不思議な白い犬との出会いにっよって、寂しい心が癒されていく。
   前評判が高かったけれど、そんなに感動はしなかったなぁ。。。


  ☆自傷する少女
    スティーブン・レベンクロン 
    杵淵幸子・森川那智子 訳    (集英社文庫)  571円

   フィギュアスケートの選手として、また優秀な学生として厳しい
   母親の看視の元、毎日を過ごしている15歳の少女が、度々襲われる
   「真っ白」の発作から身を守るため少女自身が考え出した方法は
   はさみで自分の腕を切ること。
   しかしそれは、だんだんエスカレートして行き、彼女だけの秘密の
   範囲を超えてしまってゆく… 
   胸が切なくなる物語です。


  ☆火車
    宮部みゆき    (新潮文庫)  857円

   甥の行方不明になった婚約者を探す休職中の刑事。
   その裏に潜むのはカード地獄に自己破産。
   自分が生き延びるにはほかの誰かの戸籍を手に入れなければ…
   その為にはほかの誰かを消さなくては…


  ☆別れてください
     吉村達也     (集英社文庫)  495円

   内容の3分の2はよくある不倫物語だったのですが、後半に
   いきなりミステリーになり、最後はちょっと怖かったです。
   通院がえりのJRの中で読みきれました。


  ☆となりのやまだ君1・2
    いしいひさいち    (朝日新聞社)  485円
  
   「あたしんち」と同じような、ほのぼの家族コメディ。
   多少のドジや失敗があっても、「あらまぁ…」と許しあえる
   家族っていいよね。それが家族の良さだともいえるけど。
   心がささくれ立ってる家族も世の中にはたくさんあるのです。

 
  ☆秘事
    河野多恵子    (新潮社)  1800円

   プロポーズの時に言えなかった言葉を夫は自分の臨終の時に妻に
   伝えようと考えていた。しかし、現実には妻が先に逝ってしまう事に。
   まぁ、こんなに仲が良くて、これといったトラブルにも遭わずに
   結婚生活を送る夫婦は滅多にいないだろうなぁ…という感じです。
   そういう意味で、幸せいっぱいの夫婦や親子の話はちょっとつまらない。
   タイトルからHなものを想像した方、残念ながらそういうのは皆無です。


グラスビーズ
    中野亜由子    (こうち書房) 1600円
  
   10代の双子の姉妹、藍と瑠璃。
   ガラスのカケラのように鋭くてキラキラ光る感性をそれぞれが
   持て余し、暴力、暴走、ドラックという方法でしか表現できない
   でいる。外側からは好き勝手に生きているように見えていても、
   本当は心の内側の苦しさを表現する言葉を持たずにいる若者達。
   それでも、いつか来るであろう『朝』を信じて、二人で一人の
   双子から一人一人の自分に向き合うために歩き始めるまでの物語。
   著者の自伝的小説。


たとえ病むとも
    重兼芳子   (岩波現代文庫) 800円
 
   作家であった著者の2年にわたる癌(肝臓癌)の闘病記。
   でも、彼女が病気と闘っているという印象はあんまりありません。
   それよりも、彼女が病気や死を受け入れ残りの人生をいきいきと
   満喫している姿が印象的です。
   それは彼女の信仰心やホスピスボランティアとしての活動と深く
   関わっている部分が大きいのかもしれません。


夫の死    
     それから私はどう生きたか―再出発をめぐる9人のケース
    リチャード・スタントン 
    板倉克子 訳       (勁草書房) 1800円

   書店でこの本を見つけた時「母に読んでもらいたい」と思い、
   まず自分で読んでみることにしました。
   インタビューをほぼそのままの形で載せているので、厚い本の
   割には難しい事は何もなくて読みやすいです。
   9人の未亡人のほとんどの人が、夫の死後約2年間の記憶が
   曖昧だったり、はっきり思い出せないと言っていたのが私的には
   印象的でした。また、9人とも宗教にはあまり関心をもっていないのも
   意外な感じを受けました。
   私は母に「大切なのはお経を読んで一日を過ごす事ではなく、
   これからの現実の自分の生き方を考える事なんだ」という事に気付いて
   もらいたいです。


人生張ってます
     無頼な女たちと語る
    中村うさぎ   (小学館文庫) 552円
 
   ただ者ではないうさぎさんだが、彼女がただ者ではないと感じる
   花井愛子、西原理恵子、斎藤綾子など5人の女性たちとの対談。
   皆さん、すごい人生送ってます。おもしろいです


  ☆肉体百科 
    群ようこ  (文春文庫) 486円
   
   肉体の様々な「部分」についての軽い話題。
   一項目3ページ程度と短いので、時間の隙間に
   ちょっと読むのに便利。

 
  ☆リカバリー
     アルコール依存症の親を持つ成人した子供たちへの手引
    ハーバート・L・グラヴィッツ
    ジュリー・D・ボーデン    
    大越 崇  訳
    (星和書店)  1900円

   私がAC(アダルトチルドレン)を知ったとき最初に読んだ本。
   何度読み返しても、その時どきに新しい気づきを感じることが
   できます。Q&A形式で読みやすいです。

 
  ☆ハッピー!
    波間信子   (講談社コミックスビーラブ) 400円

   盲導犬ハッピーとハッピーと共に明るく生きる香織の物語。
   沢山の偏見や障害に負けない姿に勇気を感じます。
   新刊が出るたびに泣いてしまう私。現在17巻まで発行。

 
  ☆紅茶を注文する方法
    土屋賢二   (文芸春秋) 1238円
  
   有名女子大の哲学の先生が書いた爆笑エッセイ。
   とにかくおもしろかった。私的にはひさびさのヒット。
   すっかり土屋先生のファンになってしまいました。
   こんなフザケタ本が哲学書のコーナーに並んでいていいのだろうか?
   哲学なんて眠くなるだけと思っている方、一度読んでみてください。
   眠気も吹っ飛びます。
 

  ☆大学病院の不健康な医者たち
    米山公啓   (新潮OH!文庫) 505円

   大学病院で気に入られていない教授から左遷にあった医師が
   大学病院を辞める決意をするまでの3年間の本音のエッセイ。


  ☆レベル7
    宮部みゆき   (新潮文庫) 857円

   友達に薦められて読んだのだけどおもしろかった。
   猛暑の中、暑さを忘れて読みふけった記憶がある。
   娘も娘の友達もはまった。

 
  ☆長崎ぶらぶら節
    なかにし礼   (文芸春秋) 1524円
 
   これも友達に薦められて読んだ本。
   長崎の古い歌を集めて記録するという仕事は意味のあることだと
   思うが、この本の(たぶん)テーマ、男女の間の無償の愛というのには
   ちょっと「?」。映画にもなったけど、ヒロイン役の吉永小百合は原作と
   かなりイメージが違うと思う。原作はかなり不細工の設定だから。
   後でTVドラマになった時の市原悦子の方が原作に近い感じがしたなぁ。


  ☆林檎でダイエット
    佐々木倫子   (花とゆめコミックス 白泉社) 379円

   佐々木先生の初期の作品。
   いきなりサスペンスタッチで始まるが実はNHKの集金人に居留守を
   使っていただけ…な~んていう、雁子(かりこ)と鴫子(しぎこ)という
   すっとんきょうな姉妹のお話。
  
 
  ☆愛さずにはいられない
     ~ミーハーとしての私~
    柴門ふみ   (講談社文庫) 467円
  
   娘と一緒に槙原敬之やミスチルのコンサートに出かけミーハーを
   自認する作者。溢れる好奇心全開でパワフルに仕事も子育てもやって
   のける。
   こんなに楽に生きていてもいいんだなぁと、元気の元をもらえる本。

 

   
  
 
 


 


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