◆今日も空を見よ◆

[映画・ドラマ] カテゴリの記事

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  2024年4月期ドラマは豊作っす②

  次に内容で観たくなるドラマにあげていたのが①「燕は戻ってこない」（NHK･火22:00）　石橋静河さん、稲垣吾郎さん、内田有紀さん出演。②「肝臓を奪われた妻」（日テレ･火24:24）　伊原六花さん出演。③「季節のない街」（テレ東･金24:42）　宮藤官九郎さん脚本。池松壮亮くん　仲野太賀くん、渡辺大知くん出演。④「あなたの恋人、強奪します」（ABC･土26:30）　武田玲奈さん、渡邉美穂さん出演。この中で初回で脱落したのは「肝臓を奪われた妻」。韓国の漫画が原作の復讐劇なんだが、ストーリーも出演者も今一つ魅力を感じられなかった。すみません。一番ハマっているのは「燕は戻ってこない」だね。桐野夏生さん原作。代理出産がテーマ。生殖医療の光と闇については、非常に気になるところだし。​それと気になる女優さん発見！​生殖医療エージェントの日本支社長役の朴璐美さん。セレブ感のある独特のセリフ回し。だがどこか胡散臭い。声優が本業のようだが、なかなかの名優だと思う。次に「さすが宮藤官九郎！」と思って観ているのが「季節のない街」。「不適切にも…」で久しぶりにハマったんで何気なく観始めたけどー​これも傑作。​山本周五郎さんの原作なんで、昭和臭もあるのだが時代を超えたヒューマンドラマ。またファンタジックな何か不思議な感じがするドラマだ。演劇に近いかな。めっけもんだったのが「あなたの恋人、…」だ。主演の武田玲奈さんが好きだし、渡邉美穂さんに注目しているのもあったのだが、思いのほか​ストーリーが良い。​タイトルから勝手にコメディを想像していたのだがむしろミステリーで、連ドラらしく縦筋もあるし1話もしくは2話ごとのストーリーも良く出来ている。最後にリストに挙げていなかったが、評判を聞いて観始めたのが「VRおじさんの初恋」（NHK･月-木22:45）。主演は野間口徹さん。彼が想いを寄せるアバター役の​井桁弘恵さんがいい！​だがストーリーは意外な展開。アバターの本人は誰か？勝手に自分で推測していたんだが、裏切られた。伏線っぽいこともあったんだけどなー。15分尺で週4回放送で、すでに30話を迎えているので今、集中的に観まくって、追いつこうとしている。それくらい先の展開が気になるドラマなんだよ～ん！

  2024.05.22

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  2024年4月期ドラマは豊作っす

  いやー、観ても観ても、また観たいドラマがある。特に2024年4月期ドラマは割と豊作な気がする。4月初旬に始まる前の展望を書いていた。まずキャストの魅力で観たいドラマ①「RoOT／ルート」（テレ東･火24:30）　河合優実さん目当て。②「おいハンサム!!２」（東海テレビ･土23:40）　佐久間由衣さん、武田玲奈さん目当て。③「ブルーモーメント」（フジテレビ･水22:00）　出口夏希さん、夏帆さん、仁村紗和さん目当て。この中で実際に観ているのは「おいハンサム!!２」だけ。実際のところ「おい…」はキャストだけでなくその独特の脚本・演出にハマっているのだ。​他はなぜ観ない？​まず「RoOT」だが、実は初回を見逃したのだ。TVerがあるだろうと油断していたのだが、無かった。そもそもディズニープラス配信ドラマだからね。ミステリーでの1話見逃しは痛い。しかもミステリーは前回のあらすじを記憶しておかないといけないのでリアタイで1週間おきだと色々と忘れてしまうのよー。​ミステリーは配信だなー。​もう一つ「ブルーモーメント」はね、やっぱテーマがイマイチ興味を持てないんだなー。最近の傾向としてゴールデンタイムのドラマは内容が無難だしね。と言いつつ「Destiny」（テレ朝･21:00）は観てる。石原さとみさん主演のミステリー。こちらは地上波なので冒頭に前回までのポイントを伝えてくれる。これなら​地上波でもミステリーOK。​石原さんは「そして、バトンは渡された」（21･ワーナーB）の継母役がとっても良かった。最新作、吉田恵輔監督の「ミッシング」（24･ワーナーB）も演技を絶賛されている。キャストも亀梨和也くん、宮澤エマさん、田中みな実さん矢本悠馬くんという友人役も演技巧者が揃った感じ。ただ今回、石原さんの眉毛が細すぎる気がする。​​演技関係ないけど。あは。​​も一つ「Destiny」の心配事はエンディングテーマ。これはネットでもかなり書かれているが、椎名林檎さんの「人間として」という曲、これが​ミュージカル​風？。ミステリーのエンディングには全くそぐわないのよ。劇伴はミステリーの王道な感じなんで余計にそぐわない。これ何らかの意図があるなら、教えて欲しいわー。​それが気になって観ちゃう。​​あは。​​​

  2024.05.20

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  来月は父の日ですよー

  前回は「母の日」だったので、今回は「父の日」にちなんで、父親の悲哀を描いた映画を紹介。まずは「酔うと化け物になる父がつらい」（20･ファントムF）。原作は菊地真理子さんの実体験が基になっている。まあタイトルから想像できるが、毎晩、酒に溺れて帰ってくる父の言動から家庭の崩壊が始まっていく。​同情は禁じ得ない。​ストレスや辛いことからアルコールに逃避するのは程度の差はあるにしても、誰しも経験することだ。ただ、この作品の父親はアルコール依存症だった。キービジュアルからはコメディを想像するのだが実体験が基になっているだけに、父親の酩酊ぶりは当事者に近い人は嫌悪感を持つかも。それくらい​渋川清彦さんの演技がリアル。​父親役ね。いや渋川清彦さんといえば、怪優ですわ。酔うと化け物だけど、会社では人事部で真面目に働くサラリーマンという二面性をリアルに演じている。んで、実は”困った人”は父親だけではないのが、この作品。ともさかりえさん演じる母親は夫に言われるままに酒を出す。新興宗教にハマっている。主人公の恋人も粘着系DV男。​主人公、辛いわね。​その主人公サキを演じるのは松本穂香さん。彼女も安定の演技ぶりだったが、この作品は脇役も気になる人が多い。宇野祥平くん、星田英利くん、浜野謙太くん、とかね。最後は、ほろっとさせるシーンもあるのでご安心を。続いては父親というより、人生曲がり角の男を描いた作品だが光石研さん主演「逃げきれた夢」（22･キノフィルムズ）だ。​これはザ・光石研さん映画。​二ノ宮隆太郎監督が光石研さんを深くリスペクトしアテ書きだけでなく、光石さんの人生を取材し、そのエッセンスを物語に注入したという作品だ。舞台も出身地の北九州市。盟友・​松重豊​さんも出演。光石研さんは生徒想いの教頭というキャラをまとっているが本当はカッコ悪くて、ずるくて、自分勝手な人間でもある。​人間像が実にリアルなのだ。​情けない父親ぶりもリアル。妻（坂井真紀さん）や娘（工藤遥さん）との会話にはホロ苦いリアルさがある。また、かつての教え子（吉本実憂さん）との関係性は意味深。そうなのだ。リアルだけど伏線の回収は無かったり何だかフランス映画の趣き（特にエンディング）もある。そして最も謎なのが「逃げきれた夢」。このタイトル…​どう解釈する？​王道の父と娘の情愛を描いた映画ならば、やはり洋画がいい。「タルサ 俺の天使」（20･米）。希望を失った日々を生きる男の元に突然、娘と名乗る9歳の少女タルサが訪ねてくる。父と娘の愛情物語には、子供がいないオレでも、いやだからこそ涙腺崩壊の可能性が高い、この「タルサ」も泣けます。「アイ･アム･サム」（01･米）も涙腺崩壊したいならおススメ！

  2024.05.15

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  今月は母の日でしたねー

  今年は5月12日が「母の日」。何か贈ったかな？映画でも”おかあさん”をテーマにした作品は多い。特に日本人は母親を大切に想う気持ちが強い気がする。ということで「母」を描いた邦画を2本紹介したい。まずは、吉永小百合さん主演「母べえ」（07･松竹）。2007年の映画公開当時、吉永さんは御年62歳。​ん？​この「母べえ」は映画スクリプター野上照代さんの実話を基に描かれている。時代は昭和12年（1937）戦前だ。ある日、父べえ（とうべえ）が特高警察に検挙される。思想犯が白眼視される時代に、父との往復書簡を挿入して、家族が支え合い、明るく暮らす姿が丁寧に描かれる。子役は当時14歳の志田未来さんと9歳の佐藤未来さん。​むむ？​この子役2人が天才的に上手い。志田未来さんだもんね。なんだけど、当時の吉永小百合さん、実年齢がは62歳。当初、どうしても母親には見え・・・・・づらかった。父べえ役は当時51歳の坂東三津五郎さん。11歳下…。その教え子で、秘かに母べえに思いを寄せる役に浅野忠信くんは当時34歳。設定もリアルな年代かなー。​むむむ～。​いやね。何しろ巨匠・山田洋次監督作品だからね。そりゃあ、当時の人々の奥ゆかしい日常の中にある葛藤や悲しみを描いていて感動することは間違いない。ただ、どう～しても設定だとおそらく30代の母べえに吉永小百合さんはどうなのか？と思ったけど、最終的にはやはり、この役には吉永小百合さんしかいないのかなーと。​国民的女優の宿命。​​＊この件は別途考察したい。​ただ他に戦時中の母親役を出来る人は”今”いないのか？そういう観点で作品を探したところ、いました！「おかあさんの木」（15･東映）主演・鈴木京香さんだ。児童文学作家の大川悦生さんが1969年に発表した戦争を題材にした文学作品。終戦70年の節目で映画化された。7人の息子の殆どを戦争で亡くしてしまう母親の物語だ。​これが切ない。​この母親を、本来ならば”艶のあり過ぎる”鈴木京香さんが見事に演じていた。鈴木京香さんって実は”昭和顔”なのかも。志田未来さんも共演。彼女も戦時中を演じられる若手の一人。しかし吉永小百合さんも、鈴木京香さんも、実生活では母親ではない。「おかあさん」と呼ばれたことはないのだ。そういった意味では、お二人の演技には称賛しかないね。​ちょっと綺麗すぎるけど。​そういえば ”ニッポンのおかあさん” 役は少し前までは樹木希林さんが演じてきたような気がする。代表作は「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」（07･松竹）。息子がもらった賞状（だったと思う）を大事そうに磨いている後ろ姿（だったと思う）が今も記憶に残る。母の愛を見事に演じられていた。あれは泣けたなー。

  2024.05.13

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  お仕事ドラマの神髄②

  連ドラの運命を占うのは第１話。これは鉄則。「舟を編む～私、辞書をつくります」（24･NHK）はそもそも池田エライザさんを理由に観たので​なおさら第1話が重要だった。​結論から行こう。お仕事ドラマだけど、泣いたわ、オレ。言葉の説明やエンドロールに辞書の表記をイメージしたスーパーが出たり、音楽も感情を震えさせる名曲だ。そして何より、そもそも原作が素晴らしいとは思うのだが主人公を替え、時代設定も変えているという意味ではオリジナルに近い脚本も琴線に触れたよ。エライザ！​素晴らしい作品に出会えたね。​実はね。少し前に映画「ハウ」（22･東映）を観たの。主演は田中圭くん。ワンちゃんの映画で感動はしたけどこの映画に池田エライザさんの起用は勿体なかった。だって出番が少なすぎー。それに比べて「舟を編む」では主演だし、元ファッション雑誌編集部員だから衣装もセンス抜群。おっとりした役柄が本来似合う池田エライザさんには​ハマリ役だった。​おっと、今回はそのキャストを凌ぐ内容の素晴らしさを伝えねば。脚本は蛭田直美さん。「しずかちゃんとパパ」（22･NHK-BS）で放送文化基金賞の優秀賞などを獲得している実力者のようだ。とにかく「舟を編む」は辞書の話だけに言葉がテーマとなる。その伝えたい言葉を取り巻くエピソードの描き方が実に上手い。第1話ではキーになったのは失恋した岸辺みどりが使っていた​『なんて』という言葉。​『なんて』という言葉は真反対の意味がある。巧みな伏線回収に第1話で完全にハマった。更に良いのが、そもそも主人公！馬締光也が語るセリフの深み。少し長いが引用する。　（前略）人は未曾有の困難に直面する度、懸命に抗って、　大切な何かを失って、でも同時に尊い何かを獲得し、　それを後世に手渡し少しずつ前に進んできたんだと思います。　手渡すためには『言葉』が必要です。そして映画「舟を編む」（13･松竹ほか）もようやく観た。こちらは馬締が主人公だが、松田龍平くんは確かにハマり役。岸辺みどり役は、まだブレイク前の初々しい黒木華さんだった。ドラマ版は2017年から描かれており、長い時間がかかる辞書編纂の仕事だけに2020年以降のコロナ禍の影響も描いている。仕事をする意味を改めて考えさせられる、お仕事ドラマの神髄。​それが「舟を編む」。​三浦しおんさんの原作も読まなきゃね。

  2024.05.08

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  お仕事ドラマの神髄

  2024年のゴールデンウイークも今日までよね。映画三昧のGWを過ごした人も、そろそろモードをお仕事に戻さねばいけない状況かと。そんな時に観て欲しいドラマを紹介したい。ジャンルは『お仕事ドラマ』。割と好きなジャンルだ。だが、この作品だけはずっと避けてきた。だってメチャ地味そうなんだもん。それは「舟を編む～私、辞書つくります～」（24･NHK-BS）。三浦しおんさんの原作は誰もが知る大ベストセラー小説なうえ2013年には映画化され、映画賞を総なめしている。だが「辞書を作る話のどこが面白いんやろ？」という疑念が頭から離れず、ずっと映画を観ることも避けてきた。なのに！なぜ今回のテレビドラマは観る気になったのか？​池田エライザさん主演だから！​そう。今、ボクが最も女優として評価し、推し、いやただ単に好き？な池田エライザさんが主演じゃないか！ここで急速に辞書を作る話に光が見えてきたわけよ。愛の力はジャンルを超えていくのだ。あは。でも、もちろん池田エライザさんが出ているだけで連続ドラマを観続けるほど、オレは暇ではない。​いや、まあまあ暇。​暇だとしても、年間に500本近くの映画・ドラマを観ているので、駄作を観続ける余裕はないのだよ。なので連ドラの場合は初回が、かなり重要になる。ちなみに今回サブタイトルに「私、辞書つくります」となっているのには理由がある。原作と映画の主人公は男性編集部員。だがドラマは女性の編集部員なのだ。​ありがとうNHK！​こんな名作に長らく気づかなかったボクにとって、主人公が女性になったこと、そして起用された女優が​池田エライザ​さんだったことは僥倖だった。では、一応あらすじをご紹介。　大人気ファッション誌の編集部員だった岸辺みどり。　雑誌の廃刊が決まり、突如移動になった先は辞書編集部。　クセの強い編集部員に翻弄されながらも、次第に自らも　言葉の魅力を発見、辞書編纂の仕事にのめり込んでい行く。辞書編纂。うわー地味な話だろうなーとしか思わんよねー。だがドラマ版は池田エライザ効果で第1話に辿り着く。とはいえ、連ドラの運命もまた第1話が握っている。まずは辞書編纂のクセの強い編集部員の顔ぶれが良かった。原作・映画では主人公の馬締光也。この役をミュージシャンRADWIMPSのボーカル・野田洋次郎くんが演じていた。​これが演技も上手い！​さらに、編集部は、柴田恭兵さん、岩松了さん渡辺真起子さん、前田旺史郎くんと実力者揃い。脇役キャストもええやんNHK！でもやっぱり第1話にかかってんねん。連ドラは。ーつづくー

  2024.05.06

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  GWにじっくり観て欲しい②

  ゴールデンウイークにじっくり観て欲しい映画。今回は最近話題になった邦画を2作品、紹介しよう。両作品とも監督の制作力、演出力に定評がある。まずは「福田村事件」（23･太秦）。監督は森達也さん。これまではドキュメンタリーを撮ってきた人だが今回、初めて​フィクション​映画を手掛けた。見応えあり。フィクションとは言っても、そこは演出方法の話で福田村事件は実際に起きた事件で、実話がベースなのでドキュメンタリーをドラマ化したような作品である。だがエンタメとしても質の高い作品となっている。井浦新くん、田中麗奈さん、永山瑛太さんといった実力派俳優がズラリと顔を揃えている。​そりゃ見応えあるわね。​関東大震災から5日後に千葉県福田村の住民が香川から来た行商団を朝鮮人と疑い、殺害した福田村事件は長らく歴史の闇に葬られていた。関東大震災から100年となった2023年、その闇に光を当て、映画という形で多くの人に事実を伝えたというだけでも意義の深い作品だが、何しろ​映画として十分楽しめた。​続いては、森達也監督と同じく、テレビドキュメンタリーから映画の世界に進出し、最近では日本だけでなく世界的にも評価されている是枝裕和監督の最新作だ。「怪物」（23･東宝/GAGA）。カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞。そうであろう！脚本は坂元裕二さんだ。さらに音楽は坂本龍一さん。本作が遺作となった。​こりゃ観るしかないっしょ。​是枝裕和監督もドキュメンタリスト出身だけに社会的テーマが得意。今回はシングルマザーやいじめ、虐待などが背景に描かれているが、構成は複雑。安藤サクラさん演じる早織、永山瑛太くん演じる保利そして子役の湊、それぞれの視点で繰り返し描かれる。そして徐々に真実が浮かび上がるのだ。​これぞ是枝＆坂元マジック。​基本的にはサスペンスタッチだが、エンディングはファンタジックな印象。結局タイトルの「怪物」とは何を意味しているのか？じっくり考えていただきたい。それにしても永山瑛太くん。両作品ともに出演。彼がいかに優れた俳優であるか？証明しているよね。随分昔から彼推しのオレとしては頼もしい限り。​​​彼の代表作となりそうな2作品だ。​​​​では良いGWを！​

  2024.05.01

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  GWにじっくり観てほしい

  いよいよゴールデンウイーク（以下「GW」）に突入！GWは映画会社の大映が集客目的で作った宣伝用語。そう！意外とお天気に恵まれない？この連休は…​映画を観ようじゃありませんか！​オレなんて、映画館にすら行かずに（本当は行くべき）「配信を観まくってやろう！」と意気込んでいる。しかも”じっくり”観たい作品を観る良い機会でもある。ということで、GWとしては少々重めのテーマだが『死刑制度』をテーマにした洋画を2作品ご紹介したい。まずは「デッドマン･ウォーキング」（95･米）。​じっくり観て欲しい。​死刑廃止論者である修道女ヘレン・プレジャンのノンフィクション作品の映画化。あらすじはこうだ。　カトリックのシスター・ヘレンは死刑囚のマシューから　文通相手になって欲しいと依頼される。彼は10代のカップルを　惨殺した容疑で死刑を求刑されていた。マシューと文通を始めた　ヘレンは、面会を重ねるうちに心を突き動かされるようになり…。主たるテーマは『死刑制度の是非』なのだがヘレンとマシューの対話を通じて人間の本質が描かれる。また宗教はどこまで人を救済できるのか？など​極めて奥の深い作品だ。​それを表現する演技も見事。ヘレンはスーザン・サランドン。この作品でアカデミー賞主演女優賞を獲得した。マシューはショーン・ペン。彼の眼の演技は素晴らしい。実は4月15日「死刑執行の当日告知は憲法違反」という死刑囚の訴えを大阪地裁が退けたというニュースがありあるラジオ番組で「デッドマン…」を紹介していたのだ。​名作ここにあり。​​＊ありがとうRKBラジオ​いや～、かなり名作映画を観てきた気になっていたがまだまだ観ていない名作映画が沢山あるんだろうなー。そういった意味ではレビューの情報価値は大きいのだ。続いてはフィクションだが死刑囚が登場するサスペンス。ハズさない男！クリント・イーストウッド監督・主演の「トゥルー･クライム」（99･米）。やはり～ハズさんな～。こちらは冤罪なのに死刑執行が目前に迫る黒人男性を元は敏腕記者だったが、飲酒と女性問題で閑職に追いやられたクリント演じるベテラン記者が救い出すストーリー。こちらはエンターテイメントとして良く出来た映画。『死刑』『冤罪』といったテーマは背景でしかないが冤罪の問題は日本でも数多くあり、他人事ではない。​GWにじっくり観て欲しい。​ーつづくー​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

  2024.04.29

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  時代劇のススメ②

  子供の頃、夕方の再放送で良く観ていた時代劇。ティーンエイジャーになると流行を追うから徐々に観なくなり、20代になってからも観なかった。それが30代になると少し変わった。山田洋次監督が初めて手掛けた時代劇「たそがれ清兵衛」（02･松竹）は劇場に足を運んだ。もう結婚していた。35歳ー。​​大人になりつつあったのかも？​​主演は真田広之さん。相手役は宮沢りえさんだった。ちなみに後日「たそがれ助兵衛」なるパロディAVが製作されるほど、話題になった？時代劇だった。その翌年「壬生義士伝」（03･松竹）も劇場で観たな。こちらは勝手に”アニキー！”と思っている大好きな中井貴一さんが主演だったから。でも、この頃はやはり​大人になってたのかもな。​そう。＜時代劇＝大人向け＞という構図は否めない。だから既に57歳となった今、ようやく時代劇の良さが本当の意味で分かるようになったきたのかもしれない。と言いつつ、きっかけは推し女優・小芝風花さんだった。まずは24年1月期に放送された「大奥」（24･フジテレビ）。この「大奥」は昔から何度も映画やドラマ化されている。​時代劇のド定番やね。​2003年に、菅野美穂さん、浅野ゆう子さんで大ヒット。2016年は沢尻エリカさんが主演するなどキャストは強め。それに比べると小芝風花さんは少々華奢な印象ではある。加えて若い人にも分かるように言葉遣いが現代風だったり令和の若者たちが時代劇を演じる難しさはあったと思う。だが、小芝風花さんはごく自然に”品”が備わっていて、​時代劇にドハマりしていた。​それは「あきない世傳 金と銀」（23･NHK）でも垣間見れた。江戸中期に女性ながら商才を発揮し、活躍する様子を描いた作品。時代劇って、ハマるお顔立ち、ハマらないお顔立ちってあるね。「あきない世傳」では高島礼子さんはハマる。でも舘ひろしさんはちょっと違うかな。「大奥」も西野七瀬さんは可愛らし過ぎて…。安田顕くんは”ちょんまげ”が実によく似合う。特に時代劇では​悪役がドハマり。​好きな女優さんきっかけで言うと志田未来さん主演の「武士とその妻」（22･BS-TBS）も良作だった。ただ志田未来さんは和装はそこまでハマってなかったかな。もう一人、和装が似合っていたのが、桜庭ななみさんだ。「最後の忠臣蔵」（10･ワーナーブラザーズ）を観たのだがこの作品は桜庭ななみさんの初々しい魅力だけではなかった。​その内容にドハマりした。​だって、役所広司さん主演で、佐藤浩市さんも出てんだもん。この方々の世代までは、時代劇も全く違和感なく演じている。ひと味違う「忠臣蔵」。ぜひ堪能いただきたい作品だ。今後、時代劇を役所さんや佐藤さんのように演じられる渋さを持った若手俳優は出てくるだろうか？菅田将暉くんあたりはイケるかなー。

  2024.04.24

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  時代劇のススメ

  思い返せば…57歳のオレが子供のころは学校から帰ってきて、16時台や17時台、夕方のテレビは時代劇の再放送が多かった。中でも良く観たのが「大岡越前」（70~99･TBS）。本放送はナショナル劇場で月曜夜8時からだった。全15シリーズが制作されている。主演は一貫して​加藤剛さん。​​”正統派二枚目”​とは、このような方を指す言葉であろう。うちの母は好きだったに違いない。テーマ曲も渋かった。記憶では男性のスキャットだったが、調べたら口笛だった！江戸南町奉行・大岡忠相が主人公。『大岡越前守忠相公』として知られるため、タイトルは公募で「大岡越前」となったそう。おそらく日本の中高年の多くは「大岡…」と尋ねたら​越前！​と答えるに違いない。いわゆる”大岡裁き”という町奉行としての名裁きが庶民の人気となり、『大岡政談』​という創作として広がったのだそう。まさに加藤剛さんのイメージにぴったり。だが実際の大岡忠相は痔が悪く、そのため公務を休んだ…とか勤務中はいつも髭抜きを使いながら仕事をしていた…とか。​イメージちゃうがな。​それはともかく、加藤剛さんの名裁きが終わると「そろそろ晩御飯だー」と感じていた少年時代。他にも「水戸黄門」（69~）や「江戸を斬る」（73~）も観ていた。「水戸黄門」は東野英治郎さんバージョン「江戸を斬る」は西郷輝彦さんバージョンが好きだった。古くは「素浪人 花山大吉」（69･NET）も観てたな。​時代劇好きやったん？​花山大吉は「おからが大好き！」というキャラクターで幼きオレは「おからってどんだけ美味しいんだろう？」と胸を期待で膨らませていたが、初めて食べたときは…。いや、おから美味しいですよ。健康にもいいし。って、​時代劇​の話だったね。いや昔は時代劇が人気があったのよ。視聴率も高かった。​1位は43.7%！​凄くね？「水戸黄門」79年2月5日のシリーズ最終回。日本人の半数近くが「水戸黄門」を観ていたわけよ。んじゃ最近の時代劇はどうなのかと。今も話題となる時代劇となると大河ドラマだろう。今は紫式部の生涯を描く「光る君へ」（24･NHK）。主演は吉高由里子さん。平安時代か。やっぱ大河は​戦国時代か明治維新じゃろ。​と言いつつ、​時代劇​の楽しみの一つに和装がある。着物のきらびやかさ、​日本髪​の美しさ、加えて和装だと所作も実にたおやかで、オジサンも感嘆。そんな”日本の美”を堪能できる​​時代劇​​が1月クールで放送された。しかも大好きな小芝風花さんが主演！これは「時代劇でも観ないと！」という気持ちに…。ーつづくー

  2024.04.22

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  新ドラマが始まるけど…②

  2024年4月ドラマ展望。後編は内容で観たくなる作品。まずは「燕は戻ってこない」（NHK･火22:00）。出演は石橋静河さん。稲垣吾郎さん、内田有紀さんほか。お金も夢もない29歳の主人公と元トップバレエダンサーで自らの遺伝子を継ぐ子を望む夫と不妊治療を諦めた妻。それぞれの欲望が「代理出産」を通じて交差する…。​これは社会派だね。​NHKの社会派ドラマは外さないだろう。初回は観るかも。次は「肝臓を奪われた妻」（日テレ･火24:24）。タイトルが衝撃的。夫に裏切られた妻の復讐劇。主演は伊原六花さん。”バブリーダンス”で一世を風靡した大阪・登美丘高校のダンス部出身。この女優は何だかブレイクしそうな予感。大人の役で飛躍できるか？​これはタイトルの勝利やね。​続いて「季節のない街」（テレ東･金24:42）。「ふてほど」で再び当てた？宮藤官九郎さんが脚本･監督。クドカン＋テレ東＋深夜ドラマ。方程式的には外さんやろ。キャストも深夜ドラマ的には豪華。池松壮亮くん仲野太賀くん、渡辺大知くんというクセ者トリオ。ディズニープラスで先行配信されてたらしい。​もはやドラマは配信コンテンツやね。​社会派ドラマ好きなオレだが、だいたい1クールに1作品は『不倫モノ』か『軽めの恋愛モノ』を息抜き的に観ている。今クールは『不倫モノ』が見当たらないんよねー。「あなたの恋人、強奪します」（ABC･土26:30）は軽めっぽい。武田玲奈さん主演だし「SHUT UP」（24･テレ東）に出ててちょっと注目している渡邉美穂さんも出演してる。だけど…後からまとめて配信でいいか。てなことで、あろうことか、​​24年4月期ドラマ​​は期待値低め（ワオ！）であることが明確になってきた。それでも配信あるから旧作をたっぷり観るもんね～。そう。配信があることでドラマも数が増えているのだがこの感じだと”粗製濫造”の誹りを受けかねない。季節も変だし、桜は早く散りそうだが、24年4月期ドラマも​散り方…早いかも…。​ちなみに先日から「高校教師」（93･TBS）を見直した。桜井幸子さんは早々に芸能生活を引退されているので今となっては貴重な作品。やっぱドラマ視聴は​配信​​かもね​～。

  2024.04.10

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  新ドラマが始まるけど…

  ​年を重ねるにつれ、時間が経つのが早くなるとはよく言うが、2024年はマジで早い気がする。しかも急に熱くなったり、寒くなったり。​季節もおかしい。​桜も今年は咲くのが遅かった上に、雨にも祟られて何だか綺麗に咲き損ねた感じ。そうこうしているうちにまた急に夏がやってくるのだろうか…。とはいえ季節の変わり目はドラマも変わり目。ということで4月スタートの新ドラマの展望！ところで最近、各局ドラマ本数が増えている。​配信の影響だね。​だから​連ドラ​も本当に吟味しないと観る時間が大変なことになるんで、しっかり展望したい。とはいえ判断基準は、まずはキャストになるなー。ではキャストで観てみたい作品から行こう！まずは「RoOT／ルート」（テレ東･火24:30）。主演は河合優実さんで、テレ東の深夜ドラマ。​これはリアタイでも観たい。「不適切にもほどがある」（TBS･24）で一般的にはブレイクしたとされる？河合優実さんは、このブログの読者ならご存じの通り、オレは以前から激推ししていた。「ふてほど」の河合優実さんのコミカルな演技は彼女本来の持ち味ではない。オレはシリアスなほうが好き。今回は探偵モノ。また違った魅力を見せてくれそうだ。​次は無難な続編モノ。​「おいハンサム!!２」（東海テレビ･土23:40）。何しろキャストがいい。父親役が吉田鋼太郎さん。3人の娘が木南晴夏さん、佐久間由衣さん、武田玲奈さん。佐久間由衣さんは推し女優の一人。先月末に第一子の誕生報告があったばかり。もう産休に入るだろうからこのドラマを見逃すと、いっときは会えなさそうだ。​ま、配信はいつでも観られるけどね！​続いて、キャストの魅力だけで行くと観たくなるのは「ブルーモーメント」（フジテレビ･水22:00）かな。ヒロイン役の出口夏希さんに注目しているのだ。さらに共演者に夏帆さん、仁村紗和さんもいる。災害救助の物語というのは時代性を感じるが救命モノの二番煎じな感じもしなくはない。配信まで待つかなー。実は今クール、オレの最近の推し女優さんたち小芝風花さん、山下美月さん、志田未来さん関水渚さんたちの出演作が見当たらないのよ。てなことで、キャスト理由で観たいドラマは少なそうなので、次回は内容を吟味してレコメンドを決めてみようと思う。ーつづくー

  2024.04.08

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  やはり社会派は見応えあり②

  『社会派ドラマ』といえば、NHKが得意とするジャンル。最近、見応えがあったのは「仮想儀礼」（23･NHK-BS）。篠田節子さんの小説が原作。主演は青柳翔さんと大東駿介さん。この作品はSNSで、ある方がレコメンドされていて知った。リアタイでは全くスルーしていた。まあ正直、青柳翔さんって知らなかったし、大東駿介さんのイメージって、オレの中では​クズな男。​これ、もちろん役柄の上でね。実際、彼はバラエティ番組で自ら「キャリアの8割が悪役か死ぬ役」と語っている。もう一人の主演・青柳翔さんは失礼ながら、知らなかった。今回は『社会派ドラマ』としての「仮想儀礼」がいかに素晴らしい作品か？紹介したいのだが、ドラマの中ではこの2人の”渋めのW主演”が、とても好演しており​作品の質を高めている。​「仮想儀礼」は金儲け目当てで新興宗教法人を創設したどん底の失業者二人が、その勢力を拡大する一方で続発するトラブルに巻き込まれて、翻弄されていく様子を描く。青柳翔さん演じる元都庁エリート職員の鈴木正彦が大東駿介さん演じる元ゲーム会社社員でホームレスになった矢口誠に唆されて新興宗教団体を立ち上げる。これが​超テキトー！​まずは形だけの教団施設を整え、正彦が教祖に。空き瓶を石膏で覆ったハリボテのご本尊。ただ正彦は真面目なので、詐欺だけはしないと誓う。このコンビがいい。胡散臭く金儲けに邁進する誠となまじっか生真面目な正彦はでっち上げ宗教ながら徐々に本物っぽくなっていき、信者も集まり始める。オレでもやれそうやなー。と思う視聴者も多いかもしれない。そこがまさにこの作品の狙いというか、宗教団体とは何か？という実は社会的でもあり、哲学的でもある難題を突き付ける。物語は一時的に信者や支援者を集め、金銭的には成功する2人だったが、そこからの転落の軌跡も描かれている。最後は「カルト」の烙印を押されてしまうのだ。​どこに真実があるのか？​信仰は個人個人の心の問題だが、宗教団体は現実的には人間の営みであって、そこには利得や功名心などむしろ人間のイヤらしい部分が露わになる場所となりうる。なので、新興宗教団体が引き起こす事件は多い。そういう意味で、このドラマは『社会派』なのだが、単なる事件モノではなく、もう少し深いところまで考えさせられる。共演は石野真子さん、尾美としのりさん、石橋蓮司さんといったベテラン勢が脇を固め、若手では松井玲奈さんと川島鈴遥（りりか）さんの演技が印象に残った。やっぱ『社会派ドラマ』はNHKだなー。今回、作品に出会えたのはSNSのレビューから。オレのレビューも誰かに届くといいなー。

  2024.04.03

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  やはり社会派は見応えあり

  いわゆる『社会派ドラマ』というジャンルが好きだ。社会の暗部や深層を抉り出して描くドラマ。観賞後に”ずん”と心に何かが残る。​やはり見応えがある。​まず最初に紹介したいのは「SHUT UP」（23･テレ東）。主演は民放連ドラでは初主演となる仁村紗和さん。「あなたのブツが、ここに」（22･NHK）以来、活躍が目立つ。あらすじはこうだ。　貧しい環境で身を寄せ合う女子大生4人が仲間を妊娠させた上　まともに取り合わず見下す相手の男への復讐を決断し　100万円強奪計画が繰り広げられるクライムサスペンス。とだけ聞くと、単なる犯罪モノ？といった印象になるがこのドラマは『社会派』。背景にあるのは貧困と格差問題だ。そして「SHUT UP」は原作はないオリジナルドラマである。その構成・脚本にクレジットされているのは山西竜矢なる人物。ネットで調べてみると、1989年生まれの34歳。若い才能だ。元よしもと芸人だが脱退。その後、脚本や演出を担うように。​彼は才能ありだね。​最近は映像系の才能よりも、マンガや舞台方面に若い才能が集まっている印象はあるね。ただ外部の才能を取り入れるのが上手いのは映像系のテレ東だったりするのが面白いわね。さらに今回はキャストも良い。女子大生役の片山友希さんももちろん良いのだが、特に印象に残ったのが、妊娠してしまう恵役の莉子さんと紗奈役の渡邉美穂さんの2人。最初は​誰？​と思ったくらい、逆にリアルに女子大生に見えた。実は莉子さんはモデルだが、最近は女優業に進出。「女子高生に殺されたい」（22･日活）などに出演。観たんだけどなー。これから主演作品が公開されるようだ。一方の渡邉美穂さんは日向坂46の元メンバー。アイドルだったのか？ちょっと言いにくいのだが、彼女​かなりふっくらしてる。​いや、それがリアルな女子大生って感じで良いのだけどね。ネット界隈でも「太った？」みたいな記事が見受けられる。いや、そうじゃなく彼女は意外と『社会派』に向いてると思う。さらに、恵を妊娠させてしまうエリート大学生の悠馬役の一ノ瀬颯くんも、目が冷たすぎて怖いくらい役にハマってた。彼も今後、次々と主演作品が公開されるようだ。​若い才能の結集なのだ。​テレ東の深夜ドラマの特徴は主題歌のセンスの良さだが今回もオープニングのQuwの「春に涙」も良いし、もっと良いのがmzsrz（ミズシラズ）の「シェルター」だ。貧困問題は日常に隠れている。​メディア​は『政治と金』とか『不適切なパーティー』とかばかりニュースにしているがむしろ日常にこそ、本当に深刻な問題が隠されているのだ。​SHUT UP！​実に正鵠を射たタイトル。彼女たちは黙るしかないのか？非力な彼女たちが、どうやって見下した上級国民？たちに立ち向かうのか？エンタメとしても上出来な作品なのだ。いやホント、今のニュースって、手抜きだと思う。だから人は離れて行っているのではないか？むしろ『社会派ドラマ』にこそ時代の真実が描かれている。

  2024.04.01

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  「日韓」近くて近い国に②

  大谷翔平くんの人格やその人気ぶりは日韓関係もますます友好的なものに変えていくだけの力を感じる。スポーツだけでなく、エンタメも交流を増やして欲しい。そしてもし今後、翔平が韓国映画に関する発言をしたら…。それは彼が”このブログを読んでいる”という説が、ますます信憑性を持つことになるだろう。​​翔平！だよね？あは。​​ということで、オレが今年になって観た韓国映画を翔平に紹介したい。まずは「大統領の理髪師」（04）。名優ソン･ガンホ主演の秀作だった。1960年前後の韓国が舞台。政治的には暗い時代だが映画はコミカルに描かれており、家族愛が感動的に描かれているあたり、韓流の実力を早くも感じる作品だ。​翔平！観るべし。​続いては、ハラハラドキドキ系の韓国映画。まずは「EXIT」（19）。有毒ガスが蔓延した都市を舞台に高層ビル群上層階から脱出を図る姿を描き、大ヒット！命綱なしに高層ビル群を登ったり、走ったり、跳んだり、と荒唐無稽な展開ではあるが、人間ドラマも描かれてるし映像も迫力満点で、これも韓流の実力を感じる。​翔平！これも観るべし。​次に「TSUNAMI-ツナミ-」（09）。こちらも韓国映画史上4位の大ヒットを記録したディザスター･ムービー。韓国のリゾート地・海雲台（ヘウンデ）を大津波が襲う。ハリウッドからCG専門のスタッフを迎えて製作されたリアルな津波の映像が怖い。2年後に東日本大震災が発生。そのことを考えると胸が痛むところもある。​翔平…これは止めておこう。そして最後に紹介したいのは、これもまたソン･ガンホ主演の「非常宣言」（21）だ。ソン･ガンホ出演作品にハズレは…無い！飛行機内で起こったバイオテロによって翻弄される人びとの姿を描くフライトパニックムービー。要するに逃げ場がない、という究極の恐怖ね。​翔平！怖いよーこの作品は。​あのイ･ビョンホンも出演している。久しぶりだなー。「冬のソナタ」（02）のペ･ヨンジュンと並ぶいわゆる韓流ブームの火付け役となった俳優さん。「美しき日々」（01）というドラマでは「冬ソナ」の”涙の女王”と呼ばれたチェ･ジウと共演。この頃までの韓流ドラマは昭和っぽい懐かしさがあったなー。​翔平！古い韓流もいいよ。​韓流ブームが起きた2002年はサッカーW杯の日韓大会があった年。やはりスポーツやエンタメは友好を深めるには有効なのだ。これからも『近くて近い国』にならないとね。

  2024.03.20

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  オーバーウォッチ気味②

  2024年1月期ドラマのスタートに加えて、少し前の作品にも興味深いものが多く、このところ観ても観ても時間が足りない。​オーバーウォッチ気味。​前回のブログで既に3本の新作連ドラを紹介したが加えて「不適切にもほどがある」（24･TBS）は既に前々回のブログでご紹介した通り、観てます。ここから旧作も加わる。1月30日から観始めたのが「SHUT UP」（23･テレ東）。主演は今、注目株の仁村紗和さん。友人役に片山友希さんとキャストもいい！​さすが！テレ東の深夜ドラマ。​この作品は、とても興味深い内容で、一気見した。なので詳細は改めて書きたい。そして2月に入るとあまり改編期が関係ないNHKが注目作をぶち込んできた。それは「お別れホスピタル」（24･NHK）。あの名作「透明なゆりかご」（18･NHK）のスタッフが再度結集して制作されたという。しかも主演は岸井ゆきのさん。​観らんといかんやろ。​こちらは全4話と短く、もちろん全話観賞。「透明な…」では舞台が産婦人科でありながら「死」を扱う切り口が意外だった。今回は​ホスピス​が舞台。力作だが、前作は上回れずだったか。。。これで新作5本＋旧作1本で6本の連ドラを観ていることになる。さらに！昨年末から放送していた「仮想儀礼」（23･NHK-BS）が面白いとの評判を聞き、観始めた。全10話。​確かに面白かった。​新興宗教がテーマになっている。詳しくは改めて書きたい。これで新作、旧作合わせて7本の連ドラを観ていることに。しかも1月下旬から約1ヵ月でだよ。オーバーウォッチよね。なのに加えて、昨年夏放送されていた小芝風花さん主演「あきない世傳 金と銀」（24･NHK）も観始めた！この作品も追って詳しく書きたいが、小芝風花さんは​時代劇が一番似合うかも！​どうよ！これで連ドラを8本観ていることになるのよ。でも実は、まだ観足りない。新作では関水渚さん主演の「彼女と彼氏の明るい未来」（24･MBS）を見損ねた。一昔前に比べると、ドラマの数が非常に増えたもんね。ある記事によると2003年にはドラマ全体で21枠だった。これが2023年秋には39枠にまで増えているという。​特に増えたのが深夜ドラマだ。​配信プラットホームという新しい稼ぎ口が増えたもんね。さらに配信では、かなり古いドラマも観られるようになった。最近では「白線流し」（96･フジテレビ）を発見！加えて「1リットルの涙」（05･フジテレビ）も発見！沢尻エリカさんの出世作よ。涙した覚えがある。しかも1月から2作品ともTVerで配信が始まっていた。​こりゃ観らんと！​と思ってたけど、時間が取れない…。そうこうしているうちに、TVerは無料だから、もう途中の回が観られなくなってた。こうなりゃFOD入るか？いや、それより1日を​28時間くらいにして～！​

  2024.03.06

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  オーバーウォッチ気味

  コロナ禍も過ぎ、インバウンド観光客が戻って来た。とても良いことだが、一方で再びオーバーツーリズム（いわゆる観光公害）が心配になったりする。何事も​過ぎたるは及ばざるが如し。​だわね。これが俺の場合、映像配信プラットホームの急速な発展で『観たいものが多すぎる』事態が発生し​オーバーツーリズム​ならぬオーバーウォッチ気味なのだ。特に今年1月から、新作ドラマのみならず、少し前の話題作も観たりしているため、毎日、少なくとも2話以上は観ないと間に合わなくなってきた。​​オーバーウォッチだわね。​​別に誰かに強制されているわけでもないので、無理して観なくてもいいのだけど、どうせ朝5時台に目が覚めるので、まあ無駄な時間を過ごすよりは良いかと。一体、何を観ているのか？まずは新作ドラマから。「チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ」（24･テレ東）。これを最初に観始めたんよねー。​タイトル長（なげー）よ。​これゲーム業界が舞台のドラマでシリーズ第2弾らしい。ゲーム業界は未知の世界なので、登場人物の仕事内容も良く分からないまま全8話、最後まで観てしまった…。なぜかと言うと、中村ゆりかさんの持つアンニュイな雰囲気が好きなのだ。設定もちょっと気を引くものだったのでつい観始めたが、リアルで観ることはなかったかなー。同じくタイトルが長すぎるため略称は「おっパン」の「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか？」（24･東海テレビ）。現在9話。11話までは行くか？​話数も​長（なげー）よ。最近の深夜ドラマは8話くらいが多いもんね。面白いけど、タイトルのインパクトに釣られたかなー。次に「大奥」（24･フジテレビ）。現在7話。こちらは小芝風花さん主演ということで観始めた。普段、時代劇はあまり観ないので、新鮮ではあったが「大奥シリーズ」では今回は”薄め”らしい。でも風花さんに​ドロドロはちょっとね～。​と思っていたら、第2章（6話）に入ったあたりから結構、この辺りから展開が急に濃い目になってきた。「大奥」と言えば、敵役＝ヒールの活躍が重要。かつてのシリーズだと、沢尻エリカさん、小池栄子さん尾野真千子さん、藤原紀香さん、多岐川裕美さん、そして最新シリーズではナレーションを務める浅野ゆう子さんなど​錚々たる顔ぶれ。​今回は森川葵さんがいい！彼女はヒールもイケるね。前クール「けむたい姉とずるい妹」（23･テレ東）でクールな姉役を演じた栗山千明さんもいい味出してる。時代劇はマイブームになりそうなので、改めて後日。いやまあ、今まで観てないジャンルまで広げてるからマジでオーバーウォッチだわ。ーつづくー

  2024.03.04

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  今なぜ「昭和」なのか？②

  『昭和の当たり前は令和の不適切』がキャッチコピーの「不適切にもほどがある」（24･TBS）が大評判なんだが、​同じく『​昭和』世代​​をアップデートするドラマがもう一つある。「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか！」（24･東海テレビ）。原田泰造くん演じる昭和生まれ51歳の堅物の会社員がゲイの若者と出会いアップデートされる物語。​タイトル長（なげ）～よ。​略称は「おっパン」。「おっパン」は練馬ジムさんの漫画原作。LINEマンガの超人気作だそうだ。全ての人たちの「好き」を肯定し、応援するハートフルホームコメディ。中でも強烈な『昭和』キャラとして登場するのが、お顔もTHE『昭和』​な​感じの渡辺哲​さん演じる古参社員。女性社員にお茶を出すのを強制するなどパワハラしまくり。​さすがにもうおらんでしょ。​渡辺哲さん実際は73歳やし。でも『昭和』っぽい顔をした役者さんがいないのかもね。令和の60代は若々しいもんね。そもそも原田泰造くんも堅物っぽくは見えないしなー。まあ自分も若者から見たら「アップデートが必要！」と思われてるんだろう、と反省を促されながら観てる感じだな。ただ​”物分かりのいいおっさん”​ばかりの世の中になるのが…​本当にいいのか？​分からんよ。ふふ。そんな中、もう一つ『昭和』を舞台にしたドラマ発見。「アイドル誕生 輝け昭和歌謡」（24･NHK）だ。1970年代の歌謡界を牽引した作詞家・阿久悠さんの物語。ほぼノンフィクションなので、山口百恵さんやピンクレディーが実名で登場。その表舞台は知っているが、制作者側の視点で描かれているので興味深かった。そして何より、このドラマは主演の顔が昭和だった。​それは阿久悠さん役の宇野祥平さん。失礼ながら彼は今作品で初認識。実に阿久悠さんの個性的な雰囲気を演じ切っていた。名優だ。そしてライバルの音楽プロデューサー​酒井政利​役・三浦誠己さんも『昭和』顔。この三浦誠己さんは顔は知っていた。渋いイケメンだが、意外なことに最初はお笑い芸人だったそうだ。彼もまた酒井政利さんの個性を十二分に演じていて、素晴らしい俳優さんだ。実力派を揃えたね。​さすがNHK。​このドラマで感じたのは、やはりある種の足跡を残した人物は​”強烈なこだわり”​を持っているということ。物分かりがいいだけでは、結果は残せなかっただろう。『昭和』とは、そんなパワフルな個人が世の中に蠢いていたのだ。

  2024.02.28

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  なぜ今「昭和」なのか？

  今年1月期ドラマの中で最も話題になっているのが「不適切にもほどがある」（24･TBS）だ。宮藤官九郎さん脚本、阿部サダヲさん主演の名コンビ。ただ個人的には観賞リストには入れてなかった。ぶっちゃけ、宮藤官九郎さん作品でハマったのは「あまちゃん」（13･NHK）くらいなもんでね。​ちょっとクセ強いもんね。​彼の出世作の「木更津キャッツアイ」（02･TBS）もヒットした「タイガー＆ドラゴン」（05･TBS）も名作との評判の「俺の家の話」（21･TBS）も観てない。だから阿部サダヲさんもあまり観てない。特にコメディは。「彼女がその名を知らない鳥たち」（17･クロックワークス）は観たが、あれはシリアスな阿部サダヲさんだった。まあ彼も​ちょっとクセ強いもんね。​てなことで、まあ「不適切…」はそんなに期待してなかった。だが初回にこれだけインパクトある連ドラは久しぶりだった。中でも、突然歌いだすミュージカルの演出ね。爆笑したわ。これ実は名作のオマージュでは？という説がある。それは「ふぞろいの林檎たちⅡ」（85･TBS）。山田太一さんの名作に、そんな突然ミュージカル！みたいな場面…​あったわ。​詳しいシチュエーションは忘れたけど、中井貴一さん演じる仲手川が空想するシーンで「ぼくはダンサーになりたい」と突然踊りだす。これって山田太一さんの脚本では異色よ。各話のサブタイトルも「頑張れって言っちゃダメですか？」と「ふぞろい」風。宮藤官九郎さんは昭和45年生まれの54歳。やっぱり山田太一さんにも影響受けてたんだなー。​クドカン、見直したぜ！​そう思えば、山田太一さんバリに、登場人物のキャラクター設定がリアリティがある。阿部サダヲさん演じる小川市郎は昭和10年生まれの中学校の体育教師。いたなー、あの頃は。彼がバスでタバコ吸ってるシーンには久しぶりにひっくり返った。でも『昭和』って、電車（当時は汽車か？）にも、街の至る所にも飛行機にすら灰皿があって、男性全員（は大袈裟だが）タバコ吸ってた。​オレも吸ってた。​『地獄の小川』と呼ばれる小川市郎先生は野球部の顧問で部員が失敗すると尻バット（今は死語だわね）で叱咤する。いわゆる体罰教師。だが『昭和』では『熱血教師』と呼ばれてた。マッチ（近藤真彦さん）に憧れる『ムッチ先輩』こと秋津睦実もナイスキャラ。これを今が旬の磯村勇斗くんが演じてるんだから、キャスティングもいい。さらに！​河合優実さんも出ているのだ！​そう。オレのイチ推し（割りと沢山います）若手女優No1。しかも雰囲気が『昭和』。山口百恵さんに雰囲気が似てるし。この作品でも”いい味”出してる。既に実力派だが、人気も出るな。「不適切…」はコメディだが、時代への風刺が効いた挑戦作だ。早くも2024年を代表する作品になりそう。あとはタイムスリップをどう回収するのかなーと思うけど、そこはクドカンの腕の見せ所だね。

  2024.02.26

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  久しぶりの学園モノと法廷モノ

  子供の頃は​刑事モノ​が大好きで良く観ていたが最近はマンネリで陳腐な作品が多い気がして観ていなかった。同じように​学園モノ​も年齢的に観ることがなくなっていた。だが1ヵ月限定のhulu契約をきかっけに観てみたのが「女王の教室」（05･日テレ）。天海祐希さん主演で志田未来さんの出世作となった高視聴率ドラマ。これが面白かったんよ。強権的な態度でクラスを支配する天海祐希さん演じる教師・阿久津真矢と半崎小学校6年3組の児童との1年間にわたる「闘い」を描いた学園ドラマ。児童の中に今や実力派女優となった伊藤紗莉さんがいたりまだ中学生の夏帆さんがいたり、と人気ドラマには後年、有名になる俳優がチョイ役で出ていたりすることが多い。​もっとビックリなのは！​志田未来さん主演の「小公女セーラ」（09･TBS）の同級生役に日本アカデミー賞・主演女優賞を受賞するなど今やトップ女優の一人となった岸井ゆきのさんがいたこと！これ気づいてない人も多いかもしれない。話を戻そう。「女王の教室」は「家政婦のミタ」（11･日テレ）などを手掛けたヒットメーカー遊川和彦さんの脚本なので​何かあるじゃろ！​と思っていたら、案の定…ん、ネタバレは止めとこう。さすがに高視聴率を獲っただけあって、大人でも充分に見応えあるドラマに出来上がっていた。続いて、久しぶりに観たのが法廷モノ。法廷モノも元来好きなのだが、日本のドラマはリアリティが無く感じて、洋画で良く観ていた。​でも斬新な法廷モノを発見！​それは志田未来さん主演の「勝利の法廷式」（23･読テレ）。『法廷という名の劇場で筋書きのないドラマが始まる！』というキャッチコピーはドラマの概要を上手く伝えている。親友を冤罪で殺人犯にしてしまい法廷を去った女性弁護士が謎の脚本家の力を借りて現代社会の闇を暴く。この脚本家の役が風間俊介くん。最近いい人の役が多かったが​この役はクセが強い。​この女性弁護士は元子役で子供弁護士を演じており、その才能で脚本家が書いた台本通りに法廷で演じることで勝利を勝ち取るという、ある意味、奇想天外なストーリー。だが軸となるミステリーの部分がしっかり描かれていてさらに縦筋にも引っ張られるし、意外なエンディングもあり久しぶりの法廷モノを堪能できた。このクオリティなのに​なぜ深夜ドラマ？​とまあ、久しぶりの刑事モノも学園モノも法廷モノも実は全て志田未来さんが導いてくれたのだが、子役時代からしっかり大人になっても主役を張れる未来さんは流石だ。ついでに、これまた普段あまり観ない”飯テロ系ドラマ”も彼女が主演なので「いぶり暮らし」（23･BS松竹東急）を観た。次の彼女の主演作が待ち遠しい。でもホラーは止めてね。あは。

  2024.02.14

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  久しぶりの刑事モノ

  好きな俳優​さん​ができると、その人が出ている作品を集中的に観ることが多い。特に配信だとキャスト名で検索すれば、直ぐに出演作品がズラーっと出てくるからね。​はい！マイリスト入り。​そんな時、普段なら観ないよなーという作品に出会うことがある。例えば、huluで1ヵ月限定で加入したとき、志田未来さんが出演しているという理由だけで観てみたドラマがある。「ST 赤と白の捜査ファイル」（14･日テレ）だ。「ST」とは「Scientific Taskforce（科学特捜班）」の略。何かカッコいいチームっぽいのだが、このメンバーが超絶​クセが強い。​なぜか僧侶の格好をしている山吹才蔵という刑事がいる。刑事と僧侶の二足の草鞋を履いているという設定らしく、殺人事件の現場ではお経を読んだりする。あは、あはははは。また人並外れた聴力を持つ結城翠という女性刑事。この刑事は服装の露出度が高い。いわゆるボディコンね。その理由は、極度の閉所恐怖症だから！という。​なんでやねん？​次に人並外れた嗅覚を持つ黒崎勇治という男性刑事。先端恐怖症が高じて、人の会話にも棘があると感じ喋れなくなったという設定で、セリフがほぼ無い。ま、要するにSTのメンバーは皆、特殊能力を持つが一方で〇〇恐怖症的な弱点を持っているというコミカルな刑事モノなのだ。これまでのオレなら​観てないね。​おっと！STのメンバーの濃いめのキャラ紹介に時間を費やし過ぎて、肝心の主演を紹介し忘れてたね。W主演。一人目はSTのキャップ役で岡田将生くん。彼が演じる百合根友久刑事は警視庁のキャリアでST唯一の普通の人。STメンバーを大切に思っている。もう一人の主演が藤原竜也くん。この人そもそも​クセ強いよね。​彼が演じる赤城左門は法医学者。あることがきっかけで極度の人間不信となり、対人恐怖症という設定。だが身内の警察の人間には暴言、毒舌を吐くというキャラ。この赤城と百合根（つまり赤と白）が名コンビとなって難事件を解決していくという基本的に1話完結だが縦筋に渡部篤郎さん演じるST監査役の三枝俊郎が絡む。​さらに！​三枝俊郎の後任のST監査役・松戸紫織役に瀬戸朝香さん。その部下役に林遣都くん。ノンキャリの一課刑事役に田中哲司さんといった脇役も好感度高い俳優さんが多い。実は連ドラの前に単発で「ST 警視庁科学特捜班」（13･日テレ）さらに連ドラ後「映画 ST 赤と白の捜査ファイル」（15・東宝）という長編も製作されていて、どっちも観てしまった。​あは。結構面白かったとよ。​刑事モノのポイントはキャラクターの魅力！ってのはあるよね。実はドラマに最初にハマったのは「太陽にほえろ」（72~･日テレ）だったオレ。久しぶりに刑事モノもいいなあーと思ったね。でも「太陽にほえろ」を超える刑事ドラマはやっぱ無いなー。

  2024.02.12

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  ハラハラドキドキしたくなったら Vol.2-②

  前回は「ハラハラドキドキする映画」フィクション編！だったんで、今回はノンフィクション編！行ってみよう！まずはこちら「チリ33人 希望の軌跡」（15･米/チリ）。この事故は発生時、日本でも長く報道されたので覚えている方も多いだろう。2010年に発生した「コピアポ鉱山落盤事故」を題材としている。​一体どうやって助かったのか？​関心が強いのには訳がある。オレは『閉所恐怖症』なのだ。症状が悪化した原因がある。MRI検査だ。顔面を筒のような機器で覆うため、息苦しいのだ。さらに機械音がハンパなく、顔の間近でガンガン音が鳴るやん。初体験の際に検査技師が「何かあれば大声で言ってください」とやさしーく言われたので、覚悟を決めたが、2分程で耐えきれず…​す、すみませ～ん！​と大声を出したが・・・・・​​​「シーン」​​​。返事がない。そのまま20分程、顔面を覆われる恐怖と闘うことに。体も固定されてるから、どうしようもないもんね。話は逸れたが、オレはこのように閉じ込められる体験が怖い。でも、だからこそ興味がある。そんな時は映画だ。中でも実話には脱出の知恵が沢山出てくるのではないか？つまり​安心したいわけ。​話を「チリ33人」に戻そう。大規模な落盤事故で地下634mの最下層部で作業中の33名が坑道内部に取り残されてしまう。避難所に備蓄されていた食料と水は3日分しかない絶望的な状況。いやーさすがに楽天的なラテンアメリカンでもこれは辛いわな。さらに鉱山会社の対応は酷い。だが政府の若い鉱業大臣が頑張る。これには大統領の支持率アップを狙う思惑なども絡み興味深い。​人間ドラマも描かれている。​エンディングでは実際の生還者たちが今も交流を続ける様子が映し出される。そりゃそうだわね。69日間、死の恐怖と闘いながら生き抜いた仲間たち。皆さん、いい顔してるんだなー、これが。続いては「ナインイレブン 運命を分けた日」（17･米）。アメリカ同時多発テロ事件で世界貿易センタービルのエレベーターに閉じ込められた男女5人を描いている。​これも辛い。​エレベーターに閉じ込められるという状況は閉所恐怖症にとって割と身近に起こりうる恐怖だもんね。それに加えてテロ事件が発生しているという状況。実話だけに心が締め付けられる。次はC･イーストウッド監督の「15時17分、パリ行き」（18･米）。仏の高速鉄道内で起きた銃乱射事件に立ち向かった3人の若者を描いている映画なのだが、この作品、何が凄いかって…​ご本人たちが主演しているのだ！​最後まで全く分からんかった。正直に言うと、外国人の演技って、上手いのか？下手なのか？言語が分からないと分からんくね？そもそも西洋人って素人でも”芝居がかった”話し方するもんねー。まあ言い訳はその辺にしといて、もう1作品ご紹介しよう。「パーフェクト ストーム」（00･米）。1991年に大嵐で行方不明になったメカジキ漁船を巡る人々を描いた物語。​荒波のCGが迫力満点。​最近は配信もあり、映画は『非日常』をリビングでも味わえる。日曜の早朝、平穏な日常に感謝しつつ、来週もまた、ソファーに寝転びながら『非日常』の世界に飛び込むのだ。

  2024.02.07

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  ハラハラドキドキしたくなったら Vol.2

  昨年からハラハラドキドキ系の洋画にハマっている。日常は平穏がイチバンなんだけどね。だからこそ映画では『非日常』を味わいたくなるのかもしれない。ハラハラドキドキ系洋画、まず今回はフィクション編。「ファイナル･アワーズ」（13･豪）。巨大隕石が海に落ち地球が滅亡するまで残り12時間！という設定の物語。​非日常の極み『地球滅亡』​なぜか昔から『地球滅亡』という設定に惹かれる。「宇宙戦艦ヤマト」（74~･読テレ）世代だからねー。ヤマトは正確には『人類絶滅まであと〇〇日』だったけど。あらすじはこうだ。　人生最後の時間を友人らと馬鹿騒ぎして過ごそうと　パーティー会場に向かうジェームスは暴徒から救った　少女ローズの父親捜しを手伝う旅に出ることに…。主演はネイサン・フィリップス。豪州の俳優さんらしい。逞しい男性なので、米国映画のように彼が地球滅亡の危機を回避すべく、大活躍してくれるかと思いきや…。やけくそになった友人たちは乱痴気パーティーしてるし​そもそもジェームス​​は妊娠した恋人を置いてきぼりにしてるし。ローズが一番まともでジェームスは諭されて恋人の元に戻る。​これ人間ドラマじゃね？​「インターステラー」（14･米）はハラハラした記憶がある。こちらも地球が滅亡の危機に晒されている、という設定。だがこの映画、相対性理論だの、量子力学​だの難解極まりない。​でも、観賞後は何か色々と深く考えさせられたんだよなー。宇宙って入り口は​科学​なんだけど、深く入り込むと神秘なのだ。オレね、以前から宇宙と”人間の死”は繋がっているように感じる。​​これ哲学っぽくね？ハラハラドキドキ系洋画を紹介しているつもりが、2作品ともちょっと違うなー。んじゃ次「ザ･タンク」（17･米）はどうか？これ正直言うとB級なんだな。SF系2時間ドラマみたい？火星​探査訓​練のためにタンク内に密閉された宇宙飛行士6人が思わぬ恐怖に襲われる様子を描いた​シチュエーションスリラー​。オレねー、密室、例えばエレベーターに閉じ込められるとか​絶対イヤ！​だけど映画だと見たくなる。教訓を得たいのかもしれない。最後に「グリーンランドー地球最後の2日間ー」（20・米）。突如現れた彗星による世界崩壊までの48時間を描く。まあねー、隕石とか彗星の欠片が地球に激突する可能性って何か近いうちにもありそうな気がするもんね。リアル感あり。だからフィクションだけど、タイムリミットとの闘いなので​これはハラハラドキドキ！​次回はノンフィクション編。

  2024.02.05

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  政治と金と映画と②

  今回のタイトルは「政治と金と映画と」だったね。そう。オレは映画でも政治的な作品を観るのが好きなのだ。最近、立て続けに3本の政治がらみ作品を観賞したところだった。まあね。政治とは”人間ドラマそのもの”でもあるから。そこには権謀術数が溢れている。だが正義だってある。フィクションでも実話ベースの作品が多いから、硬派。​だから好きなのだ。​まずは「キングメーカー 大統領を作った男」（22･韓）。韓国の名優ソル・ギョングとイ・ソンギュンの共演で​韓国大統領選挙​の裏側を描いたポリティカルサスペンス。第15代韓国大統領・金大中（キム・デジュン）と彼の選挙参謀だった厳昌録（オム・チャンノク）の実話をベースに生き馬の目を抜く苛烈な韓国大統領選の裏側を描いている。これが実に​生々しい。​「1票を得る以上に、相手の票を10減らす」オム・チャンノクをモデルとする主役のソ・チャンデのやり方だ。この辺り、いかにも韓国の激しい選挙戦略を窺わせる。当初は資金もなく落選続きだったキム・デジュンをモデルとするキム・ウンボムもソ・チャンデの策略で国会議員となり、ついには大統領に立候補するまでに。この出馬の経緯がまた​ザ・権謀術数。​​ネタバレ​にならないよう、この先はご自身で観賞いただきたいが単なる権力闘争劇だけではなく、人間ドラマも描かれている。韓国の男優陣は渋さと凄みがあるので、なかなか見応えありだ。それにひきかえ？というと語弊があるかもしれないが日本の政治を描いた作品はどうもコミカルなものが多い気がする。その代表例が「決戦は日曜日」（22･クロックワークス）だ。​でも完全なコメディではない。​そう。最後はある意味、問題提起をしっかりしている。監督・脚本は坂下雄一郎さん。脚本はオリジナルで5年の歳月をかけて執筆したという労作。あらすじはこうだ。　とある地方都市に地盤を持つ衆院議員・川島昌平が病に倒れる。　地盤を引き継いだのは世間知らずで自由奔放な娘の由美。　彼女を当選に導くべく、奔走する秘書の谷村だったが…。ことなかれ主義の議員秘書役を窪田正孝くん、立候補する娘由美役は宮沢りえさん。立候補を表明する記者会見で由美は「各々（おのおの）」を「かくかく」と何度も読み違える。思い出すよねー。「未曾有（みぞう）」を「みぞうゆう」と読んだ元総理とか。それと後援会の古参メンバー役のオジサンたち。知らない役者さんだが、演技というよりマジで宮沢りえさんに​キレてたな、あれは。​と、リアリティは抜群なのだ。要は後援会のオジサンや支援する地方議員は由美に余計なことはさせず、だまって神輿に担がれておけばいいのだ！という考え。これって日本の選挙の真実よね。前半はダメダメな由美の言動でコミカルに進んでいくのだが実は由美は強い信念の持ち主で徐々に、ことなかれ主義だった窪田正孝くん演じる秘書も考えが変わって行く。ここからが​見応えありなのだ。​政治と金の問題で今年は衆院解散が早いかもしれない。「政治は国民を映す鏡」とはサミュエル・スマイルズの言葉。変えたければ、まずは情報収集、そして投票することだ。

  2024.01.24

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  「今日空アワード2023」～映画編～

  ​​​​「今日空アワード2023」​続いて映画です！74作品を観賞した中からのベスト10。​第10位！​「流浪の月」（22･GAGA）​​​​​凪良ゆうさんの原作小説がいいんだろう。松坂桃李くんは役が憑依してたし広瀬すずさんも改めて実力を見直した。子役の白鳥玉季さんも上手い。​​​​​​​​第9位！​​​​​​​「SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる」（23･Prime Video）目が見えなくなる病気を患った漫画家と聴覚障害を持つ女性のラブストーリー。主演は山下智久くん。ヒロインの新木優子さんの熱演が光る。​​​​第8位！​​​​​​​​​​​​​​​「ゼログラビティ」（13･米）ゼログラビティとは無重力という意味。事故で宇宙空間に投げ出された宇宙飛行士の話。フィクションとはいえ、映像がリアルで説得力あり。​​​​​​​第7位！「昼顔」（17･東宝）ドラマ「昼顔～平日午後3時の恋人たち～」の劇場版。ラストが秀逸。​​​​上戸彩・斎藤工の演技が良いのだが、それも井上由美子さん脚本あってのこと。​​​第6位！​​​​​​​​​​​​​​​​「エベレスト 3D」（15･英米）1996年に起きた大量遭難事故の実話を3Dで映画化したサバイバルドラマ。これは何と言っても映像の迫力が凄い。ハラハラドキドキ感も凄い。​第5位！「神は見返りを求める」（22･パルコ）​脚本も書いている吉田恵輔監督ワールド全開の秀作。その濃いキャラクターを​​​ムロツヨシくん、岸井ゆきのさんが実に見事に演じ切っている。かなりの傑作。​​​第4位！​​​​​​​​​​​​​​​「アドリフト 41日間の漂流」（18･米）「エベレスト 3D」のバルタザール･コルマウクル監督が今度は太平洋を漂流したカップルの実話を映画化。ある場面で「え～！そうだったの～」と思うはず。第3位！​​​​​​​​​​​​​​​「ホテル･ムンバイ」（16･米豪印）​2008年にインドの五つ星ホテルで起きた無差別テロからの奇跡の脱出劇を描く。人質になった人たちの人間模様も生々しく描かれており、実話の重みがある。​​​​​​​​​第2位！​​「シンドラーのリスト」​​（93･米）​公開から30年。ようやく観た。シンドラーは単なる善意の人ではなかったことが個人的には意外だったが、そのことが作品の深みを増しているとも思う。そして第1位！​​​​​「タクシー運転手 約束は海を越えて」​（17･韓）1980年の光州事件時の実話を基に描かれた作品。主人公のタクシー運転手を演じたソン･ガンフォさんの演技が素晴らしい。基本は社会派ヒューマンドラマなのだがカーチェイスのシーンなど”見せる”要素もあり、韓流映画の実力を思い知る名作。​​​​下期はテレビの連ドラを沢山観すぎたせいか、映画は実話を基にした洋画を沢山観ることに。​​​まさに”事実は小説より奇なり”。堪能させてもらった。さあ2024年が始まった！今年もまた様々な映画・ドラマと出会う旅に一緒に出かけてみませんか？

  2024.01.03

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  「今日空アワード2023」～ドラマ編～

  ​​​2024年ブログ事始めは！恒例となりました​​「今日空アワード2023」​​​＊「今日空」とはブログタイトル「今日も空を見よ」の略ですね。​まずはドラマから行きます！77作品、560話を観賞した中からのベスト10！​​第10位！「インターホンが鳴るとき」（23･テレ東）不倫×テクノロジーを謳ったドラマだったが、それは設定だけで、前半はサレ妻の復讐劇、後半は家族を描いており、見応えあり。主演は土村芳さん。​​第9位！「日曜の夜ぐらいは」（23･テレ朝）岡田恵和さんのオリジナル脚本の上に、清野菜名さん、岸井ゆきのさんといった好きな女優さんが出演していたのでリアル視聴。最終回のエンディングが秀逸。第8位！​​​「平成細雪」（18･NHK）演出はが源孝志さん。4姉妹は中山美穂さん、高岡早紀さん、伊藤歩さん中村ゆりさんという完璧なキャスト。源孝志さんは侘び寂びを映像表現する天才。第7位！「さらば、佳き日」（23･テレ東）​このドラマで山下美月さん（​乃木坂46）​​​の才能に出会った。兄を愛す妹という難しい役柄を好演。全体に静かな演出も良い。鈴木仁くんもブレイク間近。第6位！「昼顔～平日午後3時の恋人たち～」（14･フジテレビ）​​リアル視聴もした作品だが、やはり上戸彩さんは翳のある役がハマる。加えて他の不倫ドラマと一線を画すのは脚本・井上由美子さんの名ゼリフの数々だ。第5位！「あなたのブツがここに」（22･NHK）コロナ禍を舞台にした作品の中では秀逸。キャバ嬢から宅配ドライバーに転身するシングルマザー役の仁村紗和さんの演技は共感力があった。第4位！​​​「家族だから会いしたんじゃなくて愛したのが家族だった」（23･NHK）存在感がハンパない期待の若手女優・河合優実さん主演。エッセイが基になったドラマだが、ファンタジーな映像演出が巧み。大九明子さん演出作品だもんね。​​​​​​​​​第3位！「シガテラ」（23･テレ東）古谷実さんの原作が素晴らしいんだと思うが、このドラマの魅力をグッと引き上げているのは醍醐虎汰朗くん、関水渚さん、長谷川慎くんといった若手俳優の頑張りだと思う。プロデューサーは祖父江里奈さん。第2位！「初恋、ざらり」（23･テレ東）何と言っても、軽度の知的障害で強い劣等感を抱える女性を演じた小野花梨さんの熱演が光った。そしてヒグチアイさんの「恋の色」がエンディングで涙腺を刺激する。こちらもプロデューサーは祖父江里奈さん。​​​​​​​​​そして第1位！「14歳の母」（06･日テレ）14歳の妊娠･出産という衝撃的なテーマを真摯に、だが民放らしくスキャンダラスな展開も織り交ぜた名脚本は井上由美子さんならでは。そして今さらだが、志田未来さんの演技力・表情、その才能に驚嘆。​​​​今年、印象に残ったドラマは制作陣の優秀さがあぶりだされた。脚本は井上由美子さん、プロデューサーは祖父江里奈さん。演出は大九明子さん。彼女たちの次回作には期待が高まる。次回は映画編！​​​​

  2024.01.01

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  2023書き損ねた作品たち②

  ​2023書き損ねた作品たち、次は下半期行ってみよう！まずは「先生、私の隣に座っていただけませんか？」（21･ハピネット…）。主演は黒木華さん。柄本佑くん、奈緒さんが共演。不倫モノなんだが、何というか、これといった特徴が無かった。次に「アイネクライネナハトムジーク」（19･GAGA）。伊坂幸太郎さん原作、主演は多部未華子さんと三浦春馬くん。さらに監督は今泉力哉さん。これ悪くはなかったけど書けなかった。​書きたかったのは…「華麗なる一族」（21･WOWOW）。これは全編観賞。今回は中井貴一さんが主演ということもあり、ハマった。木村拓哉くん主演の2007年のTBS版より良かったと思う。続いて「来世ではちゃんとします お正月初夢SP」（22･テレ東）。好きな連ドラのSPだが、レビューに書くまではなかったかと。次に​「SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる」​（23･Prime video）。これも書きたかった。日韓合同製作映画。イ･ジェハン監督・脚本。主演は山下智久くん。ヒロインは新木優子さん。目が見えなくなる病気になった男性と聴覚障害を持つ女性の切ないラブストーリー。これは良かった。邦画を続けよう。「町田くんの世界」（18･ワーナーB）。これは当時、関水渚さんにハマっていたため観賞。次に「渇水」（23･KADOKAWA）。期待は大きかったが​書けなかった。​キャストは良い。生田斗真くん、門脇麦さん、磯村優斗くんに尾野真千子さん。原作は芥川賞候補になった作品だけに社会派を期待して観ると文学性が邪魔するのかなー、中途半端。続いて「幸色のワンルーム」（18･テレ朝）。山田杏奈さん主演。少女の誘拐事件という設定が物議を醸し、話題になった作品。山田杏奈さんの才能は目を見張るし、この作品は切り口を見つけて、​いずれ書きたい。​いずれ書こうと思っていたけど、時間が無くて書けなかったのが「週末婚」（99･TBS）と「ひと夏のラブレター」（95･TBS）。いずれも松下由樹さんが出演している。もちろん全話観賞。「週末婚」は内館牧子さんが松下由樹さんを当て書きしたに違いない妹をイジメまくる姉の役だが、「ひと夏…」は松下由樹さんにしては爽やかすぎる（すみません）可愛い妻役で新鮮だった。​書かなかったけどお勧め。​実は他にも洋画で書けていない作品が多数あるのだ。良作は時間かけてもご紹介したい！

  2023.12.20

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  2023書き損ねた作品たち

  2023年も残り2週間ちょっと。今年も早朝の​配信観賞活動​は続けておりこれまでに映画は71本、ドラマは528話を観賞。その殆どの作品はブログでご紹介してきたが、中には書き損ねた作品もある。今回はそんな埋もれた？作品のご紹介。まずは上半期から！1月に観たのが「ケータイ刑事 銭形零」（04･BS-i）。いかにも漫画チックでB級（失礼）なイメージのドラマだ。​3話で離脱。​そもそも、なぜ観たのか？主演が夏帆さんだったから。彼女の記念すべき初主演ドラマなのだ。でもーさすがに内容が大人の視聴には耐えられなかった。。。一応、ミステリーだし、共演もシリーズ全体では草刈正雄さん、山下真司さん、さらには、国広富之さんと松崎しげるさんという昔、刑事ドラマで活躍した俳優さんも出演していて懐かしい感じも。​時間があったら再見しよう！​次に1話で離脱したのが「ブラッシュアップライフ」（23･日テレ）。これは意外かもしれない。だってバカリズムさん脚本だもんね。主演は安藤サクラさん。そして夏帆さんだって出演している。さらに好きな女優さんも勢揃い。水川あさみさん、木南晴夏さん臼田あさ美さんも。加えて、最近ハマっている志田未来さんまでも出演しているではないか？​なんで離脱したんや！​続いては「夫を社会的に抹殺する5つの方法」（23･テレ東）。主演は馬場ふみかさん。こちらは馬場さん目当てで観てみたがいつものほんわかムードの彼女ではなく、1話で離脱。でも馬場さん最新作の演技が良かったんで再見するかも。​続いて「クロステイル～探偵教室～」​（22･東海テレビ）。主演は鈴鹿央士くん。ヒロインは堀田真由さんだったのに​1話で離脱。​どうもオレは柔らかめのミステリーがハマらないらしい。さらに「ちゃんぽん食べたか」（15･NHK）も1話で離脱。さだまさしさんの自伝的小説が原作でドラマ化されたもの。主演は菅田将暉くん。森川葵さんも出演してたから観たがこの頃「夫婦円満レシピ～交換しない？一晩だけ～」（22･テレ東）にハマっており、そういうモードだったのかと。。。​どんなモードやねん。​最後は「あなたには帰る家がある」（18･TBS）。主演は中谷美紀さん。共演は玉木宏くん、木村多江さん。この作品、実は全話観た。それなりに面白かった。TBSドラマは最低限のクオリティが保証されているからね。でも切り口が見出せずにブログにレビューを書くまでには至らなかった。まさに書き損ねた作品なのである。お暇ならお勧めしたい。あは。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​次回は下半期！

  2023.12.18

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  山田太一さん逝く②

  山田太一さんが11月29日、お亡くなりになった。89歳。私がドラマが大好きになり、レビューを書くまでになったのも全ては山田太一さんの作品を観たことから始まっている。そこで今週は、山田太一さんの代表作について書いたブログを拙文ではあるが、再掲したい。山田太一先生、数々の名作をありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～2022/03/10初出テレビドラマ不朽の名作「ふぞろいの林檎たち」（83~･TBS）。その人気ゆえ、4シリーズが制作されたが、なぜかパートⅢ（91）とⅣ（97）はパッケージ化されていない。​パートⅢとⅣは山田太一さんが演出が気に入らなかった、という説がある。前回書いたように、オレ自身もパートⅠやⅡに比べると、やや駄作だったような記憶もあった。​果たして記憶は正しかったのだろうか？​​​​そして30年ぶりにYouTubeにアップされた全話を観賞した。結論から言おう。​Ⅲもやっぱ名作やん！​​やはり山田太一さんは凄いのである。そして演出陣だって、鴨下信一さんはじめ一流揃いなのである。そんじょそこらの陳腐なドラマなわけがないのである。実際、パートⅠの平均視聴率が17.6%、パートⅡが18.0%。そしてパートⅢは19.2%も獲っているのである。ただ、この数字がむしろ山田さんを苦しめたのかもしれない。​なぜか？​山田太一さんは後年、新聞の取材で「ふぞろい」には複雑な思いがあると仰っている。本当は二作目までで終わりたかったと。しかし、そこはテレビドラマのある種の宿命。社会現象も引き起こすほどの話題性、高い視聴率獲得を予想されるドラマに続編を期待するのは民放ならば当然だろう。考えてみれば、パートⅢが放送された1991年、山田さんは57歳。その年齢で「ふぞろい」の30歳手前の主人公たちの”リアル”を描くのは、相当しんどかったのではないか？にしては！​​パートⅢは良く出来ている​​と思うのよ、ワシは。これは逆にオレが今55歳になり、人生の捉え方が変わったことも影響しているかもしれない。今は仲手川良雄（中井貴一）の上司の気持ちに近いからね。確かに門脇晴江（石原真理子）の夫（柄本明）のキャラクターはトリックスター的な存在でリアリティはない。だがこれはバブル長者の比喩なので、時代を表現しているのだ。生真面目だった水野陽子（手塚理美）が寂しさゆえ？色んな男と関係する女になっているという設定や仲手川が西寺実（柳沢慎吾）と結婚した綾子（中島唱子）と過ちを犯してしまうあたり、いつものリアルな山田マジックだ。​ふぞろいファンは絶対満足！​パートⅠもⅡも最終回のエンディングに主なメンバーが集合し哲学的な山田太一節？が展開される。余韻が残る終わり方なのだがパートⅢのエンディングも実に見事だ。パートⅢを改めて観て、​「ふぞろいマニア」​のオレとしては、パート5は出来ないのかなー？と、つい妄想してしまう。それほど「ふぞろいの林檎たち」が大好きなのである。

  2023.12.06

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  山田太一さん逝く

  山田太一さんが11月29日、お亡くなりになった。89歳。私がドラマが大好きになり、レビューを書くまでになったのも全ては山田太一さんの作品を観たことから始まっている。そこで今週は、山田太一さんの代表作について書いたブログを拙文ではあるが、再掲したい。山田太一先生、数々の名作をありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～2020/07/20初出何年たっても色褪せない。​​不朽の名作ドラマ。​​それは自分にとってドラマを単に楽しみで見るということだけでなく、「作品作り」という視点で興味を持って観るきっかけを与えてくれた。日本のテレビドラマ史を語る上で欠かすことのできない名作。​山田太一​さん脚本​「岸辺のアルバム」​（TBS･1977年)である。作品が生まれて43年経った今、幾度目の観賞だろうか。現在​​「Paravi」​​で配信されている。主演の​八千草薫​さん、その夫役であった​杉浦直樹​さん、八千草さんの浮気相手役の​竹脇無我​さん、息子が通う高校の教師役の​津川雅彦​さん、皆さん既に鬼籍に入られた。時代の移ろいを感じる。私が作品を初めて見たのは、中学生の頃(1979～1981年頃)だったと思う。たまたまテスト期間か何かで、平日の午後早く帰宅した。その頃は大人向けのドラマを14時台に再放送していたのだ。今でも覚えているが、杉浦直樹さんと八千草薫さんが言い争っているシーン。このシーンが何ともリアルで「いったい誰がこんな脚本を書いているのか？」そう思ったのだ。というのも、当時の自分にとって、杉浦さんや八千草さんは知らない人。小学6年生のときにクラス会で脚本を担当し、ドラマ作りへの芽生えがあった。だから脚本に興味が集中したのだ。これは後に、作品終盤のハイライトとも言える12話のシーンだとわかる。息子役の​国広富之​さんが家族の秘密を全て明かしてしまう。その後に寝室で夫婦が言い争う場面だった。リアルを象徴するのが、夫が妻の不貞を問い質すつもりが、息子から殴られた右目の腫れを妻に指摘され、鏡を見るというシーン。そこで急に翌日の重要な商談を思い出し…という展開。シリアスな場面なのに、夫婦関係が持つ日常性の呪縛から、少々滑稽な、そして哀愁も感じるシーンとなっている。作品展開上も需要なシーンであることは間違いないが、ここだけを取り出しても十分に人を惹きつける力がある。実際に中学生の自分はドラマを最初から観ていたわけではなくこのシーンを偶然目にして、テレビ画面から目が離せなくなった。​脚本家・山田太一​の筆が立ちまくっている名場面だ。もちろん自宅が濁流に流される最終回は脚本だけでなく演出も実に素晴らしい。実際に起きた多摩川の堤防決壊をドキュメンタリータッチで入れ込み大雨のシーンが多いため、撮影は相当な苦労があったと想像する。また今回、自分が50歳を過ぎて気づいたのが、八千草薫さんの表情の変化。「貞淑な妻」のイメージが強かった八千草さんが浮気する役！というインパクトは当時かなり話題に。前半の竹脇無我さんと浮気しているときの八千草さん（当時の実年齢46歳）は綺麗なんだけど、どこか無理している印象が否めない。しかし浮気をやめて、普通の貞淑な妻に戻ったときの八千草さんのほうが何だか艶があるのだ。圧倒的に綺麗なのだ。これ、意図的に芝居、あるいは演出していたのであれば、凄すぎる。そういえば、劇中、八千草さんは役名の｢則子｣という名前で呼ばれたことが無い。夫からは｢お母さん｣、もしくは｢おまえ｣。浮気相手からでさえ｢奥さん｣。｢母｣という立場でしか存在しない。そんな専業主婦の悲哀を表現している。そして、もう一つの気づきは「昭和一ケタ、猛烈サラリーマンの父親像」がこの時代を期に、変化を余儀なくされたんだなーという感慨である。つまりこの頃、日本の父親は​『威厳』​を失うのである。この​『威厳』​を失う父親を実に切なく、そして、どこか滑稽に演じ切っている​杉浦直樹​さんという役者を無しに、この素晴らしい作品は生まれなかったろう。その他にも、若かりし​​国広富之​​さんの熱演ぶりには改めて感嘆するし、​中田喜子​さんはクールビューティーで本当に魅力的。​​素晴らしい脚本に、こだわりの演出。そして実力派揃いの役者陣。​​全てが揃って、この作品は完成した。何度見ても新たな発見がある。​まさに不朽の名作なのである。​

  2023.12.04

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  東野圭吾作品は外さんなー②

  超売れっ子ミステリー作家・東野圭吾さんの出世作「秘密」の映画版「秘密」（99･東宝）が良かったのでドラマ版「秘密」（10･テレ朝）も観てみたところ…​もっとええやんけ。​映画版はファンタジー要素が強かったように思うがおそらくドラマ版のほうが原作に忠実なのだろう、ミステリー要素もきちんと織り込まれていた。主演は志田未来さん。「14歳の母」（06･日テレ）で連ドラ初主演し、ドラマの大ヒットと共に大ブレイク。ところが自称ドラマおたくのオレなのだが…この作品は​観てなかった…。​このドラマ版「秘密」のクオリティを上げているのはひとえに志田未来さんの演技力だ。見た目は小柄だし少女のようだが、妻・直子の人格を見事に演じていた。当時、志田未来さんは17歳。夫役の佐々木蔵之介さんは38歳。身長182cmの佐々木さんと150cmの志田さんが並ぶと本当に親子にしか見えないけど、会話だけは夫婦なのだ。​​＜志田未来さんの声で＞平ちゃん。​​そう。妻・直子は夫の平介をそう呼んでいたのだ。これを志田未来さんが言うと、何かイイ。その辺をくすぐりたかったのか、各話のサブタイトルが1話　心は38歳、体は16歳の妻2話　今夜、16歳の妻を抱く​コラコラ！​そこじゃないっしょ。東野圭吾作品の魅力は。でもね、平介にほのかな想いを寄せる藻奈美の担任教師役が本仮屋ユイカさんって言うのもイイ！なんだよ、結局、映画版よりキャストが良かったってこと？いや、そうじゃない。脚本は東野圭吾作品を多数手がける吉田紀子さんだし、ストーリーも見応えあるのよ。​外さんのよ。​てなことで他にも「片想い」（17･WOWOW）を観賞。こちらは2004年に刊行された長編サスペンス。​性同一性障害​やLGBTQを早くも取り上げている作品だ。主演は中谷美紀さん。性同一性障害の女性を演じる。共演は桐谷健太くん、国仲涼子さん、大谷亮平くん。他にも豪華俳優陣。何といってもWOWOWはねー​外さんのよ。​東野圭吾×WOWOWの作品は他にも「幻夜」（10）深田恭子「分身」（12）長澤まさみ「変身」（14）神木隆之介・二階堂ふみと豪華ラインナップで、マイリストにスタンバっている。東野圭吾さんはもともと映画監督になりたかったんだそう。だからかー。​外さんはずだわ。​

  2023.11.29

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  東野圭吾原作は外さんなー

  東野圭吾さんといえば、著書を読んだことが無い人でも映画やドラマなどの映像作品に触れている人は多いだろう。今年4月には彼の著作の国内累計発行部数が1億部を突破！過去にも赤川次郎さんや西村京太郎さんがおられるらしいが、東野圭吾さんはまだ若いしね。それにしても日本人は本当にミステリーが好きなんだよねー。だが東野圭吾さんはミステリーがベースだけどファンタジー要素もあったり、ヒューマンな作品もありとにかくエンターテイメントとして楽しめる。​外さないのだ。​中でも東野圭吾さんの出世作と言われている1998年に出版された「秘密」。この作品は映画化もドラマ化もされており、どちらも観た。あらすじはこうだ。　妻・直美、娘・藻奈美と共に幸せな生活を送る杉田平助介。　しかし直美と藻奈美が乗ったスキーバスが崖から転落し、　病院で妻は息を引き取ってしまう。娘の藻奈美は一命を取り留めるが　意識が戻った藻奈美の人格は死んだはずの妻・直美だった…。あらすじだけで、すでに面白いっしょ。まずは映画から行こう。映画「秘密」（99･東宝）は「おくりびと」（08･松竹）などで知られる滝田洋二郎監督。主演は小林薫さん。好きなんだなー。妻は岸本加世子さん。娘は当時、人気絶頂の広末涼子さん。19歳だった。他に大杉漣さんや伊藤英明くん、石田ゆり子さんも共演。​キャストも外さんよねー。​この物語が視覚的に面白いのは、単純に言うと「妻が若返ったように見える」こと。つまり小林薫さんは広末涼子さんと夫婦役になる＝見えるのだ。この辺りはオジサン心をくすぐるというかそういう微妙なシーンも出てきたりするわけ。もちろん物語の本質はそこではないけどね。そして​エンディングも外さない。​やっぱね。小説もドラマも映画も、物語がエンディングが命。ネタバレはやめておくが、エンディングは注意深く観ていないとん？どっち？えっ？えっ？みたいになるかもよ。途中、娘として振る舞う妻・直子に恋人ができそうになり嫉妬に狂うシーンがあったり、娘の担任の女性教師の色香にやられそうになったり、人情喜劇的な要素もある。​飽きさせないのよねー。​原作を読んでいないので、映画も充分堪能したのだが2010年にテレビ朝日がドラマ化していたことを知りそちらも観てみることに。するとこれが映画以上に​外さんかったんよね～。​ーつづくー

  2023.11.27

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  密かなファンは多いはず

  10月にスタートした「いちばんすきな花」（フジテレビ）「泥濘の食卓」「たとえあなたを忘れても」（テレ朝）などの連続ドラマが中盤を迎える中、衝撃的な事実が発覚した。​えっ？シーズン3、やってたの？​メジャーな連ドラ作品だとチェックし忘れないのだがこの作品は失礼ながら資本的にはマイナー系。だが「密かなファンはかなりいる」とオレは睨んでいる。以前このブログでも絶賛したことがある連ドラ「おいしい給食」（19~･テレビ神奈川ほか）のseason3が10月から始まっていたのだー。​いや、何となく気づいてたけど…​あろうことか、きちんと調べてなかったのよ。だってね、このドラマ、テレビ神奈川ほか、全国の地方局やBS12からなる製作委員会で作られているのよ。つまりキー局制作に比べると資本的にはマイナー系。なのでネットの新作ドラマ情報から漏れていることも多くきちんとチェックしてなかった。​大ファンなのにゴメンちゃい。​でも地上波は福岡はやってない。確かseason2まではKBCが製作委員会入っていた。なんでseason3やらないんだよ。こんな名作を。だから余計に気づかなかったやんか！なぜ今、気づいたかというとseason2の劇場版を観たから。「劇場版 おいしい給食 卒業」（22･AMGエンタほか）は市原隼人くん演じる甘利田が黍名子中学校に赴任したときの話。​​ヒロインは土村芳さん！​​そう。土村芳さんも密かなファンが多いはず。そもそも「おいしい給食」に辿り着いたのも土村芳さんのお陰。彼女が出演しているなら観てもいっかなーと。そしたら、期待以上の市原隼人くんの熱演と脚本の良さに感激。そうなのだ。この「おいしい給食」コメディなのだがどこか琴線に触れるハートフル・ヒューマンドラマでもある。​泣けるとよ。​まあね80年代の中学校が舞台だしね。オレらの世代なんよね。出演者の中には、直江喜一さん（「金八先生2」に出演）とかいとうまい子さん（旧・伊藤麻衣子）とか懐かしい顔ぶれもいる。「給食」という日本国民なら義務教育時にほぼ必ず経験している。ノスタルジーはキラーコンテンツでもある。それとオレがいいなーと思うのが、​甘利田​先生の生徒に対する​毅然とした態度だ。​甘利田は給食が好きすぎて（理由は長くなるので割愛）授業や生徒のことより給食の献立を気にする、という極端なキャラクターなのだが、生徒を指導する姿勢は厳しい。昔の先生はこんな感じだったなー。「生徒とはお友達！」みたいな感じではない。教師の威厳を保っていたというか。甘利田も本当は自分勝手で幼稚な面が多々あるのだが教室では見せない。ここが大事。秩序を守らせているのは「仮説」なのだ。でも甘利田先生は給食のことでライバル視する生徒、神野ゴウくんを守るべきところは守る。劇場版でも、栄養だけを重視する姿勢に転じた給食センターの会議に抗議に行った神野くんを守る。そして直江喜一さん演じる意地悪な教育委員長に自説を滔々と主張し、最後に呟く。おいしい給食が大好きだ。と。ここ、冷静に聞くとコメディなセリフなのだが、市原隼人くんの熱演で泣けるシーンになっている。​season3も何とかして観るぞー！by 密かなファンより

  2023.11.20

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  配信が連ドラの見方を変える②

  2023年10月期の新作ドラマ、第1話の闘いが続く。果たして「来週も観たい！」作品は何だったのか？もう一度、第1話を観た新作ドラマのリストを挙げる。①いちばんすきな花（フジテレビ）毎週木22:00②すべて忘れてしまうから（テレ東）毎週金24:52③帰ってきたらいっぱいして（読テレ）毎週木24:54④フェルマーの料理（TBS）毎週金22:00⑤泥濘の食卓（テレ朝）毎週土23:30⑥たとえあなたを忘れても（テレ朝）毎週日22:00⑦けむたい姉とずるい妹（テレ東）毎週月23:06実は今さらだが（11/4現在）もう1作品、新作ドラマを観始めた。⑧インターホンが鳴るとき（テレビ大阪）毎週水24:30 だ。主演は土村芳さん。好きなんです。久しぶりの主演作品。​土村芳さん、待ってたよ～。​原作はマンガ雑誌アプリ「マンガボックス」の大人気作品。これも不倫モノだが、こちらは『不倫＋テクノロジー』というこれまた新しい概念を持ち込んでいる。実は2話まで観たのが②すべて忘れてしまうから（テレ東）③帰ってきたらいっぱいして（読テレ）④フェルマーの料理（TBS）⑥たとえあなたを忘れても（テレ朝）この中で⑥たとえあなたを忘れても（テレ朝）は主演が堀田真由さんで、脚本が浅野妙子さんなのでキャスト・スタッフ共に裏切らないと確信して​たぶん最後まで観ます！​3話まで観たのが①いちばんすきな花（フジテレビ）多部未華子さん、松下洸平くん、今田美桜さん、神尾楓珠くんと豪華キャストだし、生方美久さんの新作だから期待していたがキャラクターの主張が少々くどくて気になっている。​4話を躊躇してます！​その4話まで観たのが⑦けむたい姉とずるい妹（テレ東）⑧インターホンが鳴るとき（BSテレ東）⑦は栗山千明さんと馬場ふみかさん主演。馬場ふみかさん出演だとついつい観てしまうんだよなー。姉妹対決も定番として面白いしね。⑧は遅れて観始めたんで、例のTVer4話目の罠もあり、まとめて観た。ま、結局のところ2023年10月期の新作ドラマで「来週が持ち遠しい！」と思うのは⑤泥濘の食卓　⑧インターホンが鳴るときという『不倫＋α』の新概念を持ち込んだ2つの作品だけかな。　正直、一週間も前の内容を記憶しておくには、不倫モノのハラハラドキドキ感ぐらいが無いと脳に刻まれないのよー。まとめて観るなら、他の新作ドラマも観ると思う。​配信は連ドラの見方も変えたね。​

  2023.11.08

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  配信が連ドラの見方を変える

  2023年10月期の新作ドラマを観始めた。配信が主流となってきた最近のテレビドラマ実は本数が増え続けているのだ。TVerなんて、新作ドラマの予告編もやるもんだから何か観たくなるドラマが次々と増えてしまって結局、禁断の1話に手を付けたのが​ナント7本！​①いちばんすきな花（フジテレビ）毎週木22:00②すべて忘れてしまうから（テレ東）毎週金24:52③帰ってきたらいっぱいして（読テレ）毎週木24:54④フェルマーの料理（TBS）毎週金22:00⑤泥濘の食卓（テレ朝）毎週土23:30⑥たとえあなたを忘れても（テレ朝）毎週日22:00⑦けむたい姉とずるい妹（テレ東）毎週月23:06さらに実は「日常の絶景」（テレ東）毎週火24:30 も第1話は観た。キャストで注目していた「月９」「ONE DAY～聖夜のから騒ぎ～」（フジテレビ）は、第1話を10分くらい観て、史上初？の途中断念。なんか大沢たかおさんの演技が彼らしくないというか…。実際「ONE DAY」の評判（視聴率も）は芳しくないようでネットで検索すると「内容がダサい」などと書かれる始末…。何度も言うけど、連ドラを観るというのは相当な時間を費やす。だから、できるだけ”的確に”、かつ、”早く”「面白いのか？」を判断する必要があり、そのためには第1話の質が重要なのだ。だが。得てして、日本のドラマの第1話って、登場人物の紹介ぽかったり物語も説明的だったりすることが多い。その点、韓国ドラマは「第1話に制作費の半分くらい費やしてね？」と思うくらい派手。なので日本の連ドラは第1話だけで判断するのは難しいのだが今回、見事に第1話で「グッと惹きつけてくれた」作品は？というとー、ダントツなのは！～ドラムロール～♪ジャン！​「泥濘の食卓」です！​原作は伊奈子さんのWEBコミック作品。もう漫画というよりWEBコミックの時代なのね。​主演は日向坂46の齊藤京子さん。オレは存在すら知らなかったが、この役はハマっている。共演は吉沢悠くん、筒井真理子さん、戸田菜穂さんなど。渋めのキャスティングだが、若手ではネクストブレイク候補の原菜乃華さんも出演。あらすじはこうだ。​​​　アルバイト先の店長と不倫している主人公が　店長の息子はおろか、店長の妻にまで近寄っていき​​​​　愛する相手の家庭へ徐々に寄生し、泥濘に引きずり込んでいく…これを称して​​​​「パラサイト不倫」​​​​と言うらしい。新しい概念である。良く開発したなー。そして、この狂気な女を、ルックス的には​タヌキ系で典型的なアイドル顔の​齊藤京子​さんが好演している。ーつづくー​​​​​

  2023.11.06

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  新作ドラマ、観すぎ…②

  改編時の新作ドラマだけでなく、旧作ドラマも豊富で連ドラマニアには強～い味方のTVerだが、ある1点「こんちくしょー」と思ってしまう難点がある。それは​『4話を見逃したばい』問題だ。​特に旧作ドラマだと、それを知らずに1話から3話まで観てたらすでに4話の配信が終わっているケースがある。こちら厳密には旧作ではないのだが「●●ちゃん」（23･ABC）がそうだった。この「●●ちゃん」3人の女性が主役で、3章の物語がある。第1章は『セックスちゃん』（深夜ドラマですからね）こと史恵（増田優華さん）が主役の物語で4話まで続く。4話、配信終わっとるや～ん。でも、この「●●ちゃん」、放送としては異例の8月スタートで、10月も放送は続いていて、最新の第3章『不倫ちゃん』の7～8話はTVerで観ることが出来た。でも4話が気になるやん。「●●ちゃん」はABC制作。さすがのU-NEXTでも配信はなく​DMM-TV​とやらで全話配信されていた。放送は8月スタートやしABCローカルだけだし、配信はマイナー（失礼）なところだし…って​​そんなに『セックスちゃん』4話が気になるんかい！​​じゃなくて、今や連ドラの出し口は戦国時代なのだ。新作の「帰ってきたらいっぱいして」（読テレ）に至っては配信は系列が違うフジテレビ系の​​​FOD​​​でもやるらしい。話が大きく逸れてしまったついでに『セックスちゃん』いや「●●（まるまる）ちゃん」というドラマを少し紹介したい。たしかに一見、B級ドラマかもしれない。だってキャスト​​誰も知らんかったし。​​主演は増田有華さん、秋山ゆずきさん、大久保桜子さん。それぞれセックスちゃん、高学歴ちゃん、不倫ちゃんを演じる。性に悩める女性3人のピンクでポジティブなオムニバス。原作の漫画は「セックスちゃん」。原作者の五百田達成さん曰く「普通の生き方に違和感を抱いた全ての人を応援したい」そうだ。そうなのだ。とっても真摯な物語なのだよ。時代も感じるし。​お色気シーンだけ観てる…わけじゃないのよ～！​あ～でも～新作ドラマを沢山観ないといけないのに～。話も逸れすぎて、またしても紙幅が尽きてしまった。次回こそ、新作ドラマ、どの作品が生き残ったのか？ご報告しまーす！ブログ書くときは一週間はあっという間に来る気がする。あは。

  2023.11.01

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  新作ドラマ、観すぎ…

  連ドラの話である。10月も後半に入り2023年10月期の新ドラマが出揃った。今回は気になるドラマが割りと多く、​1話ばっかり観てる。​その中で勝ち残った連ドラは2話～3話と続いていき、最終回まで観たドラマは、このブログに何らかのレビューを書き残すことになるだろう。だが、連ドラは毎週1回しか放送が無いので、当たり前だが一週間後にしか次回を観られない。すると何が起こるかというと…​前回のあらすじを忘れている。​という問題が発生しているのだ。特に今回は7作品も！観ているので、何が何だか分からなくなっている。今観ている新作ドラマを挙げてみよう。①いちばんすきな花（フジテレビ）毎週木22:00②すべて忘れてしまうから（テレ東）毎週金24:52③帰ってきたらいっぱいして（読テレ）毎週木24:54④フェルマーの料理（TBS）毎週金22:00⑤泥濘の食卓（テレ朝）毎週土23:30⑥たとえあなたを忘れても（テレ朝）毎週日22:00⑦けむたい姉とずるい妹（テレ東）毎週月23:06以上、順番は放送された順ではなく、オレが観始めた順。何と新作ドラマを7本！を観ているのだ。これだけでも相当な時間を食う。でも実は、これに加えて「ONE DAY～聖夜のから騒ぎ～」（フジテレビ）毎週月21:00「日常の絶景」（テレ東）毎週火24:30この2本も観ないとなー、ブログに書いたし…とか思ってる。​時間足りんがなー。​それだけではない。タイトルを覚えるのも大変。特に今回は「すべて忘れてしまうから」と「たとえあなたを忘れても」が似ている。なんか語感も似てるしね。”忘れ”被りだけに忘れる。あは。そして前述したように、忘れるのはタイトルだけではない前回のストーリーも”すべて忘れてしまう”までは行かないが​だいぶ忘れる。​一週間ってねー。結構、昔やもんねー。あは。だけど最近はTVerが最初の１～3話までは長く配信しているので確認しようと思えば前回の最後のシーンは確認できる。まあ便利になったものだ。ただねー、TVerの1~3話まで配信には戦略があって、4話以降は一週間しか配信は残らない。これは、興味を持たせて​有料配信​に誘導するためなのだ。​まあ、しょうがないけどね。​なので、改編直後はTVerを超重宝しているのだがすでに4話以降が配信されていないのに知らずに1話から観てしまうと、思わぬ罠にハマる。ーつづくー

  2023.10.30

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  2023年10月期ドラマ、何観る？②

  前回は​​「2023年10月期ドラマ、何観る？」​​の『キャストが好きだから観てみようか編』だったね。それで行くと、このドラマは観てみたい。「たとえあなたを忘れても」（23･テレ朝）だ。夢を失い生活苦になってしまった女性と解離性健忘症という障害を抱えながら懸命に生きる男性との恋物語。​あらすじも良いね。​主演は堀田真由さん。彼女は「チア☆ダン」（18･TBS）「殺意の道程」（20･WOWOW）など脇役で観ることが多く主演作を観てみたいと思っていた。堀田真由さんの真価が問われるエポックな作品になりそう。でもこんな内容も深そうなドラマに、小芝風花さんや白石聖さんに主演して欲しいのだ。各局のプロデューサーさま​何卒よろしくー！​では、ここからは『企画・あらすじで観てみようか編』に行こう。今回、意外なことに（失礼）「月9」が面白そうなんよね。「ONE DAY～聖夜のから騒ぎ～」（23･フジテレビ）。クリスマスイブの1日を1クールかけて描く。映画によくあるよね。でも今回は連ドラだから長い。3つの編からなっていて、主演も二宮和也くん、中谷美紀さん、大沢たかおさんという3名体制！​次、行ってみよう！​やっぱ注目はテレ東の深夜ドラマでしょ。注目は、ディズニープラス「スター」で先行配信され、10月から地上波で放送される「すべて忘れてしまう前に」（23･テレ東）。主演は阿部寛さん。他に尾野真千子さん、青木柚くんも。映像の質感やエンディングテーマが毎話異なるなどそのクオリティの高さが話題になっているようだ。​さすがテレ東、連携が上手い。​他にもテレ東なら「日常の絶景」（23･テレ東）。景観デザインなどを専門とする八馬智さんの学術系の本が原作。「名建築で昼食を」（20~･テレビ大阪）っぽい話か？タイトルとキービジュアルで何となく観てみたくなるのは「帰ってきたらいっぱいして」（23･読売テレビ）。何す～るの～かな～💛。浅川梨奈さんが気になる。あと「泥濘（ぬかるみ）の食卓」（23･テレ朝）。これも漫画原作。パラサイト不倫を描くらしい。乃木坂46の齊藤京子さん主演。山下美月さんに続くか？深夜ドラマ、テレ東に負けじと各局面白そうだよ。

  2023.10.11

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  2023年10月期ドラマ、何観る？

  映画も観るけど、連ドラのほうが数多く観ているオレ。最近は配信で過去作品を観ることも多いのだがやはり最新の連ドラも気になる。時代についていきたいし。連ドラは1クールで11話くらいある。そうなると短くても30分×11話＝330分＝6時間半。1時間ものだと11時間も費やすことになる。だから事前情報は重要！しかし事前情報は、キャストやスタッフの顔ぶれとあらすじくらいしかないもんね。キャストが好きでも例えばオレの場合はホラーやスリラーは観きらんし。ということで、2023年10月期ドラマ、何観る？まずは『キャストが好きだから観てみようか編』から行ってみよう！すると見つかりましたよ。​奇跡のコラボが！​って、誰と誰のコラボかよ！ってことだが、このブログを本格的に再開させた2020年4月ころから書き続けている、推しの女優さん2人のこと。あの小芝風花さんと白石聖さん。奇跡の共演。それは「フェルマーの料理」（23･TBS）。主演は高橋文哉くん。ヒロイン役が小芝風花さん。同級生役が白石聖さん。​一緒に出てるよー！​事務所は小芝風花さんはオスカー。白石聖さんは芸映。どちらも大手で出演機会は多かったけど、共演はゼロ。年齢は小芝さん26歳。白石さん25歳。ほぼ同世代。小芝さんは「トクサツガガガ」（19･NHK）あたりから白石さんは「I"s」（18･BSスカパー！）を観てどちらも推し女優になった。だってどちらも​可愛くないですかー？あは。​「フェルマーの料理」の中西真央プロデューサー。ありがとうー！知らん人やけど。こういうオジサンファンがいるから視聴率、いや今は再生回数？心配しないでね。それにしても小芝風花さんは23年の活躍が凄い！4月期は「波よ聞いてくれ」（23･テレ朝）で主演。7月期は「転職の魔王様」（23･フジテレビ）でヒロインと​働きすぎかもー？​ちょっと心配。でも今が頑張り時よね。「波よ…」ではキャラではない超絶早口の元ヤン女性のセリフをこなし「転職…」はピュアな感じで小芝さんファンは安心した。ちなみに「転職…」は小芝さんが出ているという理由だけで観始めたが、転職の話を通じて、様々な人生が描かれており、主演の成田凌くんのセリフに名文句も多く、秀作だったと思う。​一方！​白石聖さんは4月期に「合理的にありえない」（23･フジテレビ）7月期は「何曜日に生まれたの」（23･テレ朝）に6話のみ出演。昨年も「しもべえ」「カナカナ」（22･NHK）で主要な役で活躍。だけど、2人ともゴールデンの連ドラ主演はつかめてない。そして出演作品も大ヒット！社会現象！というまでは行ってない。「silent」（22･フジテレビ）みたいな作品の主演になって欲しい。​あら。熱く語り過ぎて、紙幅が尽きたんで、他の作品は次回に。

  2023.10.09

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  ドラマを観すぎたら気がつくんよ②

  「ただ離婚してないだけ」（21/07･テレ東）と「じゃない方の彼女」（21/10･テレ東）という同じ不倫ドラマの主人公の自宅（一軒家）が​同じじゃね？​ということに気づいた連ドラマニアのオレ。ただ確信が無いのでネットに頼ってみたところ、おられるおられる！ロケ地巡りマニアの方々が。そして辿り着いた、gotoy…（ボカシてます）さんのX。そこには「ただ離婚…」と​「じゃない方…」​の自宅は同じ横浜市旭区笹野台の一軒家である！と特定されていた。​やっぱりー！​さらに新たな事実も。小芝風花さんが主演した「モコミ～彼女ちょっとヘンだけど～」（21/01･テレ朝）の主人公一家の自宅も、この一軒家だというのだ。​ガチョピーン！​オレ「モコミ…」観とったけどー、これは気づかなかった…。goto…さん曰く「おそらく撮影用に買い上げられた家」だと。確かに2021年の1月期、7月期、10月期と続けて使われている。同じ家で、不倫した女性が殺されたり、同じく​不倫​した夫が妻にバレそうになってビクビクしてたり、逆に家族団欒していたり実に様々なシーンが繰り広げられていたというわけ。つまり​この一軒家が連続主演してる感じよ。​めっちゃ働き者だよねー、この一軒家くんは。それとさー。この一軒家くん（なぜか擬人化）では、オレの好きな俳優さんが沢山撮影していたわけよ。「モコミ…」は小芝風花さんに富田靖子さんでしょ。「ただ離婚…」は中村ゆりさん。んで「じゃない方…」は濱田岳くんとー、最近のイチオシ！山下美月さん。​あ～隣に住みたいー！！！​そうなのよ。この一軒家くん、当たり前だけど住宅地の中。きっとお隣のお宅は撮影の様子を垣間見ることができるはず。めっちゃ羨ましいけど、​押しかけるのは止めよう。​他にも​「さらば、佳き日」​（23･テレ東）に出てくる鈴木仁くんのアパートは「じゃない方…」で山下美月さんが住んでいたのと同じやん！とか気づくようになってきた。当初「これ気づいているのオレだけじゃね？」と密かにほくそ笑んでいたが、ネットで検索すると、とっくに気づいているロケ地巡りマニアの方が沢山おられた。。。​甘かった。あは。​

  2023.10.04

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  ドラマを観すぎたら気がつくんよ

  ​​​週に最低でも7話は観てるもんね。連ドラ。普通、ドラマ好きがブログを書く場合は作品のレビューになると思う。オレもほぼそうだ。だが今回は別の視線で行ってみよう！ドラマを観すぎたことで分かってしまう衝撃の新事実！まず最近制作されたドラマで気がつくのは​ここどっかで観たよ。​という既視感。具体的に行ってみよう！「じゃないほうの彼女」（21･テレ東）を配信で観ていて気がついた。ここ、こないだ人が殺された家じゃね？この「じゃないほうの彼女」は濱田岳くん主演そして最近の私のイチ推し・山下美月さん共演のラブコメディ。秋元康さんが原作・企画の不倫モノ。不倫モノとはいえ、とっても明るいコメディ。その主演・濱田岳さんが妻役である小西真奈美さんと住んでいる自宅の玄関を観ていて気が付いた！​この玄関、あのドラマと同じだ！​そのドラマというのが、コメディからは程遠い「ただ離婚してないだけ」（21･テレ東）というサスペンス、いやホラーに近いサスペンスだったな。主演は北山宏光くん。妻役に不幸な役が上手い中村ゆりさん。不倫相手で殺されてしまう役に若手演技派の萩原みのりさん。同じ不倫モノでも全く雰囲気が違うドラマの主人公が​同じ自宅に住んどるやんけ！​とか余計なことに気がつくわけ、ドラマおたくは。だってコミカルなシーンが続く「じゃない…」のリビングでは「ただ離婚…」で不倫相手が殺されたんよ～。怖っ！さらに余計なことに気がつくのが、ドラマおたく。23年７月期クールの「転職の魔王様」（23･フジテレビ）の9話。元教師の男性が引きこもってしまった部屋だった。この部屋、どっかで観たなー。引きこもりの部屋なので、カーテンを閉めていたのだが部屋の雰囲気に既視感があった。さらに階段から2階に上がってきた感じも似ている。そうだ。ここは「ただ離婚…」の2階の部屋じゃないか！北山宏光くんが深水元基くんを監禁してた部屋じゃね？2階の階段の感じは「じゃない…」でも観たような…。​誰か知らん？​そんなときは検索！​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​するとおられるのだー。​​​ロケ地巡り​マニア​​​​の方々が！実に詳細に調べて、さらにSNSなどでネットにアップしてくれている。中でもgotoy…さん（少しボカしてます）のXが凄い。まず「ただ離婚…」の自宅（一軒家）が横浜市旭区笹野台にあることを突き止め、​さらに…。​ーつづくー

  2023.10.02

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  テレ東の深夜ドラマは深い②

  前回「シガテラ」（23･テレ東）が今年観た連ドラでは１番かも？と書いたが、実はもう1作品、甲乙つけがたい素晴らしいドラマがある。これまたテレ東の深夜ドラマ。オレ、気がつくとテレ東の深夜ドラマばっか観てる。んで、祖父江里奈プロデュース作品が圧倒的に多い。​「来世ではちゃんとします」（20~）​​「生きるとか死ぬとか父親とか」（21）​​​「シジュウカラ」（22）「シガテラ」（23）​​​ほら名作揃いっしょ？​そして、お待たせしました。今年観た連ドラで「シガテラ」に並ぶ甲乙つけがたいナンバーワン候補！それは「初恋、ざらり」（23･テレ東）。​毎回じんわり泣いてます。​原作はざくざくろ​さんの漫画。これも「シガテラ」同様漫画のクオリティが高いのだと思うが、映像化の力はテレ東（加えて制作会社）相当だと思う。あらすじはこうだ。　軽度の知的障害と自閉症で強い劣等感を抱える女性が　新しいアルバイト先の先輩との出会いをきっかけに　彼の優しさに触れることで少しずつ心境が変化していく。ヒロイン有紗役が小野花梨さん。恋人の岡村役に風間俊介さん。この2人のキャストが原作のイメージは分からないけど、ドラマ的には実にハマっている。中でも、小野花梨さん。あるレビュー記事にこう書いてあった。「表情や仕草の一つ一つに魂を宿すような凄みを感じさせられる」木村隆志さんというコラムニストだった。実に見事な表現力。​レビューはこうでなくては！​これまでも知的障害がある人を演じた俳優さんはいた。オレが覚えているのは「ピュア」（96･フジテレビ）。絶頂期の和久井映見さんが知的障害のある役を演じた。記憶はだいぶ薄れているが、優しく描かれたドラマだったと思う。その点「初恋…」は小野花梨さん演じる有紗のモノローグが多く障害者の目線で物語が進行しており、リアリティを感じる。​現実の厳しさもあるのだ。​徹底的に優しい岡村さん（作品では有紗は岡村をこう呼ぶ）だが会社の同僚、家族からは厳しめの反応も多く、辛い立場に。そこを有紗も分かっているだけに、自分を責めてしまう。その小野花梨さんの演技に引き込まれる。そして音楽もいい♪エンディングのいいシーンでかかるヒグチアイさんの「恋の色」が​涙腺を刺激する。​ドラマ好きにとって、今やテレ東の深夜ドラマこそ最高級ブランドになっている。

  2023.09.27

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  テレ東の深夜ドラマは深い

  「シガテラ」。聞いたことがない言葉だった。でもなんだか引っかかる言葉「シガテラ」。散歩しがてら、ラジオを聴いて…、その「しがてら」じゃ​ないっ！​オレが「シガテラ」という言葉を知ったのはU-NEXTの配信ドラマのサムネイル画像だった。いつも言っているが、オレはU-NEXTの回し者ではない。深夜ドラマ「シガテラ」（23･テレ東）のキービジュアルは主演の醍醐虎汰朗くんと関水渚さんの顔が半分づつくっつけられたような？…向かい合っているような？…。​違和感。​なんだそうである。コンセプトは。デザインを担当した金森理恵さん曰く「ちょっと不穏な雰囲気や違和感がこれから始まる物語の入口になればいいなと思いました」と。このキービジュアルはメチャメチャ成功してると思う。とにかく何か引っ掛かる。あらすじに「いじめ」と書いてあるしきっと暗ーい話なんだろうなー、と思っていたら​コメディなん？​と思わせる明るいシーンも満載。特に主役の荻野優介役醍醐虎汰朗くんと恋人の南雲ゆみとの絡みは、まさに定番のザ・青春モノという感じで、少々ウザいが微笑ましい。だが、この作品『明と暗』『光と影』の振り幅が激しいのよ。荻野優介は最愛の恋人が出来たのだけれど、元々いじめられっ子。いろんな危険が近づいてくるサスペンスでもあるのだ。​不穏な雰囲気なのよん。​要は原作である漫画「シガテラ」の持ち味が忠実にドラマ化されているようだ。原作者の古谷実さんは「行け！稲中卓球部」で有名。思春期の主人公たちが閉塞的な状況でもがく様を描いてきたという。そうそう忘れてた。「シガテラ」とは毒素に汚染された魚を摂取することで発生する食中毒のこと。だから主人公の日常に毒に汚染されたかのような非日常の影が次々と追いかけてくる。​そう。毒気があるのよ。​だが、そんな何とも言えない違和感や毒や不穏といった暗～いイメージを吹っ飛ばすくらいの救いになっているのが、ヒロイン南雲ゆみ役の関水渚さんだ。名前はネクストブレイク候補に良く上がっていたので知っていたが、これまで作品を見たことがなかった。そんな関水渚さんを見ていて、思い付いたキャッチコピー​『令和の由美かおる』​いやはや、ホントに健康的なお色気があるのよね。お顔立ちも少し似てるし、昭和っぽい雰囲気も持ってる。特に6話では…ああ、言えない。彼女の魅力は改めて紹介したい。共演の長谷川慎くん、吉原怜那さん、丈太郎くんと若手キャストも頑張ってるし、エンディングテーマ「知ってら」もハマってる。だが何はともあれ、最終回のエンディングだな、決め手は。​最後まで裏切ってくれる。​今年観た連ドラでは今のところ1番かも。いやホントにテレ東の深夜ドラマ侮りがたし。

  2023.09.25

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  映画評論家の端くれレビュー②

  当り前だけど、映画って2時間くらい時間を費やすんだから事前に吟味して観たいよね。でも手がかりはキャストかスタッフか予告編しかない。いやもう一つあった！​レビューだ。​そんなレビューを書く映画評論家の端くれとして、今日は2023年に観たけど、書きそびれた邦画をご紹介。①「生きちゃった」（20･フィルムランド）予告編のインパクトで観た作品。石井裕也監督。主演は仲野太賀くんと若葉竜也くん。検索すると『生きちゃった 意味がわからない』と出る。​お勧め度は△​②「裏アカ」（21･アークエンターテイメント）主演の瀧内公美さんの作品は当たりが多いので観た。ブレイク前の神尾楓珠くんが共演。社会派ドラマ好きなので、​お勧め度は〇③「母性」（22･ワーナーブラザーズ）JALの福岡⇔東京便の機内ですることがなく観た作品。戸田恵梨香さんと永野芽郁さんが母娘の葛藤を演じた。原作の存在感が強すぎて、映画としての​お勧め度は△​④「世界から猫が消えたなら」（16･東宝）佐藤健くん主演作も当たりが多いから観た。川村元気さんの原作なのもポイント。​猫も好きならば間違いなくお勧め度は〇​⑤「護られなかった者たちへ」（21･松竹）これも佐藤健くん主演。阿部寛さんも好きなので観た。共演も清原果耶さん、林遣都くん、永山瑛太くんと豪華。だが、あまり心に残るものは…お勧め度は△⑥「PLAN75」（22･ハピネットFスタジオ）高齢化対策として75歳になったら安楽死を認めるという設定に興味を持って観た。だが設定以上のものはあまりなかったかなー。お勧め度は△⑦「幸福のアリバイ～Picture～」（16･東映）陣内孝則さんが監督を務めたヒューマン・コメディ。これ脚本がいい！喜安浩平さんという方。中井貴一さんも好きだし、あまり知られてない作品だが、お勧め度は〇⑧「はい、泳げません」（22･東京テアトル）自分も泳ぎが不得意なので観た。主演は長谷川博己さん、綾瀬はるかさん。期待値は高かったけど…お勧め度は△⑨「先生！…好きになってもいいですか？」（17･ワーナーB）久しぶりに広瀬すずさんを見たくなったので観た。そしたら、やっぱすずさんは可愛いなーと思った…だけだった…。ファンでなければ、お勧め度は×ま、結局、レビューって主観的よね。。。

  2023.09.20

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  映画評論家の端くれレビュー

  大九明子さんは久しぶりに注目している監督・演出家。クセの強い演出が気になる人だが、彼女にしては珍しく大手配給、キャストが豪華で、しかもコメディの映画があった。それは「ウェディング･ハイ」（22･松竹）。人生最良の日に起こる前代未聞のハプニングだらけムービー。これ、バカリズムのオリジナル脚本。面白くないわけがない。​その監督が大九明子さん。​完璧ですな。しかもキャストも超豪華よん。主演はウェディングプランナー役の篠原涼子さん。新郎新婦役は中村倫也くんと関水渚さん。そして主役級の人気俳優が脇役で沢山出てくる。​中でも向井理​くんと岩田剛典くんの扱いが凄い。最終盤にはそれなりの活躍をするんだけど、その役柄はこれまでにない​しょぼい役。​特に岩田剛典くんは、これまでの爽やかなイメージからはあってはならない下ネタ系の展開が繰り広げられ（笑）オレは益々、岩ちゃんのことが好きになった（笑）。他にも演技派が勢揃い。オジサン勢は六角精児さん、尾美としのりさん、高橋克典さん。濃い。中堅は中尾明慶くん、浅利陽介くん、前野朋哉くん。上手い。​まだまだいるよ。​クセのある系は片桐はいりさん、皆川猿時さん。池田鉄洋さん。さらにオレは演技派と評価する臼田あさ美さんだって、今回は脇役なんだから豪華すぎるよね。何が言いたいかと言えば、これだけのキャストを演出できる技量も持つのが大九明子監督ということよ。それと大九明子さんは芸人出身だから、笑いのツボも分かってるな。​コメディ作品も完璧でした。​にしてもだ。バカリズムの脚本は天下一品だわね。最初は大九明子演出にしては平板だなーと思ってしまうのだが中盤からのハラハラドキドキ展開、最後の伏線回収は見事。特に、高橋克典さんと皆川猿時さんのスピーチに至る回想シーンや直前の心理描写はリアリティあり過ぎてどこか身につまされる感じもしたり…。​キャラ設定が相当なクオリティ。​おそらく常日頃から身の回りにいる人々の人間観察を重ねているんだろうなー。「いるいる、こんな人」って役柄がどこかで登場する。今や三谷幸喜さんに並ぶレベルだね。​ついキャスト​優先で作品を選びがちだが、オレも映画評論家の端くれ。やはり制作者にも注目して作品を紹介しないといかんね。今回も最初は関水渚さん目当てだったんだけど。​あは。​

  2023.09.18

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  大九明子はクセになる②

  今、注目の演出家・監督の大九明子さん。心に少しザラっとしたものを残す作品も多い。その代表作が「シジュウカラ」（22･テレ東）だ。坂井恵理さんの漫画が原作。40歳の女性漫画家が18歳年下の美少年と不倫してしまう、という物語。主演は山口紗弥加さん。この山口紗弥加さんも​クセ強め。​深夜ドラマ​では主役も張る。そしてクセ強めの役が多い。ゴールデンやプライムのドラマでは脇役が多いが明るい役が多い。ま、演技派なのよね。ルックスは個人的には…（すみません）。でもねー、この方が出演する深夜ドラマは面白いのが多いのよ。「ブラックスキャンダル」（18･読売テレビ）とか「絶対正義」（19･東海テレビ）とか。オレが思うに​令和の富田靖子さんって感じ？​おっと、話は大九明子さんの演出だったね。大九明子さんは「シジュウカラ」のメイン演出。このドラマも編集が斬新。とにかくカットに余韻を残さない。「何かクセあるなー、この編集は、、、」と思っていたら『演出・大九明子』のクレジットが。やっぱなー。とにかく何か演出にこれまでにないものを感じたとき​大九明子のクレジットが出てくる。​ちなみに「シジュウカラ」はキャストもクセ強め。18歳年下の美少年役は板垣李光人くん。さすがはスターダスト。彼はかなりのキャパシティーだね。上手い。それと夫役の宮崎吐夢さん。いやー、この人、クセあり過ぎ。松尾スズキさんの劇団大人計画所属。いやーな感じの言動しかしない山口紗弥加さんの夫の役なんだが、本気で嫌いになるほどの名演技。​これまた大九明子マジックか。​それと山口紗弥加さんの元カレ役の池内博之さんに至ってはとにかく顔が濃すぎて、何かウラがあるんじゃないか？と疑ってしまうこともしばしば。それだけ個性派ということ。板垣李光人くんの毒親っぷりが凄かった酒井若菜さん。元々グラビアアイドルだったよねー。でももう42歳。最近では名バイプレーヤーの仲間入りしたよねー。​深夜ドラマ侮りがたし。​そうなのよ。深夜ドラマって、いわゆる人気俳優は出ない。そりゃそうだ。その人たちはゴールデンに出てるからね。でもだから逆に実力派俳優が勢揃いするってわけ。これは制作側も同じこと。大九明子さんもその一人だな。テレ東は深夜ドラマで優秀な制作者を育てている。ちなみに「silent」（22･フジテレビ）で監督を務めた​風間大樹さんもその一人。​「うきわー友達以上、不倫未満ー」（21･テレ東）を担当していた。これ優秀な演出家に共通するのだが、やはり観ていて「何か違うなー」と思うのよ。言葉では説明しにくいのだけど。オレもそこを言葉できちんと伝えられるようにならないとレビューを書く資格がないよね。どこか一味違ってクセのあるレビューを書かないとね。

  2023.09.13

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  大九明子はクセになる

  ​ドラマ​や​映画​を観れば観るほど気になる俳優さんが増える。今年下半期に出会った人だけでも、河合優実さん、南沙良さんイチ押しの山下美月さん、鈴木仁くん、高橋文哉くんなどなど​綺羅星のごとく、いる。​まあ、好きな​俳優​さんが出演していれば、少々作品に難があっても「無駄な時間だったよー（涙）」とか思うことも少ない。それとオレが好きな​俳優​さんの出演作品は秀作が多いんだけどね。だけど昔は脚本家や演出家・監督で作品を選ぶことが多かった。そこで最近も時々、脚本家や監督をチェックするのだが最近「なんか引っ掛かるなー」と感じる作品で良く見る名前が​大九明子監督だ。​大九明子（おおく・あきこ）さん。オレが最初に観た作品は「美人が婚活してみたら」（19･Katsu-do）だったかなー。ま、このときは普通に面白かったなーという程度の感想だった。『大九ワールド』を認識したのは、河合優実さん主演の「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」（23･NHK）。この作品、言葉じゃ説明しにくいのだが​何か斬新だったのさ。​構成（大九さんは脚本も一部担当）は時系列が複雑なときがあるし河合優実さんのセリフは時に早すぎる。早逝した父親（錦戸亮）が現実に絡むシーンも油断して観ていると「？」となることも。だが弟役の吉田葵さんは実際にダウン症でリアルなお芝居が素晴らしかったし、映像演出もこれまでに観たことない感じだし「いったい誰がこのドラマを撮っているんだ？」と思ったら…大九明子さんだった。このブログを書くにあたり、彼女の”人となり”を調べた。最初はピン芸人だったらしい。同期はアンジャッシュの児嶋一哉くん、陣内智則くん、たむらけんじくんとか。その後、​女優・タレント​への転身。しかし才能は開花せず。その後「つくることが好き」だった本来の自分に気づき、映画の制作の仕事に辿り着いた。彼女はこう語っている。　作品づくりとは祈りみたいなもの。　自分の作ったものが、届くべき人に届けばいいなと　祈るような気持ちで取り組んでいます。「家族だから…」は父親は早逝、母親は車いす、弟はダウン症と現実は重いものだけに、リアルに描きすぎると暗くなる。だがヒューマンが過ぎても、どこか嘘っぽくなるだろう。その点、大九明子演出は、丁寧に服を折りたたむように描く。だが一方で綺麗事ではなく、我々の心に引っ掛かるものも残す。その少々ザラっとした感覚が残ったのが、次に紹介する作品だ。ーつづくー

  2023.09.11

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  昔の不倫ドラマを舐めてはいけない②

  ​少し昔のドラマ​​​​​​​​​​​​​「金花」こと「金曜日には花を買って」（86･TBS）。「金妻」ファンからすると「そんなのもあったなー」くらいの記憶でしかなかったが、これが意外と名作だったという話の続き。主演は篠ひろ子さん。ご主人役は板東英二さん。この夫婦をメインに奥田瑛二さんと多岐川裕美さん、佐藤B作さんと池田裕子さんという3組の夫婦が登場。そこに独身の世良公則さんが絡むという構図。​キャストも個性豊か。​​​​​​​板東英二​​さん演じる山村保はエッチなオッサンだけど、妻には一途。妻の不倫が発覚したときの板東英二さんの演技は結構しびれる。全力投球ならぬ、全力の演技だったと思う。泣けたもんオレ。家を出る保。そこで恵子（篠ひろ子）は何が大切だったのか気づく。深夜、車で保の居場所を探しに出るが、見つからない。今ならねー「カーナビがあろうもん」とか思うけどさー。​もちろん携帯電話も無い。​だからキーになるのは有線電話なんよねー。恵子は公衆電話から保のいる旅館に電話をする。そこで初めて彼女は言うのだった。あ～、ネタバレはやめときましょう。。。この辺りの展開は脚本が素晴らしい。「金妻」は鎌田敏夫さんだが「金花」は松原敏春さん。そこが「金妻とは違う」という評価に繋がっているようだが、オレは「金花」も遜色は無いと思う。そして脇役の方々もいい。まず池田裕子さんについて触れておきたい。池田裕子さんは元NHKのアナウンサー。確かに知的な感じ。でも何だか可愛げがあるというか、とても魅力的だった。だが本格的な​連続ドラマ​への出演はこの作品だけのようだ。というのも、彼女は49歳の若さで亡くなっているのだ。池田裕子さんの女優としての魅力は「金花」でしか観られない。他にも森下愛子さんがこれまた魅惑的な女性を演じている。保（板東英二）にＹシャツをせがみ、それだけを着て保を自宅に出迎える森下愛子さんはキュート過ぎた。2人の男性の間で逡巡しまくる篠ひろ子さんの演技はドラマの主人公に不可欠な『葛藤』の連続。これは視聴者を惹き付けないわけがない。​確かにベタドラマではある。​だがベタドラマには今のドラマには無い『本能を刺激する魅力』がある。また昔のベタドラマを観てみーよおっと。

  2023.09.06

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  昔の不倫ドラマを舐めてはいけない

  ここ1週間、少し古いドラマにハマっていた。​「金曜日には花を買って」（86･TBS）。まだ昭和の頃のドラマ。​​​​​あの「金妻」の制作スタッフが手掛けた『不倫ドラマ』だ。「金妻」。「金曜日の妻たちへⅠ～Ⅲ」（83~85）といえば、日本中に不倫ブームとも言うべき社会現象を起こした​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​いわば​『不倫ドラマ』​の元祖。当時は高校生だったオレだが​再放送でコソっと観てた。​その大ヒットドラマ「金妻」の流れをくむ「金花」だったがそこそこの視聴率は記録したものの「金妻」シリーズ作品ほどのインパクトを残すことはできなかったようだ。まあ、二番煎じならぬ、四番煎じ？でマンネリだったとか世の中の不倫ブームが下火になっていたとか、「金花」には色んなネガティブな批評があるが、いま観たオレの感想は​いやメチャ面白かったがな。​である。昔は大人の恋愛モノは『メロドラマ』など揶揄され俗っぽいドラマとして、評価が低かった感があったがそこは数々の名作を生み出してきたTBSの「金ドラ」枠。「金妻Ⅰ」は特に『不倫』が主要なテーマというよりも団塊世代の核家族における『大人の友情』が主題だったように思う。まあⅡ・Ⅲと徐々に『不倫』色が強まる。そして「金花」はとにかく不倫しまくる。主な登場人物は3組の夫婦。篠ひろ子さんと板東英二さん奥田瑛二さんと多岐川裕美さん、佐藤B作さんと池田裕子さん。ここに奥田瑛二さんの弟である独身の世良公則さんが絡む。で、誰が不倫するかと言えば、篠ひろ子さんと世良公則さん。んで、池田裕子さんが奥田瑛二さんのことを好きになる。さらに板東英二さんと佐藤B作さんは若い子に下心を持ち…。​不倫と浮気のオンパレード！​何しろ板東英二さんですよ。男3人で行くビアホールの店員役堀江しのぶさんのお尻を必ず撫でます。今だったら完全アウト！んで森下愛子さんと不倫しそうになるんだから設定に難あり（笑）。とにかく前半は「時代だなー」という感慨と、まるで獣のような(笑)バブル前の大人たちの激しい恋愛模様に思わず苦笑するのだがオジサンの願望は上手く描いているから、徐々にハマっていくんだな。​そして見どころは後半ですよ。​ーつづくー​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

  2023.09.04

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  ハラハラドキドキしたくなったら②

  平凡な毎日を過ごしていると誰しもたまにはハラハラドキドキしてみたくなるものだ。そんなときに手っ取り早いのは、やっぱり​映画だよねーっ！​てなことで『ハラハラドキドキする映画』の続き。まずは「ザ・ウォーク」（15･米）。これまた実話だ。綱渡りの大道芸人フィリップ･プティのノンフィクションが原作。1974年にワールドトレードセンターで綱渡りをしてニューヨーク市民を驚かせたフィリップ･プティ。その半生を描いている。なので、ほぼ最後までハラハラはしない。​しないんかいっ！​そう。どちらかというと、彼の個性を描き、何とか綱渡りをやり遂げようとするまでの努力を描き恋人や仲間たちとの関係性などを細やかに描いている。というのも、監督は名匠・ロバート･ゼメキスやもんね。人間ドラマも特撮もお手の物。最後にワールドトレードセンターを綱渡りするシーンは、65型のテレビで観ても、なかなかの迫力！​ハラハラできるっ！​だが、一番ドキドキするのは、最初に綱渡りした後、警察官がやってきたために、プティが行ったり来たりし始めたこと。しかも普通に歩くだけでなく、真ん中で綱に寝たりするねん！ま、ただ、実はそこだけなんよね、ハラハラドキドキするのは。むしろ、この映画も前回の「オンリー･ザ･ブレイブ」（17･米）のように、人間ドラマとして完成度が高い映画だと思う。​もっとずっとハラハラしたいっ！​そんな方にお勧めの『ハラハラドキドキする映画』は「アドリフト 41日間の漂流」（18･英米）。1983年に太平洋で漂流した若いカップルの実話。前半は主人公の女性と男性が出会う物語で静かな立ち上がり。ヨットをタヒチからサンディエゴまで航海することになるのだがハリケーンに巻き込まれて、ヨットが破壊されてしまうのだ。​ここからよ、凄いのは。​漂流モノは子供のころ「ロビンソンクルーソー」を読んで以来なぜだか好きなのだ。なので生き残る術に関しては結構詳しい。そういった意味で操縦不能から41日間というのは、かなり厳しい。一体どうやって41日間もの間の​漂流​を耐え抜いたのか？2人で力を合わせたからなのか？何を食べていたのか？などなど、興味は尽きないだろう。まさにキラーコンテンツ！​それが漂流モノ。​ということで「アドリフト」はハラハラドキドキに加えて絶望からの生還！という感動の要素も強いのでこれは自信を持ってお勧めできる。前回と今回ご紹介したハラハラドキドキ4作品はいずれも事実を基にしているので、エンドロールで実際の本人たちの紹介があった。これまた感動を増幅させる効果が高い。ただ「フライト･キャプテン」の機長ご本人は全然竹中直人さんとは似てなかった。​あは。​（気になる人は前回ブログを読んでね）

  2023.08.30

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