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ゴスペルな日々(Good News Bad Times)

ゴスペルな作家達

意外な側面を紹介できればと思い開設しましたこのページ。
聖書と関わりがあった意外な作家達ということで、取り上げるのはクリスチャンばかりではないようにします。

まず最初のゲストは「色川武大(いろかわぶだい)」さん。別のペンネームは阿佐田哲也さんです。

色川武大=中公文庫「私の旧約聖書」(奥付には2002年12月15日7刷とあります)
価額は590円+税金でした。

1929年(昭和4年)東京生まれ。東京市立三中を中退後賭場を遍歴し、その後作家として立ち泉鏡花賞、直木賞、読売文学賞などを受賞するなど活躍。阿佐田哲也名による作品は「麻雀放浪記」などがありこちらは映画化されたと思いました。

幼少の頃より、人生のはずれ者の意識があったようで、自らを社会とある種の距離を置いてつきあうようにし向けたことが記されています。
ご自分では「要するに典型的な自閉症なんですね」と簡単におっしゃる(文庫30頁)。
中学生時代に偶然「旧約聖書」に触れ、「旧約聖書を読んで、はじめて、(神でなく)人間の叡知というものに底知れぬ怖れを感じました(同22頁)とのことです。
それ以来この作家は、一生を通じて旧約聖書とキャッチボールをした様が記されているのです。
なんて誠実な生き方だ!と思いました。
神に帰依してしまえばいいのだけれど、曰く「それがねえ、そうもいかない。そこをじゃまするのは何なのでしょうか。いまや神に似たものにさえなってしまった自分の心でしょうか。それとも、いろんな意味で科学に追い越されてしまって、権威が地に落ちたかに見える宗教に対する不信感でしょうか。」

目次は以下のとおり旧約に沿っており、各項目で作家が聖書と対話をしてきたことが感じられる内容です。
聖書は自らがその内容を明らかにするものですから、一生かけて読み込んで来たことはすごい。
特に視点が凡百のものではなく、生まれついてのはぐれ者(=自営業者と言えるでしょう)のものであり新鮮です。

キャッチボール
契約
アブラハム
能力
エジプトへ
移動
荒野
乳と密の流れる地
預言者
孤独
分裂
苦難
歴代のひとびと
ヨブ
伝道者
終末




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