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ゴスペルな日々(Good News Bad Times)

田中小実昌さん

今日は田中小実昌(たなかこみまさ)さんを取り上げます。

我が家にあるのは次の3冊。

1.アメン父 講談社文芸文庫 1200円だよ!いい本ですけどね ^^;

  小実昌さんのお父様は牧師さん。父親の人生と聖書観などを
  父親の説教集を基に再構成するものです。

  戦前のキリスト教界の流れも少しお勉強できます。

  何より父親の説教集が資料となっていますので、キリスト教の
  考え方が 整理されるかたちで(小実昌さん流の味付けと若干の
  照れが入ります)提示されますので、すっと頭に入ります。

  小実昌さんも旧制中学のときに受洗していますが、聖書理解
  などは揺るぎがありません。 極めて明快で迷いが無い。

  父親の説教集からの引用も多いのですが、それに対する
  小実昌さんの 感想などを読むと 小実昌さんは自覚的な
  クリスチャンであったのだなぁ つくづく思わされます。

2.ポロポロ 河出文庫  700円なり 谷崎賞受賞作

  小実昌さんのお父様が 営んでおられた 広島県呉市の
  教会の祈祷会などの 描写
  祈ること、救いとは、武士道とクリスチャンは両立するか?
  など、とりとめが無いようでいて首尾一貫している小実昌
  ワールドの炸裂 と言ったらいいかな?

  <使用上の注意>
  この本は必ずアメン父を読んだ後に読んでください。  
  
3.ないものの存在 福武書店

  晩年になって、「哲学の本以外は読めなくなった」小実昌さん
  が 西田哲学 浅田彰 柄谷行人 などを素材に書き表した
  「哲学小説5篇」


アメン(アーメン)がお父様を刺し貫いていることを小実昌さんは
書きたかったようですが、その試みは大成功です。

十字架の救い(十字架)が、あちらから飛び込んでくる といったような
表現は実感(体験)したものでないとかけない言葉です。

立派な信仰の継承だと思いました。


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