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ゴスペルな日々(Good News Bad Times)

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ローマ帝国衰亡史(通読できるかな?)

Jan 13, 2017
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#ローマ帝国衰亡史第1巻第6章

また、近衛隊長官パピニアヌスの死にいたっては、コカ的災厄として哀悼された。かれはセウェルス帝晩年の七カ年間にわたり、国家最枢要の国務に参劃し、好ましい影響力によって、帝の土地を正義と節度の方向に導いてきた人物だった。帝もまた彼の徳と才幹に満腔の信頼を置き、臨終に際してなど、特に一家の繁栄と統一に関し、不断の監視を懇請したほどだった。だが、そうした彼の忠勤も、カラカラ帝にとっては目の上の瘤、かねてからこの父の重臣に抱いていた憎悪感を、さらに一段と掻き立てるだけだった。ゲタ帝謀殺の後だが、彼はこのパピニアヌスに対し、事もあるにこの凶行を正当化する弁護論を、なんとか修辞弁論法の秘術をつくして書き上げるよう、下命したのだった。かって哲学者セネカは、皇后アグリッピナの息子、そして皇帝暗殺者でもあったネロ帝の名において、元老院に送る同様教書を書かされたことがある。だが、さすがにパピニアヌスは答えた。「父殺しを行うことは易いが、それを正当化することは至難だ」と。生命を失うか、人間としての名誉を失うかの正念場に立たされながら、彼は一瞬のためらいもみせなかった。廷臣どもの策謀、国務上の慣例、そしてまた職業柄からくる、小手先芸の渦中にありながら、見事その汚れに染まなかったこの剛直ぶりは、数多い彼の功績、夥しい著述、また法律家としては、ローマ法史上に今日ものこるその高名等々-それらすべてをこえて、彼の遺名に燦然と光彩を放っている。


素晴らしい傑物がいたんですね。






Last updated  Jan 13, 2017 10:02:41 PM
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Dec 25, 2016
#ローマ帝国衰亡史第1巻第5章
セウェルス帝治世にいたrまで、歴代皇帝の美徳、また良識として著しかった点は、元老院に対する熱意と、そして見せかけにもせよ、とにかく尊重ということが一つ、そして今一つは、かつてアウグストゥス帝の手で定められた微妙な内政方針の枠を、なんとか大事に守ってゆこうということだった。ところが、セウェルス帝は、青年時代を軍隊生活の絶対服従で教育された上に、成年期もまた、すべて軍命令の専制下で過ごしてきた。したがって、硬直した傲岸な精神構造は、皇帝と軍との間に中間的権力を認めることの利点など、仮定の上だけでも、とてい考えることができず、ましてそれを認めようなどとは夢にも考えなかった。






Last updated  Dec 25, 2016 09:57:30 PM
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Dec 9, 2016
ローマ帝国衰亡史を一緒に通読挑戦中です。

今日気になった箇所

#ローマ帝国衰亡史第1巻第4章

とはいってもコンモドゥス帝も、しばしば言われるごとき、なにも生まれながら血に飢えた猛虎だったわけではなく、幼少時からひどい残虐行為ができたわけでもない。生来からいえば、悪人というよりも、むしろ気の弱い人間だった。その臆病さと単純さとが、彼をして侍臣たちの奴隷たらしめ、漸次背徳へと導いたのだった。最初は他人の教唆によって行っていた非道が、いつとはなく習い性となり、ついには魂の支配情念にまでなってしまったのである。


ローマ帝国衰亡史 全10巻セット (ちくま学芸文庫) 文庫 – 1997/1
エドワード・ギボン (著), 中野 好夫 (翻訳)








Last updated  Dec 9, 2016 07:07:36 PM
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