カテゴリ:思い出
英国時間の朝、妹からの電話で
父方の祖母が亡くなったのを知った。 これで私の祖父母は完全にいなくなってしまった。 遠くにいる事で、情報を知ったのが遅れた事ももちろんだが 式に参列する事もかなわない自分の境遇を痛感した。 普段はあまり感じないが、やはり日本は遠い。 祖父母とは遠く離れて暮らしていた為、一緒に暮らしたと言う感覚はなく 物心ついた頃には近い存在ではなかったし、全て「敬語」で話していた。 今思えばそれはある意味それは悲しい事なのかも知れない。 だからか、初め電話でその話を聞いた時涙も出なかったし 「悲しい」 と言う気持ちは正直それほど起きなかった。 時間が経つにつれ、昔の少ない思い出がよみがえり だんだんと悲しい気持ちがこみ上げて来た。 外出先でもふと気づくと祖母の事を考えている自分がいた。 実はほんの3日前、祖母の顔が頭をよぎったのを鮮明に覚えている。 年末母が私に言った言葉だ。 「年賀状、今年はもう出さなくても良いよ。」 秋に祖母に会いに行った際、母が見たのは開いていない手紙や小包の山だった。 聞けば元気は元気だが、何かをすると言う気力がなかったそうだ。 「祖父母の存在がなければ今の自分は存在しない。」 そんな当たり前の事に改めて気づき もっと手紙を書いたり、電話をしておけば良かったと 今になってありきたりな後悔をした。 そしてとても悲しい気持ちになった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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