2005.05.01-152005年05月01日まぬかれる さっきテレビを見ていたらニュースのアナウンサーが「~したことで難をまぬかれました」と言っていました。「まぬがれる」でなく。へえそうなのかと思って辞書をひくと、たしかに「まぬかれる」で載っています。「マヌガレルともいう」と但し書きつき。そうか、知らなかった。 そういえば中学校のとき同じクラスに中島君という男子がいて、ワタシも周囲も「ナカジマ」と呼んでいたのですが、卒業式寸前に「実はナカシマなんや」とカミングアウトされたのを思い出しました。最初に間違いを正しそこねてずっと言いそびれていたのだとか。関係ないですが。 そうだ、最近知ったということでは「出来」もそうです。これはワタシが車内吊り広告にあった「重版出来」という文字を見て「へえ、この本『じゅうはんでき』だってさ。売れてるんだなあ」と言ったら、友人に呆れ顔で「それはな」と間違いを指摘されたものです。この日記をお読みの皆さんなら当然正解をご存じですね。 その友人から映画の試写会に行かないかという誘いを受けました。 『ミリオンダラーベイビー』 。前評判が高いのは聞いていたのですが、どんなもんだろうと予告編サイトを見ると、おお!メチャメチャ面白そうじゃん! なんか「さわり」のストーリー紹介だけで涙ぐんでしまいました。「試写会ぜひ頼むよ」と友人に返事すると、「分かった。じゃあ応募しとく」。へ?チケットあるんじゃないの? 懸賞なら当たってから声かけろよ! 2005年05月02日 経営者感覚 「うちの社員は経営者感覚をもっと持ってほしいねー」なんてことを、経営者の方はよくおっしゃいます。たとえばどんなことですか?と突っ込むと、危機意識を持って欲しい、コスト意識を持って欲しい、長期的視点を持って欲しい、もっと全社的な視点を持って欲しい、…と、そういう感じ。 「でしょ?」と同意を求められたら、「その通りです!」と力強くうなづいていたでしょうね。かつての(コンサルタント会社時代の)ワタシならば。「強い会社というものは、社員一人ひとりが経営者なんですよ」などと訳知り顔で答えたでしょう。 今は、そうは思わないです。無理だもの(笑)。危機意識とかコスト意識とか、社員が持てたとしたってそれは「社員レベル」でしかありません。「企業レベル」でそんな感覚が持てたらすごいことです。そういう社員がいたらぜひ次期役員候補として取り立てて欲しいものです。 「社員に経営者感覚を持て」なんて、車の客席に乗っている者にドライバーと同じ感覚を持てと言っているようなもの。もっと卑近な例でいえば、お金を賭けてギャンブルしている者の緊張感を横で見ているだけの人にも持てと言うようなもの。当事者意識は当事者でなければ持てません。そう思いませんか? 「経営者感覚を持って欲しい」という経営者の話をよくよく聞いてみると、「自分は自宅を抵当に入れてまで必死に経営しているのに社員は呑気すぎる」みたいな思いが根っこにあることが多いようです。そりゃ言いたいことは分かりますけど、経営者ってそういう仕事じゃないですか。その「必死」さを社員に求めようったって、ねえ。よく言われるように「経営者は孤独」なんですよ。 社員に経営者の思いを理解してもらおうったって無理。経営者が社員の現場の仕事を知らないように、社員だって経営者の仕事なんて分かりません。そう割り切って「経営者は良き経営者であれ、社員は良き社員であれ」としたほうがずっと現実的じゃないですか? それぞれがそれぞれの役割をきちんと果たすように導く、そういうのが経営じゃないかとも。 というようなことを、今日ある社長を話していて感じました。ワタシ自身、立場が変れば(コンサルタントからヒラ社員へ)意見も変るものだなあと、身にしみて感じているところであります。まあ寂しくなったらいつでも呼んでください。今はもう「元コン」ですから、友人として無料で話相手になりますよ(でも夕食などご馳走していただけると一層ノリがよくなります)。 2005年05月03日 夢の仕事 いや、まあ不謹慎と言われるのは百も承知なんですが、でもやっぱり「おおっ」と小さな歓声をあげながら見てしまうのは事実です。ニュース番組で出てくる、JR西日本の脱線事故を再現したマンションや車両の模型。よくあれだけ精巧なものが作れるなあという。 さすがに突っ込まれたマンションの状況を再現するのは各局ともに遠慮しているようですが、電車のほうは実物をそのまま縮小したかのようにリアル。どこの局だったか線路の枕木や敷石まで作り込んでいて、見えるかどうか分からない部分にここまでこだわるかという職人魂に恐れ入ったものです。 細かさばかりではありません。事故が起こったのが朝だったとはいえ、当日夜のニュース番組にはもう模型ができていたじゃありませんか。メチャ早くありませんか! 一体どういう人があの模型を作っているのか。テレビ局の美術さんでしょうか? 模型といえば思い出すことがあります。 もうずいぶん前のこと、ある重工業の工場で、ワタシは模型を仕事にしている人に会ったことがあります。仕事にしているといっても、模型を「作っている」人ではなくて「使っている」人ですが。 ワタシはアニュアルレポート(外国投資家向けの企業の年次報告書)の取材と写真を撮るためにそこを訪れたのですが、研究棟内にあった大きなプールに目が釘付けになりました。そこには何分の1か分かりませんが、とにかく長さが3m以上はある大きなタンカーの模型が浮かんでいたんです。 「このプールは波を起こして船の揺れをチェックできるんですよ」 「ほんとですか!それぜひやってください!」 工場の人が自慢げに(いや、そう見えたんだもの)スイッチを入れると、向こう岸で生まれた波がこちらに近づいてきました。波は船の舳先に当たって二つに分かれます。いやしかし、その迫力。 「波の大きさや種類も調整できるんです」 別のスイッチを入れると今度はまるで嵐のような波が起こり、船の模型は左右上下に大きく揺さぶられました。 満足そうに見下ろす工場の人とワタシ。 またその会社には橋梁部門もあり、そちらもぜひにと取材させてもらいました。 そこではいわゆる「風洞実験」をやっていると聞いたからです。風洞実験とは橋の模型を筒のような密閉された部屋に入れて風を送り、模型に無数にくっつけた糸のなびき方を見て構造物の強度をチェックするものです。 それだけに、その模型は相当実物に忠実なスケールで制作されており、当然価格のほうも数百万円するのだと聞かされました。 船のときと同じように目の前で実験を見せてもらいましたが、スイッチを入れるおじさんはやはり楽しそうでしたね。そこでもワタシは至福のときを過ごしました。 そこでワタシがおじさんにした質問は、本来の業務に関係ない興味本位なものばかりでしたが、おじさんは懇切丁寧に教えてくれたのを覚えています。理系の人はツボにはまるととどまるところを知りません(失礼)。 再び鉄道事故。2ちゃんねるを見ると「脱線事故の模型をニュースで使い終わったらぜひもらいたい」と、鉄っちゃんたちが熱く語らっていました。うーん、ちょっと分かる。本当にくれたら困るけど。 2005年05月04日 大阪湾岸自転車周遊(固有名詞満載) kota0002 さん、再リンクありがとう。お互いいろいろあるけどがんばろうな。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ さて五月晴れの空の下、半年振りに自転車を引っ張り出してサイクリングしてきました。春先は花粉のせいで(走行中にくしゃみが出たら超危険!)、3月から4月は再発した背中痛のせいで延び延びになっていましたが、ようやく仕事もカラダも落ち着いて、遅まきながら今日の「初乗り」とあいなったわけで。 あ、念のために言っておきますけどママチャリじゃないですから。ちゃんとしたマウンテンバイクですからね。とはいえここ数年町乗り専用ですけど。 今日のコースは大阪湾岸をぐるっとまわる「春の海満喫」コース、一周約70km。 まずは大和川まで出て、堤防上を河口近くまで疾走。ここは向かい風がきついので背中を丸め、ギアは若干落として根気よく。途中COLNAGOのロードマシンに追い抜かれ、少しの間ムキになって追いかけたのですが、無理して最初に体力を使っても後が持たないと困るので深追いはせず。 ワタシの場合は突然ガクーンと体力が落ちるタイプなので、その日の体調を見ながらどれだけ最後に余力を残しておくか、その調整が難しいところ。 大和川河口で積み上げられたコンテナの山が見えたら、右折し南港大橋まで一気。ここはもうすでに海に突き出した人工の半島です。橋の下には上半身ハダカになって肌を紫外線にさらす男子が数人。九州方面に向かう大型フェリーが並んで停泊しているのを横目に橋を渡りきると、次第に自動車が増え始めます。実はこの連休中、インテックス大阪では食品関連の見本市が開催されていたんです。のぞきたかったんですが、今日はサイクリング優先なので素通り。 ATCで左折し「海の時空館」の方向へ。これまで工事中だった海沿いの遊歩道が完成していたので、さっそくそちらのほうに行ってみました。路面はボードウォークになっているのですが、これが結構長く、対岸の海遊館や観覧車がすぐ目の前に見えるほど近くまで続いています。海に向かって設置されたベンチでは読書をする人もいて気持ち良さそう。次に来るときはワタシも本を持ってこよう。いっぽう芝生のところどころで「一歩手前」まで盛り上がっているカップルが何組か。犬か君たちは。警察を呼ぶぞ。 咲洲をぐるっと一周して住之江から大正に上陸。このあたりの運河は木場になっていて、今日はさほどありませんでしたが多い日は水面が丸太で埋め尽くされます。 実は大正といえば、ワタシの父親が20代前半から40代半ばまで働いた造船所があるところ。父親は家庭に仕事を持ち込むことを極端に嫌ったので、ワタシは父親の仕事の実態をほとんど知りません。が、一度だけ事務所に連れて行ってもらったことがあって、そこに行けば何か思い出すこともあるかも知れないと思ったのですが、結局事務所そのものが分からず。周囲の建物も最近できたような新しいものが多く、父親が見たであろう風景はもうそこにはなかったのかも知れません。 それから天保山方面まで足を伸ばし、かなり回り道をしましたが、心配した背中痛も出ず自宅に帰り着くことができました。ビールが欲しいところですが、この連休は断酒と決めているのでぐっと我慢してミネラルウォーターをコップに一杯。風呂で汗を流して新しいシャツに袖を通すと、陳腐ですがまさに生き返ったような気がします。洗面所の鏡に顔を映すと、うわ、鼻の頭が真っ赤。 港の遊歩道でわが愛車を撮影。↓いちおうフランスMBK社製(自慢)。 2005年05月05日 大学生相手に この世の中、先のことなんか分かりゃしません。 今、ワタシはウェブの仕事で飯を食っているんですが、学生時代からそういう仕事がしたかったのかというと、ワタシの学生時代にはパソコンすらなかったわけで、当然インターネット(的なもの、世界)など想像だにしませんでした。 キャリアの中で一番長い経営コンサルタントだって、デザインがやりたくて入った会社がたまたま経営指導もやっていて、バブル以降CIブームが去ってデザインの需要がなくなって、仕方なくやり始めたものだし。でも結局それに救われている。 私生活だってそうで、学生時代に女の子とつきあったこともなかったワタシが何回も結婚しているわけで、これはどういうことだ(笑)。 とにかく先のことは分からない。 でもだからって、先のことを考えることが無駄だとは言わないですよ。 ただ「この先どうなるか」を必死に予想したってあまり意味はないわけで、大事なことは、どんな変化の中にあっても「絶対にこれだけは譲れない!」っていうものをはっきりさせておくことですね。それ以外は思い切って変えたり、捨てたりする。それが大事じゃないかと。 そういうものを持たずに変化に場当たり的に対処するのを「臨機応変」とか言う人がいますが、それは違いますから。 ・・・・・・・・ なんてことを 「情熱の学校」 学長エサキ氏が主催する大学生対象の勉強会で演説しちゃいました。エラソーに。 2005年05月06日 おめでとう山本さん! リンクした方々の日記を巡回していると「40歳からの仕事術」が更新されているじゃありませんか。閉鎖したとか言っといてどうしたのかと思ったら、大変な栄誉を受けられたようです。ファイナンスの世界は詳しくないんですが、これはスゴイですよね!?日本人で唯一ですもんね! とりあえずワタシも広報のお手伝い。ニュースリリースは こちら 。 2005年05月07日 Shall we ダンス? アゲイン ハリウッド版が公開されるのでオリジナルも一緒にどうぞ、という「ポテトもいかがですか」的マーケティングに乗るのはシャクだけれども、新作を見にわざわざ劇場まで行くことはないしと妙な言い訳をしながら見ました。『Shall we ダンス?』 たしか3回目。めちゃくちゃ好きってわけでもないんですが、テレビでやっているとつい見てしまいます。(それは好きってことですな) やっぱ分かるもの、すごくワタシと似ているんです性格が、主人公と。 奥さんに隠れてダンスを始めて、でもばれてしまって。 そしたら「もういいんだ、やらない」と拗ねて。 ラストは憧れの先生が渡英してしまうお別れパーティーに招かれて、みんな自分を待ってるのを知っているのにわざわざパチンコ屋に入って時間をつぶしたりして。 なんていうのか、みっともない。滑稽。かっこ悪い。 しまらない。男らしくない。ずるい。情けない。 パーティーに行こうかどうしようかと迷う主人公を、「行け!行けって!何やってんだ!」と叱咤するワタシ。 最後の最後にパーティーに駆けつけて先生と踊る主人公を見て、「結局おいしいところは持ってくんじゃねーか。ったく、自分の気まぐれでみんなを振り回すなよ」と毒づくワタシ。 同じセリフ、過去に何度言われたことか。自分。 ・・・・・・・・ ハリウッド版、かなりオリジナルに忠実な作りのようですが、ラストのパーティーに行くかどうか迷う心理描写はどうなるんでしょうか? ああいうウジウジしたのってアメリカ人の共感を呼ぶと思えないですが…。気になるなあ(たぶん映画は見ないけど)。 2005年05月08日 浅草メモリーズ 今回の『タイガー&ドラゴン』は映画『Shall we ダンス?』と時間がかぶっていたのでビデオに録画して見ました。いやいや、毎回(って前回と2回しか見てないですが)1時間をあっという間に感じさせてしまうパワーはすごいです。 それにしてもゲスト出演だった森下愛子、キレイだったなあ。昔から年上には弱いワタシですが、不惑過ぎてもまだ年上好きな自分を再発見してしまいましたハイ。 物語の舞台は浅草なんですが、実はワタシにとっても浅草はゆかりのある場所。かつて勤めていたコンサルタント会社のひとつは大阪にありながら東京のクライアントが多く、毎月1週間くらいは東京にいたんです。その定宿が浅草にあったというわけ。だから浅草寺とか花やしきとかあの辺の淋しい裏道とか、けっこう詳しいんですよ。 今はもう随分減りましたが、昔ながらの伝統職人の店もたくさんありました。髷のカツラの店とか。商店街のはずれにあったコーヒー屋も美味かったなあ。普通の民家みたいで玄関先に鉢植えの朝顔がありました。朝ゆっくりでいい日は必ずそこでモーニングをいただいてから会議に出たものです。ドラマみたいに屋台ではなかったですが、古くて風情のあるおでん屋も好きでした。ただ一般的な関西人の好みには合わなかったのか、仲間内では不人気でしたが。あ、そういえば神谷バーって一回も入ったことなかったなあ。 一度だけ、当時まだ入籍していなかった女房を呼んで花やしきで遊んだことがあります。日本一怖いという評判の(壊れそうで、という有名なオチ)ジェットコースターに乗ったり、思い切り手作り感覚のお化け屋敷に入ったり。たしか平日だったので他に客もおらず貸しきり状態でした。場内の係員はおばあさんが一人しかいなかったようで、常にワタシたち2人についてまわり、何かの遊具に乗るとその場で直接料金を徴収されました。あまり動くとしんどそうだったので、逆にこっちが気を使いましたね。たしか冬のよく晴れた日で、地面に2人(+1人)の影が長く伸びていたのをなぜかよく覚えています。下ばっか見てたんだな。 こういうと分かってしまうかも知れませんが、定宿のホテルは某プロ野球球団も東京遠征の際の宿舎に使っており、同じエレベーターで現大リーガーの有名選手と乗り合わせたこともあります。また同じチームのある外人選手が部屋に日本人の男の子を連れ込むのを偶然見てしまったこともありました。おっと、この話は危ないのでここまで。続きはまたの機会に。 ・・・・・・・・・・・・・ きゅにきゅにさん、リンクどーもです。早くいっしょに仕事がしたいね! 2005年05月09日 新入社員だより(その5) 新人クンからメール。この週末に職場の親睦会をかねたボウリング大会があるのですが、「自分も出ていいでしょうか」と。実は先週、大事な連絡を怠ったことで得意先に迷惑をかけてしまい、上司に叱られたことを気に病んでいるようです。 ワタシは「そういう気分をリセットするために親睦会があるのだ」と、ちょっとイイカゲンな返信。でもそういうもんでしょ? まったく、おたくらのせいでウチの新人が悩んじゃってるじゃないか、JR西日本。 2005年05月10日 同名のよしみ ちゃと姉さんが営業電話の話を書いていたのでワタシも一つ。 ワタシの知り合いで事務機のセールスをやっている平林クン(仮名、でもこんな感じの名前)には電話でアポをとる秘術があります。 彼は法人営業で主に新規開拓を担当しているのですが、彼のやり方はまず検索エンジンや会社年鑑を駆使して自分と同じ名前の社長の会社をリストアップするんです。で、「もしもし、平林です。社長いらっしゃいますか?」と電話をかける。 これが「田中」や「鈴木」だったら「どちらの田中様ですか?」と確認されるでしょう。でも「平林」くらいの「あまりありふれていない名前」だと、電話に出た人は「社長の親類かも」と勝手に思い込んで、かなり高い確率でつないでもらえるのだとか。アポをもらって営業に出かけていっても、「同じ名前ですねえ」という和やかムードの中で社長と商談ができるのだそうです。 一度見せてもらったことがあるのですが、彼の名刺ホルダーの中には同名社長の名刺がぎっしり。同じ名前ばかりの名刺が並んでいるのってなかなか壮観です。 セールス電話に仕事の手を止められて「キーッ!」となっている方には不愉快な話かもしれませんが、まあ彼はきちんとお客のお役に立っているということでお許しを…(ワタシも無礼な押し売りセールスを支持しているわけではありませんので)。 2005年05月11日 今日に限って 職場にはいつも一番乗りのワタシ。ところが今日に限ってカギを自宅に忘れてきてしまい、職場近くのコンビニで時間をつぶすことにしました。自宅で朝食をとってコーヒーも飲んできたので、喫茶店やファーストフード店に入るのは気が進まなかったんですよ。 職場から一番近いコンビニ「L」は店員と顔なじみなので、立ち読みなんかしていたら話しかけられそうでイヤだし、そう思って普段はあまり行かない「7」で時間をつぶすことにしました。 そろそろいいかなという時間に「7」を出て(いちおうコーヒー牛乳なんか買いましたよ。まんが雑誌を3冊読ませてもらったし)交差点で信号待ちをしていたら後ろでキキキキーッザザザッと自転車が急停車する音。「だれだ、あぶねーな」と思って振り向いたら「ども、舎路人さん」と見たことのある顔が。 おお、最近楽天よりも「シーサー」とかで活躍中の@kenjitさんではないですか。 なわけで、しばらく歩きながら世間話。 「舎路人さん、 『情熱』 のほうはどうですか?」 「うーん、まあぼちぼち」 「この道はいつも通ってるんですか?」 「今日だけ。それで@keinjitさんに会うっていうのもすごい偶然ですね」 「ほんとそうですよ。実は電話しようと思ってたんです。ちょっと仕事頼めそうで」 「おお、それはうれしいです」 普段通らない道を歩いていて、めったに会わない人と出くわすというのもどこか運命的です。これが神の見えざる手ってやつですか(違います)。しかも相手はワタシに連絡をとろうと思っていたところだとは。 こういうの、考えようによっては、最近仕事のやり方や考え方が固まってきていることへの警告のようにも思えます。角度を変えてやってみなさいという天の啓示かも知れません。 では。 いつもJRで行くデザイナーの事務所へは地下鉄で行ってみる。 本屋へ行って絶対に行かないフロアを覗いてみる。 普段は見ないサイトでニュースを拾う。 近所にあるのに入ったことのない食堂でお昼を食べる、もしくはいつもの食堂で一度も頼んだことのないメニューを頼む。 そういうところから、何か発見があるかも。 これって楽天日記でいえば「ランダム」だな。風向きを変えるには自分が向きを変えればいいということで。 まあとにかく@kenjitさん、仕事のほうは期待してますのでね。 2005年05月12日 こてりん 実は思うところあって1ヶ月断種、じゃなかった断酒していたんです。 理由は、いろいろです。 とりあえず一昨日で目標は達成。黄金週間中も酒は一滴も口にせずに過ごしたもんね。なかなかやるじゃんワタシ。と、だれも誉めてくれないので自分を誉めます。 そういうわけで、昨夜は久々に飲酒しましたよ、缶チューハイなど。 そしたら1本だけでほんわか~となってしまい、そのまま「ぐー」。 外で飲んだら何時間か飲み続けてもどうってことないのに、うちで一人で飲むとこのザマ。しかもカーペットとはいえ堅い床の上で寝てしまったので、睡眠時間は十分なのに疲れは全然とれていないし。情けないっす。 2005年05月13日 目標は藤井隆 「冗談はあるけど嘘はなさそう」 「段取りとか、序列とかをすごく大事にしている感じ」 「彼の悪口を言う人っていない気がする。彼自身も他人の悪口とか言わないし」 「さりげない気配りがあると思う」 だ、そうです。ワタシの周囲の女性による藤井隆評。もちろん今回の婚約報道の話題の中で聞いたものです。 ワタシは彼のことをどちらかといえば「カマ系」「キモイ系」だと思っていたので、女性たちの彼への好意的な意見は驚きでした。 実際、新聞やネットの記事を見ても「さわやか会見」「思わず応援したくなる」なんて書かれているし、彼への好評価は決して女性だけのものではなさそうです。ワタシの目が節穴だったということでしょう。 なるほどね。世間はやっぱり「常識的なオトナ」が好きなんだ。 男子諸君、女性にモテたければ某雑誌を読んで「チョイ不良オヤジ」を目指すよりも藤井隆を観察したほうが学ぶものは多いかも知れませんぞ。 ・・・・・・・・・・ 全然関係ないですが、ワタシは藤井隆と同姓同名の男性を2人知っています。 2005年05月14日 アイロン職人 もうさすがに着ることもないだろうと、冬物のコートやウールのスーツ一式に暇を出しました。ひと冬ご苦労さん。ゆっくりクリーニング屋さんに汚れを落としてもらって、次の冬にはまた元気な顔を見せてくれたまえ。 利用するクリーニング店はいつも同じ。洗濯からアイロンまで全部家内制手工業でやってくれる地元のお店があるんです。最近は大手チェーンの取次ぎ店があちこちにできて少なくなりましたが、やはり手作業はイイです。 初めてそのお店を利用したとき、返って来た服を見て驚きました。まるで新品みたいにキレイになっているし、何よりアイロンが素晴らしかった。ズボンの筋なんか雨に濡れさえしなければワンシーズン乗り切れそうなほどピシッとした仕上がりだったんですから。値段だってそんなに高くないし。 聞いたところによると(ワタシはお店のおばさんと世間話をするのが結構好き)、このお店はクリーニングの全工程を店内でやってはいるものの、アイロンだけは職人に来てもらっているのだとか。 なんと、アイロンがけの専門職がいるということを、ワタシはこのおばさんとの会話で初めて知りました。なんでも「アイロン職人」は大手チェーンの工場から町の小さなクリーニング店まで、いろんなところに呼ばれていってはひたすらアイロンを当てているんだとか。流れ板、ならぬ流れ鉄って感じですか。資格もあるそうです。 しかも驚いたことに、ズボンとワイシャツでは専門が別なのだそうで、なんかドイツのマイスターみたい。向こうではシルクハットのつばを曲げるだけの専門職までいるそうですからね。まさに職人の世界って感じです。 このアイロン職人、「けっこう引っ張りだこで忙しいらしいのよー」とは受付のおばさんの弁。職人のスケジュールの都合で待たされることもあるのだとか。そうなのか。ワタシの眼がキラリと光ったのをおばさんは気づいたでしょうか。 実はワタシ、アイロンに関しては結構自信ありますから。こう見えても(見えないけど)実家を出てから約20年、その年月はワタシのアイロン歴でもあるのです。自分のワイシャツはもちろん、女房のプリーツスカートまで完っ璧にアイロン当てますから。 よーし、次に仕事に失敗したらアイロン職人という道があるな。覚えとこ。 2005年05月15日 くっさーい はーい!中年のお友だち!元気かな。 今日はみなさんに教えてほしいことがありまーす。年をとると人間だれしも体に変化があるものですが、次の3つのうちイヤだなーと思う順番を付けてくださいね。 1.中年太り 2.髪の毛が薄くなる 3.加齢臭 あと酒が弱くなるとか老眼とか、男性ならEDとかありますがそういうのは置いといて、とりあえず上の3つ。どうかな? 実際、こういうのはなってみないと分からないですよね。ワタシ自身がそうですから。恥ずかしながらワタシはこの3つ全部あてはまるんですが、1も2もさほど気になりません。(気にするほど顕著ではないということもありますが) でも3を他人に、しかも職場の若い女の子に指摘されたのはショックでした。腹が出るより額が後退するより、臭いのほうがイヤな自分をそのとき初めて知りました。やばーっと思いましたよ。タバコも吸わないしちゃんと毎日風呂にも入っているのに臭うとしたらアンタ、加齢のクサみしかないじゃないですか。 そういうわけで、1ヶ月間、徹底的に酒と油を抜きました。晩酌なし、付き合い酒なし、寝酒はもとより習慣がないので関係なし。食堂に入っても揚げ物の順列組合せで構成したような日替り定食は選びません。ファーストフード店でもコーヒーだけ。つい最近まで断酒していたのにはこういう理由があったのでした。だれも聞いてくれないから自分で言ってしまいます。 そうしたら、とりあえず臭いは大丈夫みたい。そもそも体調が良くなったのがいいのでしょう。口臭もないし、おなかも多少へっこみましたから一石二鳥。 多分ワタシが「臭い」に対して極度に不快感を持っているのは、父親のそれがイヤだったからというのが多分にあると思います。幼いころの父の記憶はほとんどないのですが、わずかに残っているのは、抱き上げられたときにモロに顔にかかった口臭とタバコの臭いですから。(思い出した。えずっ) あれはイヤでした。本当にイヤでした。後になって懐かしさを感じるなんてこともありません。自分はああはなりたくないとずっと思ってきたわけで。 まあしかし、食生活次第である程度臭いは抑えられることが分かったし、とりあえずお酒は解禁。お誘いをいただく分には問題ありませんので、お気軽にどうぞ。 2005年05月15日 源流を訪ねて ちゃと姉さんの日記で「人生経験値」というチェックシートがあるのを知り、早速やってみました。140の設問でワタシのYESは76。多いのか少ないのか。分析手法までは付いていないですが、これをネタにすれば話題に詰まったときなどに便利ですね。 まあ、それはそれなのですが、このシートをやった後に多分だれしもが持つ関心は「これを作ったのって一体だれよ?」でしょう。もちろんワタシも同じで、探ってみたくなりました。 ちゃとさんの日記によると「ショウメイ」さんの日記で知ったとあったのでそちらへ飛んでみると、その人は「楽天かぐや」さんを通じて知ったと書いてあります。で、その人の日記へ飛ぶと、ブログランキング仲間の「ケイ」さんがネタ元だと。「ケイ」さんの日記は楽天を飛び出して個人サイト。でもその方も「はやっているので自分もやってみた」とあり、この旅にはまだ先があることが示唆されています。 なんだか面白くなってきました。子供の頃、自転車で大和川の上流までさかのぼっていった「探検」を思い出しました。あのときのワクワク感が胸によみがえります。まさにインターネット・エクスプローラー。 「ケイ」さんの日記のトラックバックをいくつか見てみると、ここに有力な情報がありました。どうやら歌人でエッセイストの穂村弘氏が著作『世界音痴』の中で発表し、それを「J」さんというHNの人がカスタマイズしてミクシィのブログで書いたところ広まったのだとか。→参照(ただしこちらは全部で93項目。ちゃとさんの段階で50近く増えているっていうのが面白い)。「J」さんも、まさかそんなに広まるとは思わなかっただろうなあ。 ゆったりした日曜日の朝、情報の源流を訪ねる1時間弱のアームチェアトラベリングを楽しませていただきました。1人のブログに転載されるごとにこのシートがどれだけの人の目に触れるのか、数学に強い人は計算してみて下さい。(そっち方面への興味はあまりないので。マーケティングで食っている身でそれではいかんのですが) ところで「人生経験値」の設問には、「だれにでもありそうな経験」(例:結婚、しゃぶしゃぶ、メガネなど)と「だれにでもなさそうな経験」(例:幽体離脱、先生を殴る、エスカルゴなど)が適度にブレンドされています。このあたりを披露しあうと自己紹介のときに面白いと思いましたね。「だれにでもありそうだけれど自分にはない経験」と「だれにでもなさそうだけど自分にはある経験」をお互いに明かすという。 ちなみにワタシの場合、前者は「ディズニーランド」や「競馬」などで、あまり面白くありませんが、後者は「一万円以上拾う」とか「同性から告白される」とか結構ネタ豊富。そのうち日記で。 |