ご当地グルメ研究所

2019/01/27(日)00:00

長崎佐世保バーガー

九州・沖縄(67)

佐世保バーガーとは、長崎県佐世保市名物の手作りハンバーガーのこと。味はそれぞれの店で異なりますが、①注文を受けてから作る、②ハンバーガー自体が大きい、③各店が独自に調合した甘めのマヨネーズソースをたっぷり使っていることが特徴。佐世保では、佐世保のハンバーガーショップのことを総称して佐世保バーガーと言っています。だから、ハンバーガー店で、「佐世保バーガー」の名前がついているものはないのです。 朝鮮戦争による特需で、佐世保が好景気に沸いた1950年前後、米海軍関係者から教わって作ったのが佐世保バーガーの始まりと言われています。当時、米軍基地の周りには、外国人バー街を中心に100店舗以上ものハンバーガーショップが立ち並んでいました。徐々に淘汰されてはいますが、その頃から今まで3代にも渡って50年以上も営業している店も少なくありません。 佐世保は明治19年に軍港が設置され、他県から人々が流入して急速な発展を遂げた典型的な港町だけに、開放的で新しいもの好きな人が多く、ハーバーガーも評価されたのでしょう。マクドナルドが日本に上陸したのが1971年7月20日(銀座店)ですから、その20年以上も前に、佐世保の人々はハンバーガーを食べていたのです。佐世保は、我が国のハンバーガー伝来の地ということになります。佐世保のハンバーガーショップは、それぞれ工夫して独自のハンバーガーを作り上げています。だから、佐世保に行くと、いろいろな種類のハンバーガーに出会えます。ベーコンエッグバーガー、チキンカツバーガー、ヘルシーバーガー、ステーキバーガーなど。2003年5月、東京・中野にオープンした佐世保バーガーの店「ザッツバーガーカフェ」(今は「サセボー」)のヒットを 皮切りに、全国的にハンバーガー愛好家の間で佐世保バーガーが注目を浴びているのです。

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