仕事での成長
非常に個人的な独断と偏見だけど。正社員にならなきゃ本当の意味での仕事での成長は無い、と思う。やっぱり。アルバイト、パート、派遣みたいな非正規雇用と、正社員は全然違う。処遇が違う。給料も、ボーナスも、保険も、福利厚生も。だからその分求められる「仕事の量と質」が全然違う。話にならないくらい。そして、そうあるべきだと思う。もらってる給料分の仕事はしっかりやらなきゃいかんでしょ。バイトと同じレベルの仕事しかしない社員は話にならん。少なくとも、周囲の信頼は得られない。その先もない。一方で非正規だとそれなりの処遇になる。会社の意向次第で突然首切られても文句言えない。だからその分、仕事の質だってそれなりのレベルでいいはず。雇う側も、文句は言えない。仕事の対価を与えないのだから。与えられた仕事をこなすだけの姿勢と、自分で問題点を発見して仕事を取りに行く姿勢とでは、その先に得られるものの質も、たどり着く場所も、全然違う。だからアルバイトをしていたこの一年半で、私の「仕事での成長」というのは、限りなくゼロに近いものだったと思う。“そこから先は社員の仕事だ”って線引きしちゃってたから。積極的に仕事を取りに行かなかったから。たとえば、とあるバイトが仕事でミスをした。「じゃあ他の人が同じ間違いをしないためにはどうすればいいか?」を考えるのは、誰の仕事?そのミスをしたバイト個人に対して「なぜ間違えたのか」という一点で追及しても意味がない。「誰もが同じ間違いを二度と繰り返さないためにはどうすればいいのか」をそのバイトだけに考えさせるのも、違う。それは社員が主体となってやる仕事だと思う。バイトが安心して仕事ができるように、間違えないための「仕組み」を考えるのは社員の仕事。何もないところに、みんなが安心して着いて来れる道を作る、大きな仕事。仕組みを作るのは大変な仕事。頭を使う。根回しも必要。一人じゃできない。耐えなきゃいけない。バイトに求める仕事じゃないはず。そういうプレッシャーの中でこそ、仕事での成長があると思う。逆に言えば、バイトにはプレッシャーがない。何も求められないから。必要以上に頑張らなくていい。言われたことだけやってればいい。だから、そこに仕事の成長は無い。アルバイトとして過ごす10年と、正社員として過ごす10年では、その先に行きつく場所は全く違うと思う。だからやっぱり、今の日本で真面目に仕事するならまだまだ正社員として頑張るのが一番だな、と改めて感じたのでした