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ワインを飲む機会が多い毎日ですが、最近のお気に入りはスペインですね。
小皿料理のタパスがいちばんのアテですが、パスタや和食にも合いますし、何よりコストパフォーマンスにすぐれています。赤は軽めから濃厚なボディのものまで、白は比較的フルーティタイプ、デザートワインなどバラエティも豊か。 なかでも、シェリーは昔から日本になじみの深いスペインワインです。 淡い色で軽いフィノタイプと濃い色で重厚なオロロソタイプに大別されます。 フィノタイプは、独特のフロール香というアロマがあり、食前酒やマンチェゴなどのチーズに合います。オロロソタイプのペドロヒメネスなどの極甘タイプはデザートワインに。 シェリーの伝統的な作り方を「ソレラ・システム」といいます。熟成したシェリーの樽の上にそれよりやや若いシェリーの樽を順次3段から5段積み上げます。最下段の樽(ソレラ)から製品にするためのシェリーを三分の一抜き取り、そこへ下から二段目の樽から補給します。下から二段目の樽には三段目の樽から、と順次補給していきます。これをソレラ・システムと呼びますが、日本のお酒にもこれとそっくりな製法をするものがあります。 泡盛(古酒)です。 泡盛もソレラ・システムと同じ方法で古酒(クース)に新酒を継ぎ足していきます。これを「仕次ぎ(しつぎ)」と呼びます。 この二つのシステムの目的は、酒の熟成と品質の均一化です。 ときどき若い酒を足してやることで、長年の熟成に耐えられるようになります。実際、古酒には300年ものの古酒もあったといいます。 多良川(宮古島) 泡盛 琉球王朝 琉球王朝 8年古酒ブレンド 300年の古酒は琉球王朝の直系の家系に伝わっているそうです。 何世代もの人が受け継ぐお酒。西のスペインと東の琉球で同じシステムが使われているのは、人間の食に対する叡智そのもの。まるで人の文化が脈々と受け継がれているようです。 お酒って、やっぱり奥が深いですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年03月08日 22時45分40秒
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