信玄餅の食べ方について
⇒一般市民が信玄餅食べるとこうなる世の中に、銘菓と言われるものは数多くある。安倍川餅、八ツ橋、赤福などなどしかし、信玄餅ほど扱いが難しいものはない。この信玄餅は、きなこ餅に、黒蜜がかかったもの静岡人の私にすると、きなこ餅部分、いうなれば安倍川餅の箇所だけで十分である。黒蜜はいらない。そのきなこ餅が、厳重な容器に入れられ幾重にも包まれている。なぜそんなに厳重に扱われるのか全くもって不思議である。さすがは、お館様お城の奥深くに住まわれているようだ。さて、その包を解いてやっとのことで信玄公とご対面となるわけだが、実際の食べるもち部分の小ささにがっかりすることこの上ない。そして、いざ食べるとなるとこれがまた大変黒蜜をかけると、きなこが黒蜜をはじいてしまって餅に絡まない。何とかして、口に運んだときには、蜜もきなこもボロボロ下に落ちてしまうことになる。あたり一面、きなこの海である。不精な人なら服には黒蜜の染みが付くはずだ。そして、餅に対するきなこと黒蜜の量がかなり多い。黒蜜は個袋一つにつき、一つ入っていて、餅につけるなら半分ぐらいで足りる。多けりゃ使わなければいいのだが、ある物は使うという悪いくせによって大体のものは、とりあえず全部かけてしまうであろう。そうすると、餅を食べた後には容器には、滑り落ちたきなこと黒蜜が残る。きなこはまだしも、黒蜜は勿体無いので、きなこと黒蜜を混ぜて、きなこ棒の出来損ないみたいなものを作って食べる。意地汚いと言われればそれまでだが、結構な量になるので食べないのも勿体無く感じる。以上のことから、餅に対する廃棄率がかなり高く、しかも食べづらい。果てまた、最後にはきなこ棒づくりを行わなければならないという、銘菓としてはいかんせん欠陥が多い食べ物であると思う。◇評価◇名前:信玄餅場所:山梨銘菓味:☆☆☆レア度:☆☆安倍川餅に黒蜜がついてさらに上品になった味きなこが周りに散乱して困る。黒蜜を残すことに抵抗なき御仁にとっては、全くもって素晴らしい素晴らしいお菓子である。(事実皇族の方から賞を授賞している)