2005/07/08(金)13:09
NPO法人 バードリサーチ ~ 近所のスズメっ子は元気ですか?
今、日本は野鳥の子育て真っ盛り。
スズメの子はよちよち「ちゅんちゅん」、カラスの子はばたばた「あわーあわー」と可愛い仕草で初めての外の世界に一生懸命生きています。
そんな鳥達が豊かに暮らす日本ですが、ニュースなどでも話題に上る環境破壊の影響を受けて、生活が激変中・・・のはずなのですが、実際彼らの生活がどう変化し、どんな影響が見られるのか、ほとんど研究されていないのも日本の現状です。
少なくとも、バードウォッチャーが多いヨーロッパに比べると、驚くほど野鳥の生態が調べられていません。
それは、深山幽谷の野鳥だけではありません。
身近なツバメやスズメが、50年前と比べて増えたのか減ったのか、あるいは、近所のカラスが10年前と今とで、どれくらい増えたり減ったりしているのか、といった単純な情報すらほとんど蓄積されてこなかったのです。
このままでは、ある日突然、日本から「あれ、スズメが居なくなった」「ウグイスって古典に出てくる鳥でしょ?」なんて日がやってくるかも知れません。
ここでご紹介する「NPO法人バードリサーチ」は、身近な野鳥から豊かな自然環境の中にしか居ない野鳥まで、とにかく、今の日本の野鳥達の記録を集めて研究し、後世に残そうと活動をしている環境NPOです。
こちらでは様々なプロジェクトを企画していますが、とにかく野鳥を可愛い、面白い、(あるいは憎たらしいでも)と感じる方であればどなたでも参加頂きたいと思います。拠点は東京ですが、インターネット参加できるプロジェクトが多数ありますので、全国どこからでも参加可能です。
プロジェクトは、熟練者向けのものだけでなく、例えば「ベランダバードウォッチ」や「季節前線ウォッチ」といったもののように、初心者が身近な野鳥の情報を送るだけで、全国調査に参加できるような楽しい企画、構想がたくさんあります。
「ベランダバードウォッチ」
・・・家事の合間の15分間のティータイム、のんびり外を眺めていて確認できた鳥達を記録する企画。あるいは、オフィスのベランダや、営業の合間にいつも休憩する公園のベンチでも可です。
「季節前線ウォッチ」
・・・今年、うちのツバメはいつ巣に帰ってきた?今年、初めてウグイスの歌を聞いたのはいつ?カッコウがやってきたのはいつもより遅かったかな?
といった記録を集める企画。特に、渡り鳥の激減が心配される昨今、こうした記録が野鳥達の保全につながっていくかも知れません。
もし、お好みの企画がない場合は、逆に「こんな企画を作ってください」と直接ぶつけてみるのも良いのでは?
ちなみに、私の知人は、そこで大の野鳥好きで、技術者として勤務中です。
ご興味をお持ちの方は、是非以下のHPで詳細をご訪問下さい。
NPO法人 バードリサーチ (東京都日野市)
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