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カテゴリ:『 里山推薦図書 』
里山と楽しく関わっている中で、何度読み返しても内容が古くならないな、と感じるのが、以下にご紹介している一冊です。
『再生の雑木林から』中川 重年著(創森社 1996年) 植物生態学の専攻後、神奈川県職員として林政に関わっている方なのですが、お会いしても非常に魅力的な方です。 コンセプトは、「みんなが雑木林で楽しく遊べば遊ぶほど、雑木林が再生していく」方法論。中川さんが生態学および林学のご専門の立場から、ちょっぴりアドバイスし、あとは市民が自由な日程で遊んでいく・・・そんな実践例を紹介していらっしゃいます。柴刈りをして森の広場を作り、刈った柴でバームクーヘンを焼いたり、間伐した木でベンチを作ったり、あるいはカブトムシを招待する腐葉土コーナーを作ったり、椎茸のホダ木を組んだり。森はもともと遊ぶ資源の宝庫ですが、材料を調達したり生き物を招いたりするのに、ちょっと生態学専門家の知恵を拝借するのです。 森が好きで遊びに行っているのに、森を傷めてしまっては不本意ですよね。 生態学の専門家と一緒に作戦会議を開くことで、安心して森遊びをできて、しかも森が豊かになっていくんですから、うれしいことです。 ☆ ☆ ☆ 私の大学の出身研究室でも、同じようなコンセプトで雑木林つくりに関わった経験がありますが、植物調査を続けていると、本当に変化が見えて面白かったですよ。 また行きたくなったなぁ。よし、行こ。 この記事が美味しそうだったら、ここをクリック(人気環境blogランキング) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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遊びに来ちゃいました♪
"刈った柴でバームクーヘンを焼いたり" ↑コレ、非常に興味があります。 (バームクーヘン大好き) 私、山や川で遊んで育ちました。 今考えるととっても有難いなーと思って いるのです。 それにしても、ペンペン草が食べられる とは。。(゜o゜) リンクもらいます☆よろしくお願いします~ (2006.02.28 22:46:04)
先日のクロウサギシンポで講演した、近自然工法
の先生の言葉に『近自然工法とは生態系のFood Web を自然な形で復活させることがコンセプトであり、 土木に携わる者はセンスがなければ絶対ダメ』と いう物がありました。自然再生という言葉が出回 る昨今、その緻密な計算と成果を見ると、土木に 対する見る目が変わる思いがしました。 >いい顔してますね。 >模様もなかなか美しいです。 ハブはマジマジと見るととても精緻な模様をし ていますね。これをモチーフにするんだから、大 島紬が複雑な柄になるのも納得です。 (2006.03.01 00:28:24)
始めまして!コメントありがとうございました。野や山で遊んでないなーと思い最近友人たちと山行ったりしたいねと、カブでゆっくり行こうじゃないか!と話しているんです。ブログ読んでおいしいもの探して行きたいです。
(2006.03.01 09:48:09)
最近、忙しさに負けてしまっていて
よそのブログを訪ね歩くことができなくなっています。 だからリンクの機会も減っています。 そんな時、ふとやってきて下さって チョー嬉しいです(^^) 今後ともどうぞよろしくお願い致します! (2006.03.01 19:54:59)
そういえば、近所にはそんなとこない幼少期でした。
それでも、川や田んぼで遊んだりと自然の中でのびのびしてましたが、うちの妹なんて「田んぼは社会科見学で行くところ」の意識です。 なんだか淋しいですよね・・・ 東京の道路に、、、ほんの少しでいいから街路樹を増やしてほしい! 上京してきてすぐ思ったことです。 (2006.03.01 22:01:19)
初めまして。コメントありがとうございました。
自然がいっぱいですね、羨ましいです。僕も田舎の滋賀県に帰った時は心が落ち着きます。これからもちょくちょく寄せていただきます。よろしくお願いします。 (2006.03.02 01:20:42)
Monticola さん、はじめまして。
そして、今日はお誕生日ですね。 おめでとうございます。 人が森で遊び、森がそれによって豊かになる、 理想的な循環ですね。 これからも注目させていただきます。 (2006.03.02 12:37:37)
素敵な活動ですね。確かに温暖化もちょっとした事に一人ずつが気をつけるだけで大きな違いになりますもんね!(´▽`*)
(2006.03.02 14:13:58)
コメントありがとうございました。
木工を生業としていることからも、 雑木林遊び、森歩きは、ずっとテーマではあるのですが、なかなか実践までには至りません。 また、沖縄の森は、雑木林(やっぱり荒れていますが・・・)が少なく、大事なのはむしろ原生林や自然林なので、その辺、また別のアプローチをすべきなのでしょう。そんなこんなで、結構、森遊びもハードルが高いのですが、とりあえず、木工屋としては「もったいない」というポリシーを全面に出すこと、と子供達に木を使った工作を楽しんでもらうこと、くらいがとりあえずできることかなって、ぼちぼちやっています。 (2006.03.02 20:15:35)
島かけすさん
コメントありがとうございます! >土木に携わる者はセンスがなければ絶対ダメ これは大切な視点ですよね。土木企業淘汰のこの時代、環境センスが選別基準のひとつになって欲しいところです(国や自治体のなけなしの予算で施工してもらうんですから、次世代から感謝されるような施工を!)。 >ハブはマジマジと見るととても精緻な模様をし >ていますね。これをモチーフにするんだから、大 >島紬が複雑な柄になるのも納得です。 ----- ほほ~!大島紬の模様にもなっているんですか!綺麗ですもんね。自然のモチーフは私たちに訴えるものがありますよね。もともと動物にアピールするものだからかな?もしくは、要注意模様として遺伝子に刷り込まれているんやろか。 (2006.03.03 16:21:03)
sachiさん、とろろさん
コメントありがとうございます。 活動は今も続いていますよ~(私は主催者じゃありませんが)。お住まいエリアによってはご紹介できるかも知れませんね。ぜひぜひ。 (2006.03.03 16:22:26)
ウズラさん
こちらこそ、ようこそお運び下さいました。今後ともよろしくお願いします。 (2006.03.03 16:23:10)
Reiさん
>「田んぼは社会科見学で行くところ」の意識です。 確かに、これは勿体ない・・・たんぼが近所にあると随分違いますよね。 東京の街路樹は・・・住民陳情が案外効くかも知れませんね。あと、オフィスの壁面緑化を応援して(壁面緑化してくれたところをブログ等でどんどん応援して)盛り上げる!なんて作戦はないでしょうか? (2006.03.03 16:26:31)
環境問題のことでは、分からないことがいっぱい だけど一つだけ分かることがある・・・それは、 森林をきることは、困るということ? このことに対して同じ意見のかたは、なるべく早く投稿してください おねがいします・・・・
(2006.03.06 11:01:14)
理科男さん
コメントありがとうございます! >森林をきることは、困るということ? いまや、数少ない原生林は伐ると困りますよね?(シベリア、東南アジアなどで伐られていますが) 一回人が改変してしまって、もう一度木が生えてきた林は・・・悩みますよね?伐られる前と比べるとずいぶん違う森として歩み始めているわけで・・・。 (2006.03.06 23:23:15) |
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