ゴーヤ泡盛の野毛日記

2004/03/25(木)14:39

「ともよ」野菜づくしの店

野毛仲通りから鳥福と駐車場タイムズの間の路地を入ると、その看板は見える。「おふくろの味 ともよ」。小料理屋だ。横引きの扉を開けるとママがカウンターで煙草を吸っている。いいですか?と聞くと、どーぞどーぞと席を勧めてくれる。カウンターと奥に小さな座敷き。聞けば2階も15名ぐらいまでの宴会に使えるスペースがあるのだという。ママは福島出身。二本松だそうだ。偶然にも祖母の田舎だ。祖母と同じだと言うとうれしそうに笑った。野菜はすべて福島から送ってもらっているとのこと。週に一回くらいの割合で届くというのだから素晴らしい。春は山菜が山ほど届くそうだ。その時にある季節の野菜で調理したものを出すというスタイルで、メニューはない。いつも同じものがあるとは限らないというのだが、それもまた楽しいではないか。今日は何があるのだろうと考えるとわくわくする。料理はママが少量ずつ適当に7~8品出してくれて、¥2,000。飲み物はビール1杯でも日本酒1合でも¥500.-。ポテトサラダ、豆腐ちくわにふきのとう、胡麻入りこんにゃく、カボチャの煮物、納豆とまぐろ、椎茸マヨネーズ、水菜と豆腐と揚げの煮物の7品が出た。初めて食べるものもあり、これは何ですか?と聞くのも楽しい。田舎料理しか出来ないけどとママは謙遜するが、料理はどれも美味しかった。品数があるせいか、少量とはいえ満腹になる。ご飯だけを食べに来る方も多いとか。ママは昔、365日のうち、450日飲んでいたというほどだったそうだが、事故を契機にきっぱりお酒を断ったそうだ。減らすことは出来ない、だから止める。その潔さが素敵だと思った。

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