連弾を聴く機会はこれまでに何度かあったが、こんなにも自由でダイナミックな連弾は見たことも聴いたこともなかった。横須賀芸術劇場で行われた斎藤守也・圭土兄弟によるピアノユニット「レ・フレール」のコンサートである。結成5年。「Piano Breaker」でメジャーデビューを果たし今や引っぱりだこの彼ら。横須賀出身で地元に凱旋した恰好である。レ・フレールとはフランス語で兄弟。兄・守也が得意とするバラードと弟・圭土が得意とするブギー。二人の持ち味は複雑に絡み合い螺旋を描きながら空に昇っていくようだ。聴いている私の体もいつの間にか動いていた。子どもたちを相手にコンサートをすると子どもたちが跳びはねるというのがよくわかる。あまりの楽しさに時間を忘れた。最後の曲が終わっても鳴りやまない拍手。せめてもう一曲と私も願った。アンコールに応えること四回。会場を後にして清々しい気持ちで空を見上げた。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月28日 12時51分15秒
コメント(0)
|
コメントを書く
もっと見る