無賃乗車






無賃乗車
2002年 9月 18日 (水)

ドイツには 改札がない その代わり 検札がある
たいてい私服で3~4人のグループで 車内を回る
抜き打ちにするので いつ検札が来るのか 予想がつかないし 
その日は一日中町のあちこちでやっていて乗り帰るたびに
検札ということもあるし 1ヶ月以上検札にあわないこともある
無賃乗車の常習者は若い人 学生に多いけれど 
ちゃんとコツがあるそうで いくら私服でいても
見ればすぐ解るのだそうだ ドアが閉まって発車してから
検札は その車両全体に聞こえるように
乗車券をお見せ下さいなどと言って正体をあらわす
グループで手分けして素早く 次の駅につくまでに済ませる事が殆どだけど その間に 切符を持ってない人が発見されると
みんなで取り囲んで 取調べのような状態になる

そうなると かなり不愉快だ
みんなが見るし 身分証明書の提示 現住所などを聞かれ
罪人扱いになる(少なくともそうされたような気分になる)
今罰金は最低30ユーロぐらいだったと思う
「忘れました」は無効です 切符をちゃんと買いましょう
なんて言うポスターが張ってあって
借りに定期を持っていても 家に置き忘れたりしたら
大変な目にあう 定期は一度買うとその期間乗り放題で
人から借りる事も出来るので 言い訳は通用しない
諦めて お金を払うしかない
振込みにも出来るし その場で現金で払う事も出来る

私達が フランクフルトに越してきたばかりの頃
トーマスは定期をもっていて 
乗車してから切符を買おうとしたことがあった
当時はその街によってそんな事が出来る市もあって
フランクフルト市がそれが出来ないとは 
新参者の私達は 知らなかった
車掌にいくら説明しても聞く耳もたないで 罰則の切符を切られた
かなり腹を立てた 

家に帰って 時刻表(分厚い冊子)を一通り見ると
週末は定期で大人1人と子供2人
一緒に乗車できる特典がついている事を発見

更に憤慨して 掛かりに電話して 文句を言ったものだった
もちろん 罰金は払わなかったけれど 向こうでミスに気づいて
くれる事など無いので 自分たちで気を付けなければ
意味も無くいやな思いをしただけでなく お金も取られるところだった
一度や二度 無賃乗車しても ま 見つからない事もあり
知らない町で 成り行き上そうなる事も有るかもしれないけれど
長く一ヶ所に住んでいると いやな思いをするのがいやなので
自然に無賃乗車はしなくなる 定期を持っていても 
家に忘れてきた事に気づかず検札に遭ったりすると
ほんとに悔しい(笑)ちゃんと乗る前にチェックするシステムなら
家に取りに帰れるのに! と思ったりする
経費の節約で その装置を取り付けたり 管理したりするのを
避ける為に今の制度になっているんだけど
無賃乗車に悪意の有無は関係ないので 慣れるまでが 大変だ







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