琢磨著GO FOR IT 3/「チャリンカー」:本日の新出用語
佐藤琢磨2004 F1ダイアリーGo for it!3著者: 佐藤琢磨 出版社:二玄社ISBN:4544040965サイズ:単行本 / 159p 発行年月: 2004年 12月 本体価格:1,300円 (税込:1,365円) ようやく、昨日手に入れました。佐藤琢磨選手自らが、CG【カーグラフィック(月刊誌):二玄社】に書き下ろしている手記の2004年シーズンの集大成です。序文は、あの!! スターリング・モスが寄稿しておられます。琢磨選手の番組を見ていますと、飛行機の中などで、ワープロ原稿を打っているシーンも映っておりました。こんなふうにして、レースごとに、自分自身で記録していった原稿だと思います。例えば、スタートの瞬間をドライバーはどのように感じているのか…「…高鳴る鼓動と歩調を合わせ、ひとつ、ふたつと、スタートシグナルが灯っていく。3つ、4つ、5つ……。真っ赤に光るランプだけに意識を集中し、クラッチを操作する左指と目の神経を直結させる。そして、スタート!!! シグナル消灯と寸分違わぬタイミングでスタートダッシュは完璧に決まった。…(p49 第4戦サンマリノGPのスタートの瞬間)」---ここのところが、ワタクシは一番のお気に入りでございます---「…さあ、始まるぞ! これまでよりもさらに大きく見えるスタートシグナルが5つ、眩しく真っ赤に灯った。この瞬間がたまらなく好きだ。まるで自分が野生の動物になったように、反射することだけに全神経を集中させる一瞬。こういう集中の仕方は、日常生活ではとうてい体験できない。孤独なコックピットで闘争心の塊となり、絶対に失敗は許されないという激しいプレッシャーのなかにあって、初めて味わうことができる感覚なのだ。信じられないかもしれないが、こういう時はシグナルが消える瞬間さえ見えることがある。(p53 第5戦スペインGPのスタート)」…こういった、本来常人には分からないような分野の感覚を分かりやすく、しかもスリリングな緊迫感と魅力に富んだ日本語できちんと表現できるところが、今までの日本人ドライバーと、一まわりも二まわりも器の大きさが違うなあ…と思い至ることしきり。琢磨選手のクルマに起きたさまざまなトラブルや、それが起きたときの彼の気持ち等が素直に書かれていて、喜びも悲しみも共感させられます。レース場での丁々発止のかけひきや、彼の目から見た状況、彼の素直な感情、行動…読み物としても上等。なによりも、レースクルーとの信頼感が暖かく行間に満ちていて…そういったバック、環境が、まるで自分がそこにいたかのように知ることができるのも嬉しい。写真は熱田譲さんと松本浩明さんの、極上ショットが盛りだくさん。続刊の2005年レースを振り返った「GO FOR IT 4」が刊行されたとき、琢磨選手、そして我々もまた、どう変わっているのでしょうか…?そんな未来に期待を抱かせる、力が沸いてくる…そんな感じ。さあ、2005年シーズン。楽しみでございます。ふなふな。 本日の新出用語:「チャリンカー」(チャリこぎカーのこととは違うようでございます…)「チャリンカー」という日本語を生まれて初めて知りました。皆様はもうご存知でいらっさいます?ネット・オークションに関する用語ですって。「チャリンコ(自転車)する人」転じて「自転車操業しているヒト」といった意味のようです。具体的には、ネットで格安の商品を販売。チャリンカーさんの見分け方は、「超安い(激安商品)」「納期がとても長い(例えば、1ヵ月後とか)」。(1)格安で商品を売る。でも手元にお金がないので、納期を長く取る。(2)売れる。(3)納期が近づくと、次の商品をとりあえず販売してお金を仕入れ、それで普通の店で購入(当然、赤字…)、最初のお客さんに送る。(4)以下、リピート。(5)そのうち首が回らなくなって、飛ぶ。突然オークションIDが「利用制限中」になってしまうのだそうです…。飛ぶ直前までは、納期が長いながらもちゃんと商品が送られてくるそうですが、破綻したあとは…。「お金は払ったけれども、商品が来ない」というお客様がでてしまうのですって。ワタクシも最近、フリマやらオークション等をちょくちょく利用するようになりました。バレエやクラシックのCD、オモチャや古いゲームなど、お店にないような掘り出しモノがあったりして、結構見ているだけでも楽しいものです。ワタクシの印象。比較的楽天さんは心許してショッピングができる、感じがいたしますね。特に楽天に出店しているショップは信頼できる味の魚住さんを初めとして、とても親切・丁寧、アフターフォローまでバッチリ★安心してネットショッピングができる感じがします。ついつい、個人的なイメージが…けれども(裾野の広いヤフー・オークションなどは特に)入札前にすみずみ(たとえば、出品者さんの評価の内容など)まで眼を通しておかないと、いつ足元すくわれるかもしれない。無防備ではいけないなあ…と改めて危機感を持った次第でございます。また、後ほど。ふなふな。「琢磨選手の初優勝を当てよう!」クイズ開催中!(応募締切:3月3日)