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カテゴリ:SLP
休暇中のボスのセラピー分をカバーしていますが、き、きつい。
1日に6人分のセッションとその計画と記録の上に、ボスが準備している論文の引用チェックや参考文献リスト作りが明日までなんてできない。 週末まで持ち込みそう…。 最終日の明日は、SLPさん達が飲茶ランチに連れて行ってくれるそうなので楽しみです。 時間のやり繰りができるかとても心配なんだけど。 でも今日は嬉しいことがありました。 患者さんのことです。 わがままな言動がとても問題になっている18歳の女の子(患者さん)がいて、看護師さんに「言葉の虐待を受けた」と言われたりしています。 彼女、エイプリルは私にもかんかんに怒ったことが過去2回あります。 私が譲らなかったので、私のプリントを全部つかんで床にばらまいたのです。 そしてにこっと笑って"Oops! Sorry." 思ってない。Sorryなんて絶対思ってないよ(笑) 主治医に「出て行け」って言うのも聞いたことがあります。 そういう言動をコントロールするのに効果があったのは、子供に対して使う簡単なテクニックでした。 Visual Schedule(目に見えるスケジュール)といって、例えばそのセッションですることを箇条書きなどで全部見えるように置いておき、一つ終わる毎に消していきます。 全部消えた時がセッションの終わり。 することは4つほど準備して、退屈しないようにほどよく動きのあるものを入れ、する順番はエイプリルに選ばせます。 その代わりセッション内に4つ全て終わらせること。 負けず嫌いの彼女は、全てのスケジュールを消そうとして、全部のアクティビティをすることになります。 今日のセッションでは、始まって30分後に彼女がトイレに行きたいと言いました。 彼女は介助が必要で、行けば30分かかるので、セッションは実質的に終わりです。 病棟に送って行きました。 そうしたら40分後にばーんとオフィスのドアを開けて入ってきて 「ヒカル!宿題持ってきた!」 いつも宿題を忘れてくるんだけど、後で持ってきたのは初めてでした。 「覚えてたの?持ってきてくれてありがとうね」と言うと 「覚えてた」と得意そうににこにこしています。 かわいい…。 次の宿題を選んでいると、 「ヒカル。トイレごめんね」 ええええー!!謝った! 「トイレは謝るもんじゃないって。私だって我慢できないもんね。宿題ここに置くよ」と車椅子に乗せると、 "Yes"と言って、ちょっとして"Please" うわっPleaseまで言った! もうかわいくてハグしそうになりました。 というか小悪魔系? というか、この前プリント床にばらまいたの謝って欲しいんだけど(笑) 彼女とのセッションは明日で最後です。 私は彼女から間接的に「厳しさの調節の仕方」を学んだと思います。 なんだか寂しいかも… (´-`) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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