NYタイムは、休日の谷間にクリスマス商戦の幕開けとなるブラック・フライデーが重なり市場の取引が全般に薄い状態。為替は序盤、ロンドンフィキシングを巡り、荒っぽい展開となった。ドル円は「月末要因のユーロ、豪ドルなどの売りがロンドンフィックスでかなり入るとの観測」(LDN邦銀筋)とささやかれるなか、日本時間1時のフィキシングタイムへ向け、95円前半から95.75円まで上昇するかたちで本日高値を更新。しかし高値をつけた直後に95.20円前後へと急落し、本日安値95.14円の下抜けをうかがう様相となった。「フィキシングでドル円でも大きな買いが入る」(別のLDN邦銀筋)との噂があった一方、東京タイムに売りそびれていた本邦輸出企業の売りがかなり残っていたとの話も聞かれ、上値が抑えられた。邦銀のロンドンデスクを通した機関投資家の売りに加え、「信託筋からも売りが入った」(同)もよう。しかし安値更新には至らず、その後は株・債券が短縮取引で市場が動きを収束させていく中、フィキシングでの乱高下の前にもみ合った95円半ばを挟んで上下に推移した。
ユーロドルはフィキシング前から売り優勢で推移。その後も下落が進み、24日以来の水準となる1.2645ドルまで本日安値を更新した。フィキシングに合わせ「大量にユーロ円の売りが邦銀ロンドンデスクから入った」(LDN邦銀筋)ことが下落幅を拡大させた。ユーロ円も、120.50円までの下落で24日以来の安値に達した。売り一服後は、ユーロドルが1.27ドル前後へ、ユーロ円が121円台へとやや戻したものの反発力は鈍く、上値の重い動きが続いた。
7時現在、ドル円は95.56円、ユーロドルは1.2696ドル、ユーロ円は121.30円で推移。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.29 11:15:06
コメント(0)
|
コメントを書く
もっと見る