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テーマ:FXデビュー!!!(6242)
カテゴリ:FX・CFD
豪ドルの大幅続伸は期待薄
米企業決算や対NZドル動向など不透明な材料多く 前週末からのオセアニア通貨は回復基調。米金融機関の決算で良好な結果が予想されたことや、株価が買い戻しの動きを見せていたことから、対ドル・対円ともに反発となった。ただ、こうした買い戻しの動きが来週以降も継続するかどうかは不透明。米企業の決算が一巡するまでは景気に対する見方も流動的となる可能性が高く、特に対NZドルで軟調な動きを見せている豪ドルは、対ドル・対円でも大幅な伸びは期待しづらい。 豪ドル:金融政策決定理事会議事録は材料視されない見込み 前週末からの豪ドルは回復基調に。前週より上値の重い動きが見られていたが、対ドルでの下落は0.77ドル近辺にて一服。米金融機関の決算で良好な結果が予想されていたこともあって、その後は0.8ドルの大台を回復する場面も見られた。 6月NAB企業景況感指数はリーマンショック前の水準を回復しており、資源輸出相手国である中国のGDPも予想範囲内ながら良好。今週発表の指標からは足もとの豪経済の基盤がしっかりしていることが窺える結果となった。 もっとも、金融機関を中心に米企業の決算が一巡するまでは景気に対する見方も流動的となる可能性が高く、原油相場などと同様にリスク資産の代表格となりつつある豪ドルの大幅続伸は見込みにくいだろう。なお、来週は21日に7日開催分の金融政策決定理事会議事録が公表されるが、金融政策に対する新たな見解が示される公算は低く、大きく材料視されることはないと思われる。豪ドル/ドルは0.8ドル近辺、豪ドル円は70円台半ばを中心とするレンジ内の推移が中心となりそうだ。 NZドル:豪ドル/NZドルはいよいよレンジ下限を突破か NZドルも同様に底堅い動き。対ドルで0.65ドル台を回復したほか、対円でも再び60円の大台に乗せてきた。ボラードNZ中銀総裁が他国より早くリセッションからの回復が可能との見解を示したことや、小売売上高が予想外に好調な結果となったことも影響したようだ。 来週以降に関してもNZドルは豪ドルと比較して相対的に底堅い動きを維持できそうだ。豪ドル/NZドルはこれまで3ヶ月近くに渡ってサポートとなっていた1.24NZドル近辺割れを窺う地合いが続いており、レンジの上値も確実に切り下がってきている。フィッチによる同国の格付け見通し引き下げで今回は水をさされた格好となったが、来週以降も再び下値を試す可能性は高く、こうした豪ドル/NZドルの動きがNZドルの対ドル・対円でもサポート材料として意識されそうだ。NZドル円は60円台前半での推移が予想される。 ZAR:ストライキ問題は解決に至らず、引き続きZARの重石に 今週のZARは対ドルでの下落がようやく一服。ただ、オセアニア通貨と比較すると戻りは鈍く、これまでの大幅上昇を経た上値の重さは維持された格好となった。また、前週にも指摘した労働者のストライキ問題は雇用側が賃上げを提示したものの、労働者側はこれではスト回避には不十分との認識を示しており、依然として解決の糸口は見えていない。 こうした環境下でZARは来週も上値の重い動きを続ける公算が高まっており、対円でも12円の大台を回復する可能性は非常に限定的と見ておくべきだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.07.18 12:21:15
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