つれづれなるままな日記

　先週末のNYタイムでは中盤以降、株価が軟調に推移したほか、商品市況の下落を受け、リスク回避的な動きからドルを買い戻す動きが優勢となった。ユーロドルは一時1.49ドル後半まで水準を下げ、ドル円は92円台を回復した。
　ドル余剰に伴ったドル売りの流れは続いているが、ヘッジファンドの清算に絡んだポジション解消などもあって、今一つ方向性の見定め難い動きが続いている。ドル円はテクニカル的には8月高値の97.79円と10月安値の88.01円の38.2％戻しを達成したことで、半値戻しに当たる92.90円まで、上昇余地を探る可能性も出てきた。ただ、ドル売りの地合が優勢であり、直ちに93円の大台を回復する展開は想定しづらい。クロス円は、ドルが円以外では軟調となっている影響から全体的に円売り傾向であるため、底堅さを維持することが予想される。ただ、月末に向けた利益確定のドル買い戻しの動きが強まり、上値が重くなる可能性があることには注意したい。