2010/09/17(金)10:16
上値期待残るが頭は重そう=ポンド/円
昨日は小陽線。8月の英小売売上高は事前予想の段階から悪い数字が見込まれていたが、発表された実際の数値はさらに悪くポンド売りを推し進めるものとなった。前日大幅高をたどった反動もあり、一時ポンド売りが進んだもののドル/円などの底堅さを受けて切り返すと、その後は底堅い値動きをたどっている。なお、そうしたなかポーゼンBOE委員は講演で「インフレ期待は非常に重要」と発言している。
テクニカルに見た場合、ポンドは昨日小幅続伸したものの上値は重く上げ渋る展開。実際、134.10円で横ばいに推移する一目均衡表の先行帯の雲の下限をしっかり上抜くことが出来ず、NYクローズで回復することは出来なかった。現在、一目の雲は1円未満と非常に薄い状況をたどっているため上抜けも期待されるが、一昨日の上昇があまりに急激だったこともありポジションの偏りも観測されている。ここからのポンド高進行は難しいものがあるのかも知れない。いずれにしても、ポンドが上昇した場合には一目の雲の下限をめぐる攻防がまず注目されよう。
一方、本日は英国に関する目立った経済指標の発表などは予定されていない。