TKY午前=ドル円・クロス円は昨日同様、売り一服後に戻す
東京タイム午前、ドル円、クロス円は売り先行後、徐々に買い戻される展開となった。ドル円は朝方、NY市場の流れを引き継いで売りが進み、93.65円まで下落した。しかしその水準では売っていた短期筋が利食い。また、「米銀株などが軒並み売り込まれるなか、FRBによる緊急利下げが行われるとの噂が流れた」(外銀筋)ことで買い戻しが進んだ。ユーロが売られ、ユーロ円が下押したところでは、ドル円も本日安値の更新をうかがう反落となったが、米系の買い戻しや邦銀の買いと戻り売りが交錯。徐々に底堅さを回復し、94円前半を中心とする推移となった。 ユーロドルはユーロ円につれて動き、売りが先行した後に1.2490ドルまで買い戻されたものの、「マクロ系ファンドからユーロ売りが出ていた」(同)ようで1.2423ドルまで下落。ユーロ円は、クロス円全般が売り先行となって買い戻された後、マクロ系のユーロ売りを受けて116.45円まで本日安値を更新したものの、その売りが一服すると徐々に買い戻され、117.75円まで本日高値を更新した。 朝方の上下に振れる展開が一服し、午後は落ち着いた動きとなるか。日銀の金融政策結果の発表にともない、強弱の思惑をめぐらしていた向きのポジション解消で動意する可能性もあるが、レンジを突き抜けて売り買いが進むには至らないだろう。あとはその後に参入する欧州勢によって、シティ・グループ買収をめぐる思惑での仕掛けや、午前のレンジの上下にストップロスがあるかどうかの打診的な売り買いによる動意を待つことになりそうだ。 11時59分現在、ドル円は94.35円、ユーロドルは1.2456ドル、ユーロ円は117.52円で推移。