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カテゴリ:今日の買い物
まず悲しいお知らせ。少し前になるが久しぶりに銀座に行ったのでカメラ屋巡りをしたんだが、何とミヤマ商会銀座店が閉店していた。ニコン中心の品ぞろえが嬉ニコ爺には嬉しかった、とっても残念なのだ。 前回に続き、今日もキャノンだ。 あくまで私が行きつけのフリマに限った話だが、転がっている銀塩一眼はペンタックスとキャノンが多い気がする。AF一眼になるとさらにキャノンの比率が高い。逆にニコンはあまり見かけない。もっともペンタックスやキャノンが多いからといってLXやF-1が出ることなどない。 んで、今回ゲットしたのはA-1だ。お値段は少々張って千円。うーん、AE-1の10倍かぁ、悩ましいなぁ。しかし今度はNEW FD 28mmf2.8がくっついてた。ここは乾坤一擲、清水の舞台から滑落する気持ちでお迎えするのだ(千円で悩むとは我ながら情けない) このカメラ、F-1とAE-1の間に位置するアッパーミドルという立ち位置で、やはり若者から支持を集めたモデルだ。ニックネームはカメラロボット。秒5コマのモータードライブが垂涎の的だった。 その一方で電力管理が開発途上で、バッテリー大食いマシンとかアメ車カメラなどと陰口も叩かれたらしい、これも人気モデルの宿命か。でもバルブにするとあっという間に電池が空になったというからかなりのものだったんだろう。黎明期デジカメの蒸発性バッテリーから入った世代なら問題ないだろうけどね。 手に取ったA-1も当然バッテリーは干上がっていると思ってたら、何と「動いた」。いや、嘘でしょ。この時代、まして相手はA-1だよ。信じられない。 実は前回手に入れたAE-1に入っていた電池は干上がっていたし、むしろそれが当たり前だ。しかもこのA-1、ケースなしだったこともあって、誇りまみれで本当に「ごみ」状態で転がっていたのだ。何で電池が生きてたんだろう。 普通に買うと結構なお値段のするタイプの電池なので、これで前回お迎えしたAE-1の作動チェックもできるし買ってよかったのだ。で、結局、AE-1もA-1も問題なく動きました。ちなみにフリマに転がってる一眼の多くはファインダーが腐ってて霧の摩周湖状態、更にプリズムの銀凝着がはがれてきてそりゃぁもう悲惨なものが多いのにこの両者はファインダーが奇麗だった。一眼の醍醐味はファインダーから見える景色だからねぇ。 さて話をA-1に戻そう。AE-1はまだ迷いがあったかクローム塗装のボディもあったが、A-1は完全に開き直ってブラックだけになった(だよね、この辺りはキャノン党じゃないので自信ないです)。当時はブラックボディがクロームより少し値段が高かったから、ブラックに憧れる若い世代には嬉しいよね。さすがキャノン商売上手。 それでも手に取ると「あぁプラボディだなぁ」と感じてしまう。アッパーミドルにプラボディかぁ。うーん。カメラは実用品であり「嗜好品」でもあるからねぇ。 質感の問題は置いといて、A-1はゴツゴツキャノンのラストモデルだと思ってる。やたらとレバーが多くてゴテゴテしてる。メカメカしていてとにかく格好良い。シンプルなF-1とはテイストが違うがそれに次ぐ格好良さだよなぁ。こりゃぁ若者に受けるはずだよ。ロゴは旧書式というのがまた渋い。 とにかく初めて触るので、面白いカメラだなぁと感じることが多い。レバーで絞り優先とシャッター優先を切り替えるんだけど、それに応じてダイヤルが切り替わるのにはびっくりした。デジタル時代の表示方法をアナログ時代にカラクリでやってたんだ。こういうのは個人的に大好き。 ファインダーを覗くとシャッターや絞りのインジケーターが見つからない。調べたらボディにインジケーター表示用のレバーがあった、オンにすると奇麗なレッドライトでスピードと絞りが表示された。なるほど、こんなの点けっ放しにしてたらバッテリーが干上がるわ。NikonF3なんかはバッテリー消費を抑えるために液晶と光学読み取りという方式で見た目を犠牲にしていたから、見た目の格好良さをA-1は優先していたのがよくわかる。当然、バッテリーを節約するために表示をオフにすると10年前のファインダーに逆戻りする。 レンズが欲しくてお迎えしたカメラだったけど、格好良いからA-1は残しておこうかしら。
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