世界のスポーツ大辞典

2021/11/05(金)16:32

アマチュアレスリング

アマチュアレスリングは、格闘技またスポーツの一種である。オリンピックの公式競技ともなっている。 大きくグレコローマンスタイルとフリースタイルの2通りのルールがある。プロレスと区別するため、アマレスと呼ばれることも多い。しかし、バルセロナ五輪からプロの参加が認められるようになったので、競技団体側はその言い方は避け、レスリングと呼ぶ様にしている。 グレコローマンスタイルにおいては、競技者は腰から下を攻防に用いることが出来ない。これは、古代ギリシャ、ローマでのルールに由来する。一方、フリースタイルにおいては、全身を用いることが出来る。これは、18世紀イギリスで行われたルールに由来する。どちらのスタイルにおいても、ポイント、勝敗の判定に違いはない。現在、女子の公式競技はフリースタイルのみ行われている。 【ルール】 2人の競技者が、お互いに素手で組み合い、相手の両肩を1秒以上マットにつけることで勝敗を決する(フォール)。フォール以外に、柔道と同じようにポイントで判定になる場合がある。打撃技、関節技、絞め技は禁止されている。 国際ルールでは、これまでは試合時間は6分と定められており、それを前・後半各3分ずつ行い、同ポイントの場合は更に3分間の延長戦を行う方式だったが、2008年北京オリンピックへ向けてルールが一部改正され、総試合時間6分こそ変更がないが、2分間ずつの3ピリオドで試合を行い、先に2ピリオドを制した選手が勝ち上がる方式となった。 また、ルール上の欠点として、世界的な競技にも拘わらず、頻繁にルールが変更されてしまう点がある。 審判の上にチェアマンがおり、チェアマンと審判の判定が齟齬した場合に往々にして 問題化する場合があるほか、コーチが抗議すると判定が覆る事がままある等 審判の権威が他種目に比較し、低い事も一部では問題視されたことがある。

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