000000 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

この広い空のどこかで今日もいい日旅立ち

この広い空のどこかで今日もいい日旅立ち

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

cats president

cats president

Freepage List

Archives

Nov , 2025
Oct , 2025
Sep , 2025
Aug , 2025
Jul , 2025
Jun , 2025
May , 2025
Apr , 2025
Mar , 2025
Feb , 2025

Category

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

e‐逸品!.com little-greenpeasさん
変なじじい『ゆきの… ゆきのじょーおさん
こだわる男の「モノ… こだわる男の「モノ&ファッション」さん
映画本日記eigabon。… UQさん
にゃんネェお薦めね… にゃんネェさん
Aug 22, 2005
XML
カテゴリ:映画
なにが苦手と言ってジェラール・ドパルデューほど苦手は無くて、それでも重要な作品にことごとく出ているわけだから見ないわけにもいかず、およその作品は見ていることとなるが、これも録画しながらなかなか手が出なかったが、フランスTV映画「バルザック情熱の生涯」を、その素材の魅力で、3時間20分ほどを一気に見てしまった。
ドパルデューのラヴ・ロマンスほど見たくないものは無いので、トリュフォーの「終電車」「隣の女」すらドパルデューでなければ良かったのにと思うくらいなのだが、滅茶苦茶な大食漢で大ほら吹き、容貌魁偉、身に余る浪費グセ、生涯借金を山と積み上げていったある意味では破廉恥漢、その小説も字数を増やすためにありとあらゆる手管を使い、いずれもがシンプルさに欠けながら、それ自体が人間の欲望の諸相たる大小説と成り得た、あのバルザックならお似合いかも?というところで、一気呵成に見た。
一気呵成に見れたのはしかしドパルデューのせいというよりも、母親役を演じた年老いてなお存在感を見せつけるジャンヌ・モロー、やや老いを感じざるを得ない、かつて輝くばかりであったヴィルナ・リージの演じるロール・ベルニー夫人、後半はほぼ出ずっぱりに近いエーヴ・ハンスカ伯爵夫人のファニー・アルダン――この芸達者に囲まれ、なお輪をかけた芸達者ではあるドパルデューであるから、丁々発止と相成り、TV映画とは思えぬほど重量級の見応え。
フランス本国でこそ出来るバルザック実録名編ではあった。「人間喜劇が俺を支配している!」――言いえて妙の怪物自身の自己批評である。
★★★バルザック「人間喜劇」セレクション★★★


「デジタル・シネマ・ダイアリー」  「シネマ・ラビリンス」





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Aug 22, 2005 06:49:46 AM
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X