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カテゴリ:映画
![]() 「宋家の三姉妹」('97)とは、そんな実在の三姉妹のことだと観て初めて知った。 しかし映画そのものはそれぞれのダイジェスト以上には輝かず、作者の視点も一向に定まらず、役者はいろいろ揃えているが、三女は見劣りし、孫文と蒋介石がよくその柄に合って、その出演シーンがそっくりさんじみていい、というような作品。 歴史の厚みや時間の重みがほとんど感じられないのがいささか残念。 2時間25分をかけても、焦点深度に切り結んでいかない限り、ドラマは小枝が漂流しているだけの有様。大山鳴動船山に登るといった仕上がりで、マギー・チャンもいまひとつ冴えない。時にその二女の回想のようでもあるが、全体がそうであるかというと、そうも見えない。 三姉妹とも傾国の美女か興国の美女かはいざ知らず、相応の美女だったようで、それだったらまた別の造りもあったろうにと、料理の仕方も惜しまれるところだが、そのためには相当なワンマン監督と練りこまれた脚本が必要となる。映画監督も優しいだけでは勤まらぬ。 三姉妹の存在を知らしめていただいた、それ以上ではないのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 1, 2007 08:37:10 AM
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