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テーマ:最近観た映画。(40986)
カテゴリ:映画
![]() 背景がわからないと、このタイトルではヤワ過ぎて損、こんな時こそ邦題をつける妙味もあろうと思うが、副題くらいは欲しかった気もする。 というのもあまり当たったという話も聞かぬからだが、とにかく驚いた。これだけの作品がいまひとつの話題も持たず、評価もイマイチ、素直に見れば楽しめるのにねえ。 所詮アカデミックより、映画的であるかどうかの方が、筆者にはお好みということだ。 辛気臭い学者より、奇跡のボクサーの方が、血沸き肉躍るわけだ。 実在のへヴィ級チャンピオン・ジム・ブラドックの貧苦と、ライセンス剥奪から再びの復活までをレニー・ゼルウィガーとの夫婦愛を入り混ぜながら、押しに押す。単純なお話でも、この時代背景と、文字通りのハングリースポーツとしてのボクシングが極めてヴィヴィッド。 こんな辛苦も、こんなハングリーも、わが日本には無くなったせいなのか、これを絵空事にしか見えない連中がどうもいるらしく、近頃の高官たちの飽食そのままにも似るけれども、ウソくさい事実と、事実が生んでいく真実とをごちゃごちゃにしなければ、映画は限りなくロマンとなる。そんなことも感じさせる、時代が時代ならさらに評価も高い名品。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 28, 2007 09:41:07 AM
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