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この広い空のどこかで今日もいい日旅立ち

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Nov 30, 2007
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カテゴリ:映画
デボラ・カー死して(10月16日)なお、その美貌は永遠!
映画っていいですね。今日もそのタイムカプセルで彼女を偲びました。
スコット・フィッツジェラルドの最後の恋、そのお相手コラムニスト/シーラ・グレアムの原作をもとにして、その最晩年が対象の「悲愁」('59)。

と言ってもグレゴリー・ペックデボラ・カーのスター映画、デボラに下世話なコラムニストは似つかわしくないとすぐ思うが、まあ大いなるメロドラマ、騙されてみようと言うところ。
過去の栄光を引き摺ってグズグズ生きるフィッツジェラルドに引き寄せられるシーラ・グレアム、どう破綻が、どうよりを戻すか、そしてフィッツジェラルドの死、というわけで、それなり見栄えはある。なにしろデボラ・カーだ。

晩年にこんなお相手がいればもうそれだけで良しとせねば、なのに、このフィッツジェラルド、出版社に掲載を断られたくらいで、お決まり酒乱の大暴れ、拳銃まで持ち出すから三くだり半もアタリキ。こんな男とはもう二度とはと感じて、当然。ストーカーもどきに迷惑電話の洪水。その電話に顔をしかめるのもいくたび。

ところがなぜかよりを戻す。お酒が入らんなければいい人、というわけか。思い出が悪夢を消し去るのか。デボラ・カーにシンパシイがあると、このフィッツジェラルドのような芯の弱い男に先がないのは見えミエ、死してこそ悲愁、続けば悪夢の訪れは火を見るよりも明らかだが、そこはそれ、しっかり騙されてみるとそれなりに良くできたメロドラマ。

めぐり逢い」('57)の感涙には、遥か遠く及ばずとも、二大スターの織りなす美しき海辺にある別荘、そこでの二人の暮らしぶり、やはりデボラ・カー、ためつすがめつフィッツジェラルドのお守り、ワイもされてみたい!、というわけだ。
映画スターが最も輝かしきスターであった時代の、典雅なスター、デボラ・カー
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Last updated  Nov 30, 2007 10:32:13 AM
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