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カテゴリ:映画
![]() 評判も高いような「ジェニイの肖像」('47)だが、やはりいささか食い足りなさが残ったのも致し方なかろうか。 あれこれの工夫もあって、良作ではあるのだが、その現実の接点である<ジェニイの肖像>は具体的に見せないほうが良かったのではないだろうか。モノクロームの映画の中で絵だけをカラーにしたりして、他のいくつかのカラー造形もさほど成功しているとは思えない。 もっと多用してほしかったのは、時に画面がキャンバス地に映し出されるところで、幻想部分をすべてその背景であったら、とも感じたものである。 絵を見せないで絵をストーリー・テリングの輪舞の要素に使って見事な「たそがれの維納」('34)を知っていると、絵の具体性は瑕瑾にしか見えないのである。 まあセルズニック+ジェニファー・ジョーンズの作品だから、ジェニファーの称揚というべきその絵は欠かせないものだったかもしれない。 永遠の愛という主題においても、なんらかの現実感は必要で、その一面でも幻想味が勝ち過ぎ、「心の旅路」('42)の域には遠いのである。 Copyright (C) 2008 Ryo Izaki,All rights reserved. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 21, 2008 12:09:43 PM
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