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テーマ:最近観た映画。(40967)
カテゴリ:映画
![]() 今回はかなり初期に当たる「不滅の熱球」('55)、沢村栄治の伝記映画ではある。 バッテリーを組むのは池辺良-千秋実、監督は後年タイガースでも優勝を飾った藤本定義を笠智衆が、沢村とのロマンス、そして夫人となる女性を司葉子という案配。 笠は水原茂を演じて主演したのもあるが、風貌から言えば水原の方がふさわしい。 映画はその活躍から戦死までを描くが、存外あっさりしたもので、むしろ重きをおかれるのがファンから始まる女性とのロマンス。その関係の不安からピッチングが乱れるなど、沢村が見たら何と思うかだが、目くじら立てるまではあるまいという造り。 野球映画は相撲映画とスポーツ映画の両輪という趣でもあったが、もはやその余力も無いという日本映画の状況。イチローや金本など掘り下げてゆけば面白い素材だと思えるが、どうだろうか。ダボダボのユニホームすらが懐かしい、ビンボー日本がいまやより健全に見えるこの頃ではある。 鈴木英夫は東宝だから見落としていたが、お行儀のいいその東宝より、日活や東映がむしろ青春のメイン、小林旭がユニホームを着た井上梅次の「東京の孤独」('59)などの方がいま思ってもずっと生きもイイ感じはするから、青春の選択は正しいということではある。 Copyright (C) 2008 Ryo Izaki,All rights reserved お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 4, 2008 12:07:52 PM
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