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この広い空のどこかで今日もいい日旅立ち

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Nov 19, 2008
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カテゴリ:映画
またも予想通りのハズレ、たまにはワクワクさせてほしい日本映画、近頃は期待もやめているから新作はあまり見る気も無い。時間と経費の無駄、そんなことはないという人も稀にはいるが、ホントかね?

吉永小百合の主演映画と言えばそこそこの期待と満足はつきものだったが、21世紀を迎えてその神通力も絶えて久しい。ことにひどかったのは「北の零年」(2004)。まあこんな脚本のまま映画化するのも不思議なら、まるで学芸会のような空疎なシーンもあって恐れ入る。友人など金返せ!と、看板を蹴とばしたそうな。

まぼろしの邪馬台国」(2008)、またまたガックシ。やり過ぎ竹中直人とあまりに質感の違いにバランバラン。数々見慣れた顔の役者陣もそれがアンサンブルにならず、ことごとく隙間風、隙間風どころか土台からひっくり返っているのにそれにも気づかず演じているようなサマ、最後まで暴風雨のあとの残骸のごとき案配。

欽ちゃんならずとも「なんで、こうなるの?」と言いたいが、ドラマが発生するその手前の、根底的なものにこれだけ説得力がない作品も珍しい。違和感はその始まりから。
こんな奇矯でハタ迷惑な人物と一度で懲りず、延々最後までなんで吉永小百合が付き合うのか、なんじゃコレ、驚くのみ。ドラマが生まれる前に死に体なのである。

これでモデルとなった宮崎康平なる人物に興味をそそられる人はまれだろう。ましてや夫婦愛に感動? 飛んでもはっぷんネバーはっぷん! 連れ添うそもそもに、もはやいかなる説得も無いのだから。事実がそうなのだからしょうがないじゃん!とでもいうのだろうか。
既に幾本も作品を重ねている上での、この演出感覚のていたらく、これが一番不思議なことではござった。日本映画はどうなる?どうにもならんだろう、政治と同じで期待薄。
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Last updated  Nov 19, 2008 10:51:23 AM
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