この広い空のどこかで今日もいい日旅立ち

猫の世界にはのう、政治なんて歩みのノロい、ウソ寒い習慣はないからなあ。
ワイらには考えられんアホくさい領域やなあ。そんな息苦しいとこにいたがること自体が不思議やねん。ヌエの住む領域や。こち虎、天使の領域やからなあ。

こうどっちつかずでどうにもならん時は、ワイら寝てしまうからなあ。どうにかなるんやったら、少しは行ったり来たりもするがのう。どうにかしようというのではなくて、彼らも失業間近やからなあ。他人の失業より自分の失業でやきもきしとるだけやないの。

どっちにしてもなあ。猫にはなあ、考えられんていたらくなのよ。こうまで決断を先延ばししては居心地悪いことこの上ないから、そんな状況には身を置かんからなあ。
知っとるやろ、ワイらが居心地最優先のイキモノだちゅうの。

まあ儲かるか儲からないか、得するか損するか、そればっかりやからなあ。それ以外が見えん世界を政治というんやろ。わからんなあ。ワイらの辞書には解読不能の概念や。
居心地悪ければサヨナラだけが人生やからなあ。

そのために薄情とかヘチマとか言われるんやけど、彼らが温情豊かとはとても思えんしなあ。ワイらだってそんなこと言われてもなあ、一歩間違えれば動物愛護の名のもとに殺戮を繰り返すお役所もあるから桑原クワバラやないの。

こうしてなあシュレッダーの紙屑も寝床にすればホンに暖かいんやで。このシュレッダーの紙屑程度も温情あるとはなあ、ちいとも感じられんのことよ。感覚はひとさまよりシャープやからなあ。よーワカルねん。あんまり目先の甘言にごまかされん方がエエと思うよ。
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