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2017.08.21
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カテゴリ:名作の故郷




1961年制作のこの映画。
もう知らない人がいない、といっても過言ではないほど愛さ
れている作品ですね。
原作はアメリカの小説家、トルーマン・カポーティが書いた
もの。
ニューヨークを舞台に、オードリー・ヘップバーン演じる自
由奔放な女性主人公のホリーと、作家志望の青年(ジョージ
・ペパード)との恋愛や人生模様が描かれています。

題名については、なぜ宝石店で朝食を?と思ってしまいます
が、それはホリーの夢の例えとして使われているようです。
地方から事情があって大都会へ出てきた若い女性の夢は、い
つか憧れるティファニーで朝食をすること。
こういう高級店で朝食が取れるような身分になりたいわ、と
物語のなかで主人公が語っています。
ティファニーは宝石店なので、勿論、そこで食事ができる訳
ではありませんが。
映画では、小説の題名を前面に打ち出してか、冒頭で、オー
ドリー・ヘップバーンがティファニーのショーウィンドーを
前に宝石を眺めながら朝食を食べるシーンがあります。


 
この小説を書いたカポーティはルイジアナ州・ニューオーリン
ズ出身の人。
1940年代にニューヨークへ出て来てからは、新聞社の下働き
等をしながら作家を志しました。
1948年に『遠い声 遠い部屋』でデビューを果たし、『ティフ
ァニーで朝食を』は、1955年頃から書き始めたとのこと。
気ままで奔放な暮らしを送る美しい、でもどこか翳のある若い
女性ホリー・ゴライトリーと、彼女を取り巻く男性たちとのや
りとりが、ヘップバーンの披露する華麗なファッションととも
に楽しめます。



作品の軸をニューヨークのティファニー宝石店にしたのは、ここ
を「資本主義の繁栄の象徴」として描きたかった、という作者の
思惑があったそうです。
執筆した時期は、第二次大戦が終わってやっと10年が経つか経た
ないかの頃。
その頃の世界情勢を考えると、作者自身が、豊かで自由な国・ア
メリカに生まれたことの幸せをしみじみと感じていたのかも知れ
ません。
ところで、カポーティは主演女優をマリリン・モンローにすると
いう条件で小説の映画化を了承。が、モンローが出演を断ったこ
とから、結果としてまったく個性の異なるヘップバーンが主役を
演じることになりました。
その為、脚本も急遽、彼女の魅力を引き出すものに書き直された
そうです。
ティファニーは1837年の創立。
それ迄ブロードウェイにあったお店を、1940年に5番街へ移し、
以後、ここが本店になっています。
画像を下にお借りしました。
現在、本店に隣接して右奥に建っているのは ”トランプタワー” 。
アメリカの異なる「時代」が、皮肉なかたちで映し出されている
光景のような気もします。




                 tiffany.com




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最終更新日  2017.08.21 06:17:51
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