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2018.03.02
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カテゴリ:映画・ドラマ鑑賞

作家の山崎豊子さんが、8年の歳月をかけて完成したという全3巻の長編小説。

     

この小説が、終戦50周年にあたる1995年にテレビドラマ化され放映されました。
第2次世界大戦後の日本と中国を背景に、懸命に生きる二つの国の人々の姿を描いたもの。

全7回、計10時間50分の大作に仕上げられました。
戦後50年を経た当時、戦争の引き起こした深い傷のひとつとしてあった残留孤児の問題。
『大地の子』はその問題と真正面から向き合い、
NHKと中国中央電視台とが、実に4年の歳月をかけて完成させた作品とのことです。

脚本も整い、
製作にあたって問題となったのは、主人公を演じる俳優探しでした。
撮影
シーンの3分の2が中国ということで、通算128日間という長期ロケが予定されています。

スケジュールがいっぱいの有名
俳優さんからは了承がもらえずに、主役選びが難航しました。
そんな折に、製作スタッフは、と
ある劇団に所属する役者さんに白羽の矢を立てます。
それが
上川隆也さんでした。

              

物語の内容を少しまとめてみると:
敗戦の混乱のなか、旧満州の地で両親や妹と離れ離れになってしまった少年、松本勝男(上川隆也)。
中国人の陸徳志(朱旭)という人に引き取られると、彼の養子となって、陸一心という名を与えられ。養父の愛情を一心に受けて成長します。

長じて技術者となった一心は、文化大革命の苦難を乗り越え、日中共同開発プロジェクトである鉄鋼プラント建設に携わることに。

日本側スタッフには、一心の実父である松本耕次(仲代達矢)がいるのですが、お互いに親子であることには気付かないまま時が過ぎて行きます。
やがて日本人の耕次が自分の実父であることを知るようになった一心は、実の父に対する複雑な気持ちに揺れながらも、鉄鋼プラントを完成させます。

長江下りの船の中で「日本に帰って来てくれないか?」と問う耕次に対して「私は大地の子です」と、一心は中国に残る決心を伝えるのですが、
という展開。

幾つもの名シーンのある作品ですが、やはり忘れられないのは最終話。

残留孤児だった一心を育て上げた中国人の養父と日本人の実の父とが対面を果たした後に、養父である徳志が耕次を見送るシーン、二人の父親の別離の場面です。
その時の養父の言葉は台本で「再見」と中国語になっていたそうです。

ところが、台本を読み込んだ養父役の朱旭は、脚本を書いた岡崎栄氏にその言葉はぜひ日本語で言いたいという申し出をしました。

実際にどうなるかは分からないまま迎えた撮影当日。

本番では養父が ”さようなら” という日本語を使って、実父に向かい深々と頭を下げることになりました。
慈しんで我が子同様に育て上げた息子である一心。
と同時に、その子を探し続けた実父の心情を思って別れる養父の心にはあまりにも切ないものが。

中国人として中国語の台詞の通りに言ってしまってもよかったところを、敢えて日本語を使って見送ることにしたその心配りに、現場の誰もが驚き、そして目頭を熱くしたそうです。

脚本を書いた岡崎氏も現場から離れて、木の陰に隠れて号泣したと、後になって述懐しています。

そんな役者さんの機知というか徳の深さというか、或いは作品へかける役者魂というものには感動を覚えます。
慈愛に満ちた養父役を演じたのは、中国を代表する名優の朱旭(チョウ・シュー)氏。
中国では人間国宝とのことで、87歳の今も健在だそうです。

              

考えさせられる事柄がぎっしりとつまったこの作品。
私にとっては、何回も観たいドラマリストのトップ5に入っています。

山崎豊子さんの別の作品『白い巨塔』は過去記事でも書いています:
TVドラマ『白い巨塔』(田宮二郎さん版)



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最終更新日  2019.02.04 06:44:28

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