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2018.04.30
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カテゴリ:名作の故郷

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日本はゴールデンウィークが始まりましたね。
旅行をされる方も多いことと思いますが、旅にはつきものの

車や飛行機という交通機関。
そうした
空間の移動をトリックに使ったのが、松本清張氏のこ
の小説です。
すでに『或る「小倉日記」伝』で芥川賞を受賞していましたが、
後になって起きる ”清張ブーム” の先駆けとなり、推理小説のジ
ャンルに新風を吹き込むことになりました。              
 

       

『旅』という雑誌に、1957年(昭和32年)から約1年間連載さ
れた長編小説です。
福岡市香椎の海岸で発見された男女の情死体。これに疑問を持
った
2人の刑事が、犯人と目される人物の鉄壁のようなアリバ
イを崩して行く様が描かれています。
英国の作家、F.W. クロフツの小説技法として知られる ”アリバ
イ崩し” と倒叙法。現在から過去へと遡って行くかたちです。
ここでも最初に事件の結末を書き、そこから犯罪を追って行く
という描写法はクロフツとも重なりますが、独自の清張文学の
世界が広がります。

簡単なあらすじを:
割烹料亭の常連客で会社を経営する安田辰郎はある日、顔なじ
みの割烹の女中さん二人を夕食に招待します。
その「招待」の後で、安田は病気で静養している鎌倉に住む妻
を訪ねる予定とのこと。
女姓たち二人は鎌倉へ向かう安田を見送りに、一緒に東京駅の
13番線ホームに立ちます。
こちらは、鎌倉行きの横須賀線の乗り場。
と、そこで三人が目撃したのは、向こうの15番線ホームを若い
男性と歩いている ”お時” という、割烹では同僚の女中さんでし
た。
二人は、夜行特急列車「あさかぜ」に乗り込んで行きます。

その数日後、“お時” とともに連れと思われる男性の情死体が、
福岡・香椎の海岸で発見されることに。

事件を担当する博多の刑事、鳥飼は、その男性が持っていた車
内食堂の受取証に首をかしげます。
「御一人様」との記載があったことから、これは本当に情死事
件なのか?という疑問が湧いて来ます。
さらに捜査が進んで行くと、女性と一緒だった男性は
現在捜査
中の OO省の汚職事件に関わっていた人間であることが判明。
但し、東京駅で13番線ホームから15番線ホームを見通せるのは、
一日の内でたったの4分間。
しかも、安田には青森から北海道に移動していたという完璧な
アリバイがあり、
という展開。

    

推理小説として読んで面白いことは言うまでもありませんが、この
”4分間の偶然” についても、果たしてそんなことが可能なのだろう
か?ということを、読者が一緒になって考えてしまう醍醐味があり
ます。
その他には、小説が発表された
1950年代後半(昭和30年代)の日
本の様子が興味深いものです。
九州までの夜行列車や、警察署の間でかわされる電報でのやりとり。
銀座の喫茶店や、当時の人々の様子と生活様式を知ることが出来ま
す。
現代のネット時代からは遠く離れてしまった、昭和の或る時代の
界を垣間見ることができるのも、作品の大きな魅力になっているよ
うに思えます。
尚、タイトルの3都市は、物語の核になった土地名のみを書きまし
た。



      東京と博多を結ぶ「あさかぜ」号/ tokyotrain.com


東京駅で買える日本各地のお弁当の点と線。海外在住者にとっては文字通り垂涎の的です。

​​画像は「深夜食堂」より拝借。


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最終更新日  2018.04.30 07:16:30
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