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2018.06.14
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カテゴリ:名作の故郷
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朝鮮動乱が勃発して間もない昭和25年7月1日、”国宝・金閣寺焼失” の報が世人の耳目を驚かせた。
材をこの放火事件にとり、その陰に秘められた若い学僧の悩みーハンディを背負った宿命の児の、生への消しがたい呪いと、それ故に金閣の美の魔性に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたる悲劇を、鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔である。

と言う、こちらもまさに名文の解説は、『金閣寺』新潮文庫版・作品解説からの引用です。

先週末は、雨も上がって、爽やかな初夏の太陽が少し顔を出した南ドイ
ツのお天気ですが、窓を開けて、本棚を整理していてふと目に入ったのがこの小説。
ちょうど三年前に訪れた金閣寺の光景が思い出されました。

                  

実際の事件に構想を得て、1956年に書かれた三島由紀夫氏31歳の時の長編小説です。
三島文学の代表作というだけでなく、近代日本文学を代表すると評される傑作のひとつに数えられています。

幼少期より僧侶である父から聞かされていた金閣寺。
その美に憑りつかれた主人公の学僧が、それに放火するまでの経緯を「私は…」という一人称の告白体の形式で綴っていきます。
戦中戦後の日本という時代を背景に、重度の吃音症を持った青年の苦しみ。”醜い” 容姿の自分と美しい金閣の美への憧憬と執着。
アンビバレントな若い僧の心理が、美しく精緻な文体で描かれています。

それまで三島氏に懐疑的な評価をしていた左翼系作家からも高評価を得たという、画期的な作品。
日本語で読むもよし、言葉に自信のある方は外国語で読むのも素晴らしい体験になるのではと思います。
海外に三島ファンは多く、サイトも色々あります。

美文と名文がつまった作品ですので、とても難しい質問にはなるのですが、この小説のなかで一番好きな文章は?と自分に問いかけてみると、おのずからいつも同じ答えが返ってきます。
それは、一番最後のもの。

寺に火を放った主人公の僧が自殺を覚悟し、夢中で駆け上ったのは左大文字山の頂。そこで、彼は、遠くの空にぱちぱちと小さく光る赤い火の粉を目にします。
が、用意してあったポケットのなかのカルモチン(睡眠薬)の瓶を谷底に深く投げ捨てて、実行を思いとどまることに。

そして、最後に心のなかでこう呟きます、
「生きようと私は思った」。

この文章で『金閣寺』という物語が完結します。
たった10語の言葉でありながら、作品を完成させる重要な文となることから、外国語の翻訳にあたっては最後の部分の訳で様々な工夫と苦労があったのではないでしょうか。

主人公の心に重ねて、金閣寺の ”意志” のようにも解釈のできる日本語の表現は、さすが!と思ってしまいます。

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​​​​           金閣寺参道の最初の門である「黒門」

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ほっと一息コーナー 喫茶コーヒー 
京都駅内にあるおなじみの”ホテルグランヴィア京都” が昨年の秋に20周年を迎えました。
宿泊客にもそうでない客にもとっても親切な対応のホテルですが、こちらの朝食ビ
ュッフェがまた素晴らしいもの。
 ”西京味噌バター” を塗っていただ
くホテル特製のクロワッサンや、注文を聞いてからシェフの方が作る ”ちりめん山椒オムレツ" 等々 。
京都らしさがいっぱいの朝食です!




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最終更新日  2019.02.03 10:27:16

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