カテゴリ:建築に対する考えや取組について
いつも機密と断熱はかなり良いです!くらいの話しか お客様にしないのですが、機密断熱のレベルが今に至 った経緯と僕の拘りを少しお話いたします。 (僕個人の考えと見解ですがご迷惑が掛かるといけな いので製品名は伏せさせて頂きます。) 12~13年前当時はグラスウールを使用していました。 通常の在来工法に比べ2x4工法の方が合板がある分 家としては暖かったのですが、やはりもっときちっと した本当に暖かい家にしたくて良い断熱材がないか探 していた所、新しく出てきた「○○○○○」と言う断熱 システムを見つけました。 断熱性能は素晴らしく高く、燃えない、黒煙が出ない、 湿気を吸わない、人体に無害、さらに成分を公表して いる、などなど、当時きずいたただ1つ欠点は「金額が 高い」こと、でも「断熱としてこれは凄い!」のは間違 いない。一般的な大きさの家1棟で60万~70万予算が上が りましたが、施主さんに負担させず何とか自分達で吸収 することを決め採用することに。 実際に体で感じるほど変わるのか?と心配でしたが、完成 物件に入って見た所、全然ちがう!「差は歴然」 そしてこの断熱材を使用して何棟か過ぎたころに断熱業者 さんから「一度気密測定してみませんか?」と言われて ちょうど完成した物件があったので測定することに。 ただ気密測定する予定もなかったので気密を全く意識せず 完成した物件です。 それを測定業者さんにお話した所、C値が「1.5~2cm2/m2」 いけば凄い方とのことで家自体の施工が悪いと測定出来ない 場合も良くあるとのことでした。 いったい自分達が建てた家はどの位の性能が出るのか? ドキドキしながら測定開始!合わせて漏気(空気が漏れてる 場所)をチェック、やはり何も気密工事をしてないので 各コンセント部から漏気してました。 しかし!測定値が出てビックリ!!C値「0.8cm2/m2」! 測定業者さんの最初の言葉が「何か気密工事してるでしょ?」 本当に何もしてません!今まで通りのG&Hの通常の施工 です。 12~13年前の当時だと他社だとかなり綿密な気密工事して 「1.0cm2/m2」を切るのがやっとだとのこと。 何もせずこの数値が出ると言うことは相当に施工が細かい 所まで丁寧にしていると言われました。 自分ではかなり丁寧な施工をしているつもりでいましたが 「他社と比較してG&Hの施工はどうなのか?」は解りま せんでしたが、他社と比較しても自分達は丁寧な仕事を していることが数値でも証明されて凄く嬉しかったのを おもいだします。 そしてここから気密への意識も高まり全棟気密測定も開始 し今では全て「0.3cm2/m2」以下で0.2~0.5の間であれば 数値をコントロール出来るまでになりました。 つい先日測定した風景 今回の鶴ヶ島市のこの物件も「0.25cm2/m2」でした。 気になる方は測定結果報告書もお見せします。 始めて気密測定したころから少したって「この断熱材」の 製品としての問題か施工の問題かは解りませんが、問題が 浮上!エアポケット(断熱材製品内部に空気の塊や層)が が頻繁に発生してきたのとスタッド(柱)との間に縮による 隙間が出来る様になってました。 毎回チェックしては再施工で直してはもらっていましたが どうしても1回できちんといく様に改善出来ずにいたので、 断熱気密が専門でとても詳しい方が知り合いでいたので、 相談した所、アイシネンは発砲速度が速過ぎる為に施工も 難しく吹きつけする人の腕でも変わるし本当に細かい部分 まで入っていかないのと、そして二度吹きが出来ないこと とパンが膨らんだのと一緒で一気に膨らんだあとに若干の 縮がでるとのことでした。 これらのことをこの断熱材メーカーに話て何とか改善出来な いかとお話しましたがあまり良い返事がこなかったので、泣 く泣く違う断熱材を探すことに。 そしてまた前の方に相談した所、発砲速度が遅くて成分も 公表しているいいのがあると聞き内容を確認した所、これな ら今までの断熱と性能も内容もそんなに変わらない。 試しに壁と同じ構造の箱を造って試し吹きしカットしてみた 所、本当に細かい細部まで入り込んでいるしジワジワとゆっ くり膨らむので吹き手が厚さの調整もしやすい。 交渉の後、価格も今まで使用していた物より2割位安く出来る 様になり使用を決定。現在もこの断熱を使用しております。 断熱施工後風景 G&Hでは厚さもスタッドほぼいっぱいまで厚くいれます。 他の安い水発砲系の硬質ウレタン吹きとは全く違います。 他社の施工写真と見比べて頂ければ一目瞭然だと思います。 見えない部分まできちんとする。施主様が気が付かない、 解らない部分まで僕達は拘る。僕達を信用信頼して任せて 頂いてる訳だからこれは当たり前なことだと思っている。 こんな細かいことまでお客様に話したことないのですが 実際G&Hで建築し住んでいる方がこれを見たらさらに 安心されるのではないでしょうか。 僕自身、もともと職人と言うこともあり、あまり営業は得意 ではないですし自分達で造るのでオーバートークも絶対にし たくない、実際に取り組んでいることをおおまかにお話する 程度しか僕には出来ませんが、きちんとした工事をしてお客 様の立場に立って誠意をもって対応し毎回自分家だと思って 取り組ませて頂いてます。 そうすることで実際に建てた家が語ってくれるしG&Hで建て られたオーナー様方がありのままを語ってくれる。 このスタンスをずっと変えずに守っていきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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