Moon Phases

秘教的(エソテリック)の反意語は顕教的(エクソテリック)であること。
私の理解では秘教が内的なものを意味し、顕教が外的、表面的なものを意味するなら
この二つは別物として考え、扱わなければならないと思う。

顕教的な占星術と言われる今私たちが使っている占星術は、日常の実際的な出来事に
対処していく、つまり現実の醜いものすべてに関わりあっていかなければならないこととや、
そのための成長の方法を教えてくれる。
そこには低位我を持つ自分がいやと言うほど書かれているし、現実の厳しさも書かれている。
それを克服するための道具として使うことはこの世で大きな意味を持っていると思う。

悲しいかな、人は自分の間違いを気付かずに生きていきます。
私自身もそれに気付いても、せいぜい出来るのは罪深く感じることが出来るだけ。
理想の世界を机上で述べても現実は美しくはならないし、魂のレベルが上がるわけでもない。
私はある時、秘教の勉強をすることは一つの思想として信じるものであり、哲学的思索に
ふけるためのもの(ジェームス・ルイス)という位置づけに賛成しました。
誰でも持っているであろう精神の高みに引き上げてくれそうなものに、ある意味含まれたい
という願望や、自分の知らない理想の世界が隠れているといる魅力も人によっては感じるでしょう。
秘教には信じるものだけが救われる宗教の風味が入っているのを感じます。
アリス・ベイリーが創作した思想は、それを信じる人のためにあると思います。

魂の発達した人がこの世に存在するとは私は思わないのと、例えいたとしても、自分がそう
なれるための具体的な方法が書かれていないのが秘教です。
輪郭は用意されていても色を塗る人によってどんな絵(解釈)にでも出来る。
魂を発達させるために秘教に移行していくと言うのも誤解を受ける考え方だと思います。

私は水瓶座の月を持つので、すべて人は自然のままで良いという価値観を持ちます。
壮大な理想を持っているというのではなく、その意味は、醜い自分も、醜い世界も変えられる
ものではない。だから変えなくて良い。それを変えたいということは欲を持つということ。
でも人間はそれから逃れられないからそのままで良いと思います。
秘教の勉強を初めて悟ったことがそれでした。

顕教が地の要素を示すなら、秘教は特に射手座の特性を示しているように見えます。
資料では、ネイタルチャートでは水星と冥王星のコンビネーションです。

これは秘教を少し知っただけの段階の私の視界から見た世界なので、私自身の見解はまだ
確信している段階ではないので、今後理解が深まればまた変わるでしょう。
もっと広い視点で占星学を知る必要があるなと思ってます。

今8室のネイタルの個人惑星にトランジット木星がコンジャンクションなので、秘教占星学に
ついて刺激を受けたようです。