2009/09/11(金)00:46
土星
占星術の象徴は、いつでも知識欲と宇宙の神秘と真実を教えてくれる。時にトランジットの様相が、たとえば金星オポジッション土星であったとしても、必ずその日の愛情運が悪いとか、愛情を制限されたとか感じる訳ではないはずです。それが象徴の面白さであり、解釈の奥深さを教えてくれる。数日後、数週間後のトランジットの惑星の組み合わせを見ると、多分に言える事は、その時期、自分に影響を与える人物が誰かを示すことも多い。経験上、半分以上の確率でこれは当てはまる。宇宙のエネルギーは、シンクロニシティという象徴の形でそこかしこに現れる。もし木星/金星の様相がトランジットで見られれば、あなたともう一人の人のシナストリーにこの様相がある場合がある。あるいは、この様相を持った人のエネルギーに出会うという意味になる。予測占星術では、こんな小さな象徴の示す意味さえ実は理にかなっていることが、統計上で理解できるでしょう。
前述の土星への金星のトランジットでは、12室土星へのオポジッションなので、此処で突然出会ったのは、ふと取り出したリズ・グリーンの本「Saturn:A new look an old devil」によって、12室の土星の悩める意味に光が当てられたという事実です。それが、どれ程まで心の安息になったかは分からない。けれど、土星の意味をこれでもかと知らしめること。それが現在の土星が意味する苦しい経験とリンクして、定義づけることで救われたような感じさえ覚えました。
それは12室の意味とサインの意味を合わせて、現在起こっている心の変化や経過をそのまま言語化されていて、驚きを隠せなかった。12室の水サインのハウスにあれば、現代の心理学では説明しきれないと言う。でも書かれたそれには、大概の要点は揃っているという感触を得ます。自我を溶解し奉仕の世界で生きるべきを強いられる感覚は、時に物質世界で総てを手に入れた後に、内在された何かがやってきて、破壊と罪悪感を含み噴出する。唯一の救いが、孤独の中の安息を手に入れることであるとは。ここの説明で書かれたような厳しい状況は、サインによって様相によって違いはあるでしょうが、此処に土星がある者にしか分からない、あるいはある者でさえ捕らえることの出来ないものを示してます。私にはその意味を少しずつ理解できたようで、金星のオポジションという様相がそれを見つけてくれた、そんなトランジットの日でした。