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ら組三番町大安売屋碧眼の魔術士

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2004年12月26日
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現実逃避の日記なのか、もしくは廃人暮らしの記録であるのか。
 
 
コエリス神は確かにいる。そう信じたくなってきた。
 
 
聖夜、同僚の戦乙女に誘われて、第2闘技場へと出かけた。
同業組合会館で何かが起こるらしい。
 
 
ところが待ち合わせ場所にいた彼女は聖騎士に姿を変えていた。
訝しげな自分に向かって、「彼」はにやりと笑う。
 

「パラがいなくちゃ、駄目なんですよ・・・フフ」
 
(いや・・・私はいつもパラがいてくれなくちゃ駄目なんだけど・・・)
 
 
初心者さん2名と自称初心者さん1名入りました。時間が合わないと、なかなかきついねぇ。
 
 
長いトンネルを抜けると、そこは雪国だった。
 
 
数多のサンタクルークたちが群がっている。
 
『男のスキルミラーディフェンス』(C)波紋
ただそれだけが武器となる場所だった。
 
 
サンタ見物を一時中断して入浴してから戻ると、
自分の周りには同じ緋色の衣をまとう冒険者たちがいた。
 
こ組のネタな聖騎士え組の陽気な魔術士が、
会館前で呼び込みと服装チェックまでしているのだ。
 
クリスマスウィークと言うことで緋色の衣に身を包んでいたが、
気がつけば、周りはもうサンタだか緋色の衣の冒険者だか、わからない状況だ。
 
 
ラピス催事場のサブマスです・・・当然のように登り好き
 
 
「赤装備に着替えてお入りください」
 
そう言ってはいるが、決して強制するわけではない。
 
「無ければいいですよ~。でも着替えるともっと楽しいですよ。」
 
 
そんな中、え組の陽気な魔術士は、自らの街に走り宣伝をしたり、
ターラの地へ向かって赤い装備を集め回ったり、と急がしそうに動いている。
 
彼の機転によって、え組の冒険者は次々と増え続け、
もちろん、緋色の衣に袖を通すものも格段に増えていった。
 
 
正直なところ、頭を一発叩かれたような気分だった。
 
 
源ちゃん、早く風邪治してくれよ~。着込んだ源ちゃんは、源ちゃんじゃないぜ(ぇ
 
 
彼だってずっとその場にいて、身近らが楽しむことだけに没頭できたはずだ。
 
けれど、彼は、自分の時間を割いてでも、
この楽しみを多くの人と共有する道を選択した。
 
 
誰かの代弁者を気取って声高に換言を飛ばすことより、
自分はこう思うのだと偉そうに言うことより、はるかに意味があることだ。
 
傍観者として物言わぬ存在でいた冒険者も、
声をかけられ、そして、装備を手渡されれば、当事者に転じていく。
 
主体的に楽しむ存在を増やすのは、こうした積み重ねが大事なのだ。
 
 
本当に頭が下がる思いだった。
 
 
昔、街中にシュレちゃん展示したこともありましたねぇ。こーいう小ネタはいいっすよ~♪
 
 
緋色の衣の補充に出かけた魔術士から連絡が入る。
 
「レイが出ました・・・」
 
 
聖夜の奇跡、彼は言う。
 
いや、違う。
みんなで楽しもうと走った君への、コエリス神からのご褒美だよ。
 
 
まぁ、今を楽しむ他にないわけだ。
 
 





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最終更新日  2004年12月29日 10時43分11秒
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