カテゴリ:にへらアル研究会
現実逃避の日記なのか、もしくは廃人暮らしの記録であるのか。
引き続き、言葉はどうして力を持つのかを研究していく。 15番札所 碧眼の記録で、自分はこう説明した。 ある言葉が、ある状況の中における連続した状況から一部分を切り取った。 そして、そこにいた者と言う関係性の中での、概念の輪郭を作り上げた。 これは構造論を生み出した「記号理論」と言うものによる、 言葉の成り立ちのシステムをそのまま踏んでいる。 そのため、その関係性の中にいない人には意味を持たない。 また、この言葉を表題として記した戦史編纂作家の表現、解釈によっては、 少しづつ違った意味を持って広がっていく可能性も有する。 参加者による戦史を追いながら、これを検証してみよう。 現時点までに「にへらアル」に関連した文献は、楽天の書庫で19件確認できる。 まず、この19件という文献の数から、ある程度は数がまとまった集団の中で、 新しい言葉として「認知」されたことが示される。 同時に、同じ表題を持つ戦史編纂作家の間で、 「札所巡り」という言葉も派生して生まれていることが興味深い。 お遍路さん、番号札の掲げられた寺社仏閣を巡り「ご朱印」を受けることだが、 あたかも聖地を巡るが如く戦史を読み歩き、読みましたという足跡をつけている。 これには2つの意味があるだろう。 一つには、共通の言葉を持つ「同胞」としての意思表示。 二つには、新しい言葉を同胞以外にも拡げるための策として、 戦史の表題の脇に「注目」マークを付けるための戦術だ。 先ず、1番札所 TP氏は、その言葉への注目を高めるべく、 速報性を重んじ、「これはなんだろう?」と関心を引くことから始めている。 2番札所 ラヴォス氏も同様である。 突然に振って湧いたような新しい言葉の行く末を予言し、「GMの言葉」と示している。 そして、4番札所 プラネタ河伯氏によって、 この言葉は「何かの合言葉である」と言うことが告げられた。 時間経過と共に言葉自体の認知度は高まったようで、18番札所 Jimi赤家氏からは、 「すっかりご存知感のある一文句」との発言もでている。 次に、どのような状況が切り取られたかについて、 いくつかの文献から確認してみよう。 13番札所 quois氏のように、「にへら」が発言された状況の説明や、 17番札所 てぃんがーら+茨氏からは、「にへらアル」が物議をかもしたことの説明も見受けられる。 そして、3番札所 mintch(みんち)氏の特派員風の戦史によって、 ようやく言葉の輪郭部分が示されている。 タイトルの「にへらアル」は、「にへら」と「アル」をつなげた造語である。 「にへら」は口元の緩んだ笑い、「アル」は「~である」のあるでアル。 あえてカタカナなのがミソである。 いずれも【GM】波紋さんの言葉から来ており、 的確に意表をつくワザで参加者を笑わせたポイントである。 また、画像にて「アル」が発生した経過を示したが、 触れてはいけない話題をそこで打ち切り、他に転じるために用いられたことが判る。 「にへらアル」は意表をついて笑わすことで、場を変える力を持つ言葉の複合。 そんな力や状況という意味を持たされたと仮定できる。 一方、5番札所 ケンタ氏や6番札所 kazu_king氏、7番札所 聖女ジャンヌ氏、 8番札所 ちゃちゃぷう氏、9番札所 meme氏、11番札所 関雲長st氏、 12番札所 son_das氏、14番札所 源之上氏、16番札所 アードベック氏の戦史において、 楽しい集まりであったことの説明はあるが、言葉自体の解説はない。 これらは、この言葉が成立した状況がどういったものであったかを示すと共に、 10番札所 初代花姫氏が提案した、参加者を示す「記号」の認知をも意味している。 ところが、独自性を担保することを信念としている番外札所 ツギノスケ氏は、 あえて共通記号を拒否し、別の形容詞に「アル」をつけて流布している。 先に予想した参加者内における意味の拡大を、ここで見て取ることが出来る。 以上にあげた新しい言葉の成り立ちは、ごく短い期間における、 ごく狭い関係性の中でのものだ。 また、参加者内における確定した意味は未だ明確にはなっていない。 しかし、既に長い時間をかけて成立した言葉も類似した経過を辿っている。 正確な言い方をすれば、言葉そのものが力を持つのではなく、 その言葉が切り取った状況における概念が力を持つ。 しかし、関係性の違いや意味の拡大があることを前提にすると、 その言葉の持つ力とは決して一定のものでは無いのだ。 次項では、そのことについて考察したい。 まぁ、今を楽しむ他にないわけだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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