カテゴリ:碧眼の魔術士の独白
現実逃避の日記なのか、もしくは廃人暮らしの記録であるのか。
ようやく狩り場での勘を取り戻しつつある。 リハビリの手始めがチャットで、次に木登りスキル、 そして最後に戦闘スキルというのが、何とも自分らしいところだと思う。 復帰の日には次の階級まであと42.5ぐらいだったのが、 1週間であと36.5と、順当に減らすことも出来た。 前夜の時点で、なぜかあと43.5だっただけに、経験値2倍時間様様である。 「リハビリの進め方が間違ってるって!」 羊の皮を被った執事殿は、苦笑しながらも怪しげな姿の自分を守ってくれる。 執事殿はハラハラし通しだろうが、背中を安心して任せられる相手がいればこそ、 生か死かの崖っぷちに自分を追い込める。 ぎりぎりに追い込まなければ、勘なんぞ戻ってはこない。 両手杖の魔術士など、所詮は趣味の世界の住人だ。 神の見合いや技巧なくして、誰も相手にしてくれない。 ただでさえ、軟弱にして運動神経に著しく欠けている自分だ。 アイタタな経験無くして、どうやって身体に叩き込めるだろう。 少しでも強くなれるように、防御をあげられるようにと考えれば、 上位の狩り場に出かけて経験を重ね、金を稼ぎ装備を整えればいいのかもしれない。 けれど、そうした「力」による手段では解決したくない。 一番安直な方法で強くなりたいとは思えない。 何よりも、そうした場所に最初に出かける時は執事殿と行きたいし、 未だに蒼き衣を貫き続けている愛すべき聖騎士と一緒に行きたいと思っている。 その時のために、きっちりと役割を担えるだけの「腕」を持ちたい。 縁あって誇り高き悪魔の両手杖と出会い、趣味の両手職を貫く以上、 使いこなせる腕を磨いてこそ、自分の存在意義を見出せる。 そんな自分の気持ちを察し、何も言わなくても当然のように付き添ってくれる、 サブマスターである執事殿の存在を本当にありがたいと思う。 自分が不在の間も、いつもと変わることなく長の旗を代行として背負い、 時には凹み気味な自分に楽しい便りを寄せてくれた。 そんな彼の持つ省エネルギー型の剣も、間もなく変身する時を迎えるようだ。 その瞬間には支援なんぞどこかに放り投げてもらい、 にぎやかにカビて、馬鹿騒ぎして一夜を過ごしたいと楽しみにしている。 本人はカビ呼ばわりされるのを、 すごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉく嫌がっているけれど・・・ 紫のオーラを持つ魔物に一撃され、もう駄目かと思った瞬間、 執事殿の力強いヒールが飛んでくる。 青いオーラを確かめた瞬間には何よりも先に雷を叩き込む。 そんな繰り返しの中で、ようやくキャンセルも様になってきた。 そろそろ以前のように仲間たちと出かけられる程にはなっただろうか。 まぁ、今を楽しむ他にないわけだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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