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カテゴリ:東独製 励磁型スピーカーユニット
励磁型スピーカーを取り扱うのは初めてである。
いくら電源付きとはいえ、いきなりアンプにつなぎ付属の励磁電源ONは怖い。 冷戦時代初頭に生産された物だ。 70年近く大切に使用されてきた機器を、我が手でオシャカにしたら寝覚めが悪い。 まずユニットの素性から調べる事にした。 出品者の方の説明書きから判っていることは以下。 ・1950年頃のドイツEAK社製ラジオに使用されていた。 ・励磁コイルの大きさと抵抗値から励磁電圧は60~70Vと思われる ・依って専用励磁電源はDC65Vに設定している ・ボイスコイルの直流抵抗値は15.3Ω ・励磁コイルの直流抵抗値は757Ω ・部品番号からKOERTING社がEAK社にOEM供給していたものである可能性もある 今の時代、図書館に行ったり その筋のサークルに所属して資料を見せてもらうまでもない。 これ位のヒントがあれば素人が必要な程度の知識はネットで収集できる。 RADIO MUSEUMというサイトにこのユニットと同じものが装着されたEAK社のラジオがあった。 1949~50年に生産された64/49WKSと65/49WKSの2つのモデルだ。 ラジオの回路図も他のサイトで見つけた。 感謝。便利な世である。 65/49WKSの回路図には、各部分の電圧と電流値が記載されている。 ![]() この回路図に記載されている励磁コイルの電圧は、DC70Vと読みとれる。 電源回路の平滑コイルとしての役割もあるようだ。 専用励磁電源は、DC65Vなので安全マージンをとって出品者の方は設定されたのであろう。 低周波増幅部分は、EF11とEL12の2本の真空管による2段構成のシングルアンプだ。 5極管結合での使用なので5W位の出力か? 段間に入っているPG帰還の様な怪しげな回路は、こちらのHPによると「BAX型トーンコントロール」と云うらしい(ありがとうございます!)。 ユニット1本で色々と勉強になるし当面楽しめそうだ。 EL12は所有していないが、EL3N, AL4, EL33など同系統の欧州管を複数ストックしてあるので、後々このユニットを使用したスピーカーを鳴らすモノラルアンプも計画したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.07.15 17:10:10
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